小池真理子のレビュー一覧
-
傑作ホラーを集めたアンソロジー。1993年以降に発表された全8編を収録する。「七つのカップ」の姉妹編。
浮遊する水(鈴木 光司)
猿祈願(坂東 眞砂子)
影牢(宮部 みゆき)
集まった四人(三津田 信三)
山荘奇譚(小池 真理子)
バースデー・プレゼント(綾辻 行人)
迷い子(加門 七海)...続きを読むPosted by ブクログ -
ドラマでこの本の存在を知りました。
豪華な作家陣と、歌詞そのものから情景が浮かびやすいユーミンの曲がどんなストーリーになるのか気になり、一気読みしました。
多くのストーリーでのユーミンの歌詞の世界で表現されているほろ苦さが秀悦でした。
もっとマイナーな曲を元にした第2弾が出ないかとひっそり期待。匿名 -
最後がちょっと駆け足すぎたり、途中から全く出てこなくなった美村が唐突に出てきたり、いろいろ詰め込むあまり焦点がボヤけてしまってるとこもありますが、まあ面白かったと思います。
ここ最近読んだ作品に女性主人公が多くてしかも皆完璧超人なんで凡人すぎる私からしたらちょっと感情移入しにくいとこもあったりしま...続きを読むPosted by ブクログ -
ユーミンのこの曲はこんな感じだ!という固定観念のムダさを ページの隅々から感じました。作家さんの想像力は やっぱりすごい。個人的に「春よ、来い」が好き。ライブ会場に足を運ぶ人々は 縁もゆかりもないけれど、誰かを必ず想っているんだなぁ〜と思う。だから ライブ後は しあわせ気分が満ち満ちに!贅沢な短編集...続きを読むPosted by ブクログ
-
妃佐子、勢津子、夏美に有紗。
それぞれの夫婦感、愛情表現の違いがうまく絡み合い、それが四人の女性を巻き込み。真相がわかるまでハラハラする作品でした。
最後に怖い表現があり後味の悪い作品との印象。
それらも含め、面白かったです。
Posted by ブクログ -
ユーミンの曲を題材にして描かれた短編集です。
ユーミンの曲は、「春よこい」しか知らなかったので、他の曲も聴きたくなってすぐ調べて曲を聴きながら読んでいました!笑
Posted by ブクログ -
男は庭を造り、女に捧げ、女はすべてをかなぐり捨てた。
「僕があなたを恋していること、わからないのですか」昭和27年、国分寺。華麗な西洋庭園で行われた夜会で、彼はまっしぐらに突き進んできた。庭を作る男と美しい人妻。Posted by ブクログ -
唐沢慎介の3人の息子たちの嫁と、後妻の美しい連れ子。4人の女性は慎介の別荘で彼の到着を待っていた。そこに不吉な速達が届く。連れ子が「昨日と変わらぬ今日」が破滅へと導く。Posted by ブクログ
-
江國香織さんの「夕涼み」と綿谷りささんの「青春リグレット」が読みたくて手に取った。夕涼みは、夫の行動にゾッとしたし、私だったらそんなズレた夫とは一緒にいられないと思った。「逃げたかったわけではない、が、逃げられないと思わされることは恐怖だった。竦むような、恐怖だった。」という言葉に共感。誰かに自分の...続きを読むPosted by ブクログ
-
文庫王国から。”墓地を見おろす家”しか読んだことがなく、必然的にそのイメージの作家だから、正直期待値は高くなかったんだけど、いやいや恐れ入りました。本作は、心に沁みる人間ドラマ。750頁の超大作ながら、本を置く能わずの展開の妙。倒叙ミステリ的側面を持つんだけど、そこを軸にした組み立てが、実に奏功して...続きを読むPosted by ブクログ
-
久しぶりに読んだ、小池真理子さんの作品。
怪奇幻想傑作選というだけあって、なかなか雰囲気のある作品たちがズラリと並ぶ。
ふんわりと(?)スーっと掻き消えるような、
異様な雰囲気を余韻に残していくさまは、やはり不気味である。
だが、なぜか不思議な美しさを伴う描写に、いつも惹き込まれていくのを改めて思い...続きを読むPosted by ブクログ