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Posted by ブクログ 2021年05月06日
本作は、作者の小池真理子氏が、1960年代に仙台のある女子校に転入し、自身とその時代を下敷きにして書いた物語である(あとがきより)。
実は私の母が、その当時、モデルとなった女子校の生徒で、在学中の小池さんのこともよく覚えていた。ちなみに母は小池さんより2学年下で、学生運動が最も高揚していた時期に入学...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年06月30日
小池真理子さんの小説で一番好きな本です。
70年代、切なくてノスタルジーに溢れた作品。
事件から20年後、主人公が訪れた仙台の街から無伴奏という
喫茶店は無くなっていて、街の景色は一変していた。
ただ、あの頃の景色、空気、匂いというものが、セピア色の記憶の中に悲しく、甘美でかけがえのないものとしてい...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年04月14日
女性側から見た男同士の恋愛ものというのが、私は好きなんだと思います。
男性視点からの作品も好きですが、どうにも自分は女である枠から逃れられないので、女の視点から見た男同士の恋愛への嫌悪・戸惑い・甘美という感情を受ける女性の主人公に、共感と共にリアルさを感じるのだと思います。
時代背景など含め、惹きこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年03月10日
今はこの表紙なのかな?
思い出すだけで熱いものが込み上げてきます…
歩さんの言葉の一言一言が、幼稚な私には上手い表現方法が見つけられませんが、とにかく温かく、ウツクシイ
言葉が心に、悪い意味ではなく、突き刺さり、痛くて、辛くて…辛くて…
あぁ、上手い言葉が見つけられない自分に対するもどかしさ…
...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
とても好きで、何度も読んでいるのに、いつも読み始めると呼吸が浅くなってしまう。あのシーンにたどり着くと、胸が締め付けられる。そして渉の手紙で泣いてしまう。
この時代には生まれていないし、知らないのに、とても鮮やかに情景が見えるのは、やっぱり真理子さんの書く文書のが繊細だからだと思う。
ここ数年の...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月20日
自らの青春時代を振り返りつつ、楽しみながら執筆したと言う小池真理子の半自伝的作品「無伴奏」は、彼女が多感な時期を過ごした60年代終わりから70年代初めにかけての何処か張り詰めたような空気がヒシヒシと伝わってくる力作だ。主人公の響子が経験する胸が張り裂けんばかりの出来事には、思わず読んでいるこちら側も...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年12月20日
こんなにも胸が苦しくなる小説は久しぶりに読んだ。
映画化され、そのCMでキャストと内容に興味を持ち、まずは原作と思って手に取った初めての小池真理子。
一つひとつの文章が美しく、心理描写が丁寧で読んでいるとするっと響子に入り込める感覚が気持ちよかった。
だからこそ、あの衝撃を響子と同じように感じること...続きを読む
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