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あなたは覚えているのでしょうか。激しい愛の思い出も、暗く静かな憎しみの過去も、すべてを搦めとり封印してしまったあの「家」のことを……。記憶の深みに隠されていた悲劇の真相が、いま甦る。心を震わせる甘やかな痛み、眩暈を誘うストーリーの螺旋。意外な結末が待ち受ける、心理サスペンスの傑作短編集。
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Posted by ブクログ
記憶と家とは切っても切り離せないもの。。。 外からは分からない何かが潜んでいる。 冬の伽藍に続く小池真理子2作目。 雰囲気がガラッと変わり こういうゾクっとする話も書く方なんだと 1話目から興味深く読ませてもらった。
帯にある『驚愕のラストシーンで世界は鮮やかに反転する。』の一文がぴったりである。読者に、この話は変だ、何かがおかしい。と思わせるが、それが何かは最後まで読んでのお楽しみである。短編一つ一つがぞっとする話で、まさに心理サスペンス。
読み終わってタイトルを見ると、これ以上最適な題 はないと思わせられる全6編。家といえば一番怖い のはミッキーの自宅ですよね。金取りますからね。
連作短編集と書いてあるが、 共通テーマが「記憶」と「家」であること以外、 物語としての繋がりはない。 評価は★3つにしたものの、 さすがは小池真理子だな~という読後感。 切ないし怖い!! それにしても、どの話も、奥さん自殺しすぎ。(笑)
「家」にまつわる、短編集。 ちょうどいい長さで読みやすい。 どれも、最後にどんでん返しがあり、面白かった。
むかーしに読んでなんとなく好きだった。出てくる場面がどうにも薄暗い雰囲気。この独特の感じが好きです。
なんらかの家にまつわる記憶短編集6話。 刺繍の家 獣の家 封印の家 花ざかりの家 緋色の家 野ざらしの家 解説は結城信孝 「刺繍の家」は、結末の説明が十分にないところが恐い。読者がいろいろかってに想像できる。 「獣の家」は、「キノコ」の家と呼んでもいいかもしれない。結末が恐すぎ。 「封印の家」は、...続きを読む義母の愛情か,自分の思い込みか、家族について考えさせられる。 「花ざかりの家」は、女性が気が狂う話でちょっと苦手。 「緋色の家」は、推理小説はこうじゃなきゃというような展開。「 「野ざらしの家」は、父親と娘の関係がいま一歩理解できていない。ある意味恐い。 この本は、恐い,本当に恐い。 あとがき、解説がないのがさびしい。
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