原田マハのレビュー一覧

  • 生きるぼくら

    原田マハさんの”本日は~”を読んで、どういう言葉を受け取るか投げかけるかで、その人に大きな影響を与えられるっていう意味で、”言葉”って凄いなって改めて感じたけど、本作品はもう少し”人との出会い”にフォーカスされつつも、誰と出会うかその人をどう受け止めて向かい合うか、で人に与えられる影響って良くも悪...続きを読む
  • 風のマジム
    沖縄産ラム酒を作るために奮闘する女性のお話。
    醸造家という仕事も知らなかったので、1つのお酒が完成するまでの工程にわくわくした。
    舞台が沖縄とあり、海やさとうきび畑などの風景を読者に想像させる表現力、そして原田マハさんの温かい文調に心が洗われ癒された!

    風の酒、真心込めて作ったラム酒を飲みながら読...続きを読む
  • 暗幕のゲルニカ(新潮文庫)
    『ゲルニカ』の作品は美術の教科書とかに出てきたから見たことはあったけど、ピカソがどんな思いであの作品を描いたのか、どんな時代背景だったのかが分かってよかった。この作品は、誰のものでもない。みんなのものだ。戦争による悲惨さを伝えるのに欠かせないものになった瞬間、ピカソの意思が伝わったなと感じた。この本...続きを読む
  • スイート・ホーム
    大変良かった。
    情景が思い浮かび、街、スイートホーム、を中心にすべての人がつながって、暖かく、ほんわかとみんなが幸せにつつまれていくような感じでした。
    駅からスイートホームまでの道のりの風景、匂い、季節の移り変わりが、そこに住む人を幸せにしてしまうような感じがしてきて良かったです。
    原田マハさんのは...続きを読む
  • ジヴェルニーの食卓
    1人間の個人的感想ですが
    美術やファンタジーが好きな自分にとってはとてもわくわくするような物語でした。
    実際の絵から構築された物語(フィクション)が4.5編ほど入っていたかと思います。
    美術作品と言うよりかは、絵の作者やその周りの雇われ人に焦点が当てられ、また微細な日々の変化の表現がとても素敵でした...続きを読む
  • 旅屋おかえり
    みんな優しい。
    優しい世界にすっかり魅了される。
    旅を通じて関わるすべての人の心が洗われ生まれ変わっていくような感覚。
    後半からの意外な展開、涙無くしては読めない。
    清々しい読後感がたまらない。
    良い出会いに感謝。
  • 生きるぼくら
    久々に一気読み。止まらない。
    誰かのため何かのために生きるというメッセージが伝わる。
    みんな苦悩や困難を抱えながらも人を通じて米作りを通じて救われていく。
    清々しく優しい気持ちになる。
    良い出会いに感謝したい。
  • モネのあしあと
    なぜモネの絵が日本人に響いてしまうのか。モネの絵が描かれる前後の時代背景や、モネが絵をどんな気持ちで描いていたか想像力を湧き立ててくれる。そんなマハさんの文章でした。短くて読みやすいです。
  • ジヴェルニーの食卓
    読み終わったと同時に、美術館の展示を調べていた。

    文章がとにかく優しくて美しい
    偉大な芸術家のすぐそばにいる気持ちになれてしまう
  • でーれーガールズ
    自分が岡山の女子高校生に、戻っていくかのような 
    懐かしく若い いっぱいいっぱいなストーリー。
    岡山が愛しくなる。
  • ジヴェルニーの食卓
    原田マハさんの書く文章が本当に大好き。
    どうしてこんなに美しい表現が思いつくのか......
    情景を思い浮かべながら丁寧に読み進めていくと、心が温まり、澄んでいくのがわかります。すっかりお気に入りの一冊になりました。絶対に再読します!
  • 旅屋おかえり
    良かった!

    話の展開もテンポ良く、最後はさすがマハさん、ほっこりする話でめでたしめでたしでした。

    旅が出来るっていいなぁ。
  • キネマの神様
    最高でした、、
    トップクラスに好きな小説。

    最近は本を読むようになって映画はあまり観れてなかったが、また観たくなった。
    ニューシネマパラダイス初めて観た時はあまり良さがわからなかったが、今なら理解できる気がする。
  • 常設展示室―Permanent Collection―(新潮文庫)
    原田マハさんの作品は本当に繊細で鮮明で美しい。
    なんて素敵な小説たちだろう!美術が好きな人、携わる人、関わりをあまり持たない人、誰もがアートに心を打たれるし、読者も例外ではない。
    美術は好きなものの趣味というほどではない私だが、美術館に行きたくてたまらなくなった。
    「道」はいちばんのお気に入りだ。彼...続きを読む
  • 生きるぼくら

    生きること

    改めて生きる意味を考えた。生きることは自分の魂の居場所を探すこと。きっと誰にでも世界のどこかにぴったりはまる居場所がある。残りの生は少ないが、まだまだ前を向いて探そうと思う。
  • ジヴェルニーの食卓[電子特別版]
    表紙がモネの絵でとてもうつくしかった。

    4つの短編集で、それぞれマティス、ドガ、セザンヌ、モネについてを、美術への熱量を持って語られている。

    難しい、堅苦しい世界だと思っていた画家たちが物語の中で会話しているのを読んでとても親近感が沸いたし、作中に登場する絵画を検索ながら読み、美術館で解説を読ん...続きを読む
  • キネマの神様
    この小説の最初から最後まで流れるちょっと古い景観と空気が居心地良く感じられました。2000年代初頭の空気。
    この空気感を懐かしんで浸りたいなと思う時にまた読みたいお気に入りの邦画のようなまとまった綺麗な小説です。
  • 星がひとつほしいとの祈り
    7つの短編どれもがステキ。
    なかでも、いちばん好きなのは「斉唱 The Harmony」。
    何度読んでも宇治さんと弥助さんと朱鷺とのシーンで泣いてしまう。
  • ジヴェルニーの食卓
    とにかく美しい本だと思った。
    実在の画家にちなんだフィクションの物語だけどまるで本当に作中に書かれている出来事が起こったかのように感じたのはそれぞれの物語の語り手の女性たちの感情の描写が巧みだからかなと。
    本当に自分好みの美しい絵や映画、本などを観たり読んだりした後の恍惚としたあの感覚や畏敬の念を抱...続きを読む
  • 奇跡の人 The Miracle Worker
    去場安がサリヴァン先生だと気付くのが半分読み終えてからだった自分の勘の悪さにおののいた。
    そんな自分の情けなさを忘れさせるくらい激しい、先生の信じる力、突き進む力。本当に感動しました。