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電子版限定、物語に登場する巨匠達の名画も収録!美の巨匠たちは、何と戦い、何を夢見たのか-。ドガ、セザンヌ、モネ、マティス。時に異端視され、時に嘲笑されながらも新時代の美を果敢に切り拓いた偉大なアーティスト四人の愛と友情、そして格闘の日々を色鮮やかに蘇らせる短編集。「この世に生を受けたすべてのものが放つ喜びを愛する人間。それが、アンリ・マティスという芸術家なのです」(うつくしい墓)。「これを、次の印象派展に?」ドガは黙ってうなずいた。「闘いなんだよ。私の。――そして、あの子の」(エトワール)。「ポール・セザンヌは誰にも似ていない。ほんとうに特別なんです。いつか必ず、世間が彼に追いつく日がくる」(タンギー爺さん)。「太陽が、この世界を照らし続ける限り。モネという画家は、描き続けるはずだ。呼吸し、命に満ちあふれる風景を」(ジヴェルニーの食卓)。語り手は、彼らの人生と交わった女性たち。助手、ライバル、画材屋の娘、義理の娘――彼女たちが目にした、美と愛を求める闘いとは。『楽園のカンヴァス』で注目を集める著者が贈る、珠玉のアートストーリー四編。
...続きを読むPosted by ブクログ 2024年02月12日
表紙がモネの絵でとてもうつくしかった。
4つの短編集で、それぞれマティス、ドガ、セザンヌ、モネについてを、美術への熱量を持って語られている。
難しい、堅苦しい世界だと思っていた画家たちが物語の中で会話しているのを読んでとても親近感が沸いたし、作中に登場する絵画を検索ながら読み、美術館で解説を読ん...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月26日
印象派の著名な画家と繋がりがあるフランス女性の立場から綴った4つのストーリー。ニースへ旅行した時に立ち寄ったシミエの丘にあったアンリ・マティス美術館の光景が蘇った。ここでマティスとピカソが会っていたのか。ヴァンスのロザリオ礼拝堂も見ておけばよかった。
オランジェリー美術館の大作睡蓮完成の裏にはこの様...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月31日
マティス、ドガ、セザンヌ、モネ。
印象派の巨匠が、ひとりの画家として
どんなふうに話し、生きていたか
彼らの周りにどんな人々がいたか、
自分も隣で、19世紀末から20世紀初頭の彼らの時代を生きているような気分になった。
読み終わった後の暖かい、やさしい気持ちは
きっとモネがみた光と、彼と彼の家族が...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年03月14日
・うつくしい墓
なんというしみじみとした読後。ますますマティスを愛するようになった。これが一番好き。
・エトワール
ドガとは何者か、こうあって欲しい。
・タンギー爺さん
画材屋のタンギーさんの話。
・ジヴェルニーの食卓
モネの人生も波瀾万丈だったんだな。作品数の多さだけでは測れない、晩年の記録...続きを読む
あの絵が描かれたシーンってどんなだったんだろう?という空想が、美しいフィクションに昇華していて素晴らしい!絵そのものがテーマの小説ってそんなにないので、美術好きにはたまりません。
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