原田マハのレビュー一覧
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100年前の日本。芸術に関する知識もなければ理解も得られないような時代(今もその雰囲気は残ってはいるけど)。本物の芸術を知ってもらいたい、日本にも西洋に負けないくらいの大きな美術館を作りたい。そんな一心で絵画を集めた人間と、戦争で奪われた絵画を取り戻そうとする人間の酔狂な物語である。
愚か者過ぎて...続きを読むPosted by ブクログ -
宗達たちが、それはもう生き生きと描かれていて、これが事実だったら本当に凄いなー、事実であって欲しいと思える話で、それなりに長編物だが、最後まで面白く読めた。Posted by ブクログ
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短編で読みやすさはあれど
美術館へ行ったあとのような素敵な余韻が残ります。
そして、ストーリーの絵画の画像を見ながら読んでしまいます
空間や情景を表す言葉がとてもとても綺麗で素晴らしく
この本自体がアートな1冊でした。
人生の1枚を見つけに行きたくなります。Posted by ブクログ -
最後のページが意外だった。
けれど、読み終えてみればこれ以上に納得できる終わり方は無いと思える。
史実とフィクションの織り交ぜ方が絶妙。Posted by ブクログ -
★4.8/5.0
いやぁ〜、結構スピーディに読んじゃったので今度再読したいのですが…
『楽園のカンヴァス』と同じように、過去と現在というはまらない2つのピースが徐々にはまっていくそんな感覚を味わうことの出来る作品でした!
この構想、このストーリー展開を組み立て、文章に起こせる原田マハさん凄い!!!...続きを読むPosted by ブクログ -
まえがき [歓び]原田マハ
二○一九年(令和元年)十月 東京 武蔵野
一九六九年(昭和四十四年)五月 鎌倉 大船
二○一九年(令和元年)十一月 東京 武蔵野
あとがき [驚き] ヤマダ洋次
「お帰りキネマの神様」の生まれ
そして 原作者の愛が溢れている。
読めて本当に嬉しかった。Posted by ブクログ -
「この物語は史実に基づくフィクションです。」通常は、史実をよりドラマチックに脚色して物語とするだろうし、本作も著者の手によって登場人物の感情の機微が繊細に描かれ美しく胸に刺さる物語となっている。
しかし、何よりこの物語で一番美しくドラマチックなのは「史実」の部分であると思う。
交わした約束と美術品を...続きを読むPosted by ブクログ -
この小説はフィクションなんだ
この作家の素晴らしさを再認識した
最終章、もう終わりと残念な気持ちが溢れた
あっという間に約70年が過ぎ去っていた
二人の途中の人生がほぼカットされているのも残念だし、どのような人生を歩んだかも、書いて欲しかったかなというのが多くの読者の望むところだとと思うPosted by ブクログ -
原田マハさんの本で初めて読みました。そこから原田マハさんの本を色々と読んでいます。温かい気持ちになります。Posted by ブクログ
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クリムトの接吻がカバーに惹かれて購入したが、まさにぴったりの作品だった。初めての原田マハ作品で短編集を選んでしまったが、他の作品もぜひ読んでみたい。いい意味で物足りなく、疲れた時にふと読み返したくなる作品。Posted by ブクログ
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目が見えない、耳が聞こえない、話せない、三重苦の介良れんが、去場安の献身的な教育のもと、言葉を獲得していく物語。
本編を通して響くのは、安の言葉の力強さ。れんが生まれ持つ能力を信じ続け、この世界にはすべてのものに名前があり、感情は言葉で伝えられることをれんに知ってほしいという強い情熱が胸を打ちます。...続きを読むPosted by ブクログ