原田マハのレビュー一覧

  • 暗幕のゲルニカ(新潮文庫)
    4.5。楽園のカンヴァスはルソーをめぐる史実を中心に書かれていたけれど、今作はさらに9.11からイラク侵攻や、スペイン内戦からWWⅡとピカソの時代の歴史的な動きも絡めて書かれていてものすごい読み応え。歴史苦手人間としては丁寧に読むのに時間がかかったけどその分学ぶものも大きかった。ノンフィクションとフ...続きを読む
  • 板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh
    お恥ずかしいながらこの作品を読むまで、あまり宗方先生のことは存じあげなかった。
    いつかその作品を見てみたいと思う。
    とりあえず奥さんが凄すぎて、宗方先生も好き勝手やってるように思えて、ちゃんと尊敬する人の助言には耳を貸したりしてるところいいね。そしてようやく幸せになったと思ったら、全てを奪う戦争は本...続きを読む
  • 本日は、お日柄もよく
    おもしろかった!こんな素敵な仕事をはじめて知った、ささるフレーズが多くところどころ目頭が熱くなったり読み返したりした
    恋愛も少し入っててるけどそればっかりでなくちょうどよかった、なかなかスピーチをするような機会もなく実際苦手ではあるけど、いつかその時が来たら参考にする
  • 暗幕のゲルニカ(新潮文庫)
    ピカソの生涯、第一次世界大戦の背景が物語と共に勉強になり、また絵の知識もつく。面白く勉強になる作品。
  • 板上に咲く MUNAKATA: Beyond Van Gogh
    今回も面白かった!

    小2のマハさんがTVドラマで渥美清さんが演じる棟方とその妻の変な夫婦っぷりを観たのが最初の出会い。フィクションが90%、という作品もあるとのことだが、毎回どっぷりとそのマハマジックに浸かり、今回は棟方志功、世界のムナカタを知れた!

    妻のチヤの視点で描かれる棟方、愛してやまない...続きを読む
  • たゆたえども沈まず
    読み終えてから、表紙にもなっている「星月夜」をもう一度見ると、絵が生まれるまでの過程にも思いを馳せられるようになり、心に迫ってくる。
    フィクションを織り交ぜて書かれている原田マハさんの文章はとても想像力があり、まるでそこで生きているかのような臨場感がある。
    題名にもなっている「たゆたえども沈まず」、...続きを読む
  • 本日は、お日柄もよく
    「三時間後の君、涙が止まっている……」
    自分の経験を振り返る。泣いている時はずっと出ていた涙も不思議と三時間後には止まっている、二十四時間後には乾いていて……。
    スピーチライターという職業はお世辞にもメジャーとは言えない題材ではあるが、作品のテイストそのものは王道である。
    言葉の奥深さ、繊細さ、相手...続きを読む
  • 本日は、お日柄もよく
    ヤバい、人生を変える本に出会ってしまったかも知れない。

    思った以上にお仕事小説だった。
    本文中にたくさんのスピーチが出てくるんだけど、どれも感動して涙が出てくるほど素晴らしかった。原田先生ご自身がスピーチライターやっていらっしゃる?と思うくらい。
    今の自分にちょうど良いタイミングで読めた本。
  • 生きるぼくら
    米作りを通じて、周りの人の温かさを感じ、自分の人生と真剣に向き合う主人公にとても感動した。
    お米は生きることを象徴している作物であることを知り、私もお米みたいにたくましく生きていきたいと思った。生きることは素晴らしいということを教えてくれる一冊だった。
  • 本日は、お日柄もよく
    自分は話すことが苦手なので感想も拙いけど、出てくるスピーチどれも素敵でよかったと思った。
    特にこと葉がした千華結婚式でのスピーチがお気に入り。
  • 永遠をさがしに
    マハさんの作品好きだけど、これはかなり好き。目が痒いからなのか、情緒不安定なのか後半感情移入しすぎて号泣。あー読んでよかったそう思わせてくれる作品
  • 楽園のカンヴァス
    ティムがトムになりすまして過ごしていることにスリルを感じることができたり、物語の「夢をみた」を読み進めるにつれて様々な考察が生まれたり(キャンバスの下にピカソの作品が眠っているかも知れない、など)、最後にバイラーやジュリエットの正体が分かったりと、ミステリーのような要素を楽しむことができておもしろか...続きを読む
  • 楽園のカンヴァス
    原田マハさんの作品は2作目でした。
    絵画の知識はほとんどない自分でしたが
    ルソーの絵を飾りたくなるぐらい、ポストカードの様な小さなものでも良いから側に置いておきたくなリました。ルソー、登場人物の魅力を十二分に感じる作品でした。
  • キネマの神様
    原田マハさんの作品は3冊目でした。
    良い作品でした♪
    映画館に足を運ぶのも年に一回くらい。DVD、BD等あまり見なくなりましたが、本作品を読んで映画館に行きたくなりました。出てくる人物の映画に対する熱にやられました。
  • 翼をください 上
    胸が躍る冒険物語。著者は史実とフィクションを掛け合わせるのが巧みで、読み手はどんどんストーリーに引き込まれます。
    エイミーイーグルウィングを好きになり、山田くんを好きになる。
    読んでいて気持ちの良い小説です。
  • 原田マハ、アートの達人に会いにいく
    その道の達人の言葉には、やはりキラリと光るものがある。それを引き出す作者も素晴らしい。
     またいろんなジャンルの人が登場するので、自分のアートの場がずいぶん拡がりました。
  • 異邦人
    やはり原田マハさんの美術をテーマにした小説は面白い。京都の風情や京都人の粋を生き生きと感じる作品だった。自然に京都に馴染んでいく菜穂の、短期間に覚醒していく姿が眩しかった。
  • さいはての彼女
    情景描写が丁寧で、まるで一緒に旅行をしている気分になった。
    短編集だけど、どれも心が温かくなる素敵な作品ばかりで、気分が落ち込んだ時に、また前を向くために読みたい本になった。
  • さいはての彼女
    「旅」「再生をテーマにした、珠玉の短編集」
    そんな文庫本後の要約に惹かれて読み始めた。

    ハグとナガラの短編も入っていて、なんだか運命か!と思えてしまった(笑)

    どの話もある程度の年齢に達した頑張る女性たちの人生の転換点だと思った。
    転換点は、「旅」というか「人生の寄り道」にひょっこりと顔を出して...続きを読む
  • 本日は、お日柄もよく
    今すぐに、まっすぐに。

    ひょんなことからスピーチライターとして奮闘する女性こと葉のハートフルな物語。

    原田マハさんの著書はさいはての彼女、キネマの神様に続いて3冊目。
    今回もむちゃむちゃ良かった‼︎‼︎

    これぞ原田マハって感じの暖かさ。

    そういう話ではないけど、なんか自分も頑張ろうって思える...続きを読む