唯川恵のレビュー一覧

  • イブの憂鬱
    解説は吉田伸子。
    唯川恵の作品「肩越しの恋人」が直木賞を受賞した記述がある。

    文庫版は「イヴの憂鬱」と改題している。

    29歳の目覚めから30歳の朝まで。
    え,これが1年なのというくらい,めまぐるしい。

    著者も20代後半で転職をした経験があるらしく,転職の描写が現実味がある。

    あるときには、ど...続きを読む
  • キスよりもせつなく
    解説は角田光代。
    角田光代の母の世代を説明している。

    物語は,女性の20代後半の模様をうまく描いている。

    27歳といえば,今ならたいした歳だとは思われない。
    30年前は,結婚適齢期が24歳だったことを思い起こしながら読むといいかもしれない。

    それぞれに,自分を考える著者の分身なのだろう。
    人は...続きを読む
  • あなたへの日々
    「彼方(あなた)への日々」の改題で、手を入れているとのこと。
    図子 慧 が解説を書いている。
    解説 ー まっとうな女
    というのが標題。まっとうな女が主人公だとのこと。
    著者の分身であることは確か。

    著者のやったことをなぞっているのか、
    著者がやれなかったことをなぞっているのかは分からない。

    兄の...続きを読む
  • さよならをするために
    失恋小説5話。
    暗い話というよりは、踏ん切りをつけるための話。

    尻切れ蜻蛉のような気もする話もある。
    きっと、踏ん切りをつけるために切ったのかもしれない。

    解説を阿乃田高が書いている。
    コバルトノベル大賞の選考委員で、
    唯川恵を推したという。
    素人風だけど、気になるものがある。

    いい巡り会いな...続きを読む
  • シングル・ブルー
    恋愛、友達、遊び、将来に関する随筆集。
    20代の単身者の等身大の気持ちと意見が分かるかも。

    「文庫になるということで、手を入れました。」

    几帳面な性格が出ている。

    20代で転職し、29歳で作家として登場した一般人らしい、
    それぞれの時代の普通の考え方を垣間見ることができるかもしれない。
  • 海色の午後
    コバルトノベル大賞作品。
    筆名が、母親の筆名「行川奎」の字を変えたとのこと。
    20年後のあとがきで綴っている。

    話はSEの彼女が、彼と別れる話。
    平凡な生活の中に、非凡な登場人物が。

    唯川恵の荒削りな文章と展開が楽しめる。
  • 永遠の途中
    全部読んでから、あとがきと解説を読みました。

    なんか尻切れ蜻蛉だなと感じたのです。

    解説を読んではっとしました。
    「永遠の途中」
    なのだから、尻切れ蜻蛉で、標題と中身が合っている。

    間違っていたのは自分の感想なんだ。
    ちゃんと標題がどういう意味かを考えながら読めば、
    さいごに、ああ、話は途中で...続きを読む
  • ベター・ハーフ
    結婚って終わりじゃないんだと改めて考えさせられた作品。夫婦とは家族とはを悩んだら、また読もうと思う‼
  • いつかあなたを忘れる日まで
    小説かと思って手にとった。
    男に対する批評集のようで、
    女性に対する助言集のようなもの。

    随筆で、自分の経験と友達の経験と称する誰の話かわからない話をごてごてと詰め込んだもの。

    著者が好きな人には、たまらない、そうそう話も多い。
    男を批判しているようで、実はいっぱい助言になっている裏読みができる...続きを読む
  • ベター・ハーフ
    私達くらいになるとわかるけど、結婚して3~4年じゃわからないわねと貸して頂いた本。先に読んだ主人が「新世界より」より夢も希望もなくて怖かったというのでどんな話かと思ったけれど、私にはちょっと目からウロコなくらい夢と希望のある話だと感じた。これが男女差なのかな。
    お互いの間を埋めるものが憎しみや無関心...続きを読む
  • ゆうべ、もう恋なんかしないと誓った
    短編形式なのでさらさらすらすら読むことが出来た。
    ちょいちょい昼ドラのような話もあったが、面白い。
    最後の話がよかった。
  • ただそれだけの片想い 始まらない恋 終わらない恋
    失恋した時、気持ちに区切りをつける時、
    悲しくてしかたない時には、本が慰めてくれる。
    そんな風に思えた一冊。

    良書。
    出会えてよかった。
  • ベター・ハーフ
    バブル最盛期に湯水のようにお金を使い超豪華な挙式披露宴をした一組の夫婦の、その後十年を綴った作品。

    これはめちゃめちゃおもしろかった!!
    のめりこむように読んじゃいました。

    すっげぇリアルでドロドロ(笑)バブル絶頂期の札束が飛び交う世界から、株が大暴落してどんどん落ちぶれて行く人たち。
    リストラ...続きを読む
  • 愛しても届かない
    唯川恵さんの作品の中で、これが一番好きです。

    初めて読んだ唯川恵さんの本がこの「愛しても届かない」
    これをきっかけに唯川さんの本にハマりました。

    主人公にはあまり共感できなくて、
    この人面白いことするなあと言う感じで読みました。

    彼女がいる男の人を好きになったら大変です。
    普通なら、彼女がいる...続きを読む
  • 恋人たちの誤算
    ふたりの女性の話が同時進行で進み、其々の苦悩や葛藤が描かれています。私はどちらの立場にもなった事はないけれど、彼女達の気持ちが手に取るようにわかってしまい、しかも、わかるわかる、そうだよね…と同調してしまうところが、唯川さんのすごいところですよね。。唯川恵さんの作品、大好きです( ´ ▽ ` )
  • 恋人はいつも不在
    フツーの女性のフツーの感情や心情。フツーの男性のフツーの感情や心情。同じ時を過ごしていても、こんなに感じ方が違かったのね。なんとなくわかってはいたけれど、うーん、やっぱりそうですか!笑 おもしろかったです( ´ ▽ ` )
  • ベター・ハーフ
    この当時、唯川恵は結婚していなかったはずなのに
    女、妻、母の気持ち、結婚のリアルそして
    男の気持ちまで鋭く描いていて
    現実をまざまざと見せつけられた。文章力がすごい!
  • 夢美と愛美の謎がいっぱい? 怪人Xを追え!
    すごく面白かった。
    夢美と愛美が、バスケの練習をするところが面白い。
    でも、白バラ隊のユリ子、ラン子、白バラ隊リーダーのばら子がバスケの練習をしていたことにびっくり!!!でした。
    そして、最後になんと沢口麻奈が安田君の妹をかばって、ひざに怪我を負っていたことにびっくり!!!!!!!です。(また)
    ...続きを読む
  • ただそれだけの片想い 始まらない恋 終わらない恋
    はい、出ました〜!唯川さんお得意の叶わぬ恋バナ総まとめ。…最中の人なら心がバキバキ折れまくる内容。でも最後にはちゃんと処世術らしきことも綴られているから読み終わって堕ちることはないかも…
  • わたしのためにできること
    タイトルにつながる感じで、前向きになれる内容でした。自己啓発本みたいで本棚にあるとこっぱずかしいような気もするけどそれ言ったら彼女の本が置けないので良しとする