唯川恵のレビュー一覧
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猫をテーマにした短編小説集。
猫のいる暮らし、羨ましいなと思いました。
辛い時、苦しい時に猫は寄り添ってくれる。それぞれの物語でそんな安心感がありました。
特に、「運河沿いの使わしめ」での猫ちゃんの行動がとても好きでした。
辛い時には寄り添ってくれ、立ち直ったら次の人を救いに行く。
猫ちゃんの自...続きを読むPosted by ブクログ -
涙なしには読み進められない…どうしようもない現在を変えるためにどうしようもない奴に復讐して逃げる、そんな状況でもまだ信じられることもあるなんて。最後のシーンはやるせないけど、きっとこの方が良かったんだと、書かれていない未来を想像したいと思う。Posted by ブクログ
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ねこがいる人生の様々な場面が描かれた短編集。
「ミャアの通り道」では導き教えられる。
「運河沿いの使わしめ」では心を癒される。
「陽だまりの中」では見守られる。
「祭りの夜に」では神様として。
「最期の伝言」では思いを伝える。
「残秋に満ちゆく」ではぬくもりを届ける。
「約束の橋」では共に暮らす。
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1995年6月に刊行された作品です。
岡山県の美星町が舞台となっていて、大人になっていくことのやるせなさとかつて輝いていた自身の青春への憧れ、伝えられなかった恋心などが、星を眺めるという描写と共に美しく描かれています。
文庫版あとがきで書かれていましたが、本作は阪神淡路大震災の直後に書かれた作品...続きを読むPosted by ブクログ -
唯川恵さんの本は共感する部分も多くて、
先が気になるのですぐ読み終わる。
結婚について考えさせられた。
私はまだ、結婚する歳ではないけどいつか私も結婚する歳になって、結婚をしているってだけで幸せになれるっていう訳では無いのだなと思った。
結婚について考えさせられたし、仕事をやめたり辞めなかったりと...続きを読むPosted by ブクログ -
女性がぶつかる別れの問題(仲間、恋人、仕事など)についての向き合い方の教訓を説いてくれる本だった
最近自分が悩んでいる内容に近くて刺さったPosted by ブクログ -
どのお話も愛猫との別れや、
家族とのツラい事情がテーマなんですが、
切なくも読み終わりは温かくなる
素敵なお話ばかりでした。
涙が止まらないお話もありました。
唯川恵さん、初めてでしたが、
他の作品も読んでみたいです。Posted by ブクログ -
ネコが好きな方は勿論、ネコが好きではない方にもお薦めする。ネコをモチーフに、「別れ」をテーマにした短篇集。いづれも女性が主人公。じわーっと心に沁みてくる七編。
自分は最初と最後の話が特に好きだ。うちでもネコを飼っているが、20年も経っているわけではない。やっと1歳だ。
あと、自分も齢を重ねて...続きを読むPosted by ブクログ -
冒頭部から物語に没頭し、続きが気になってやめ時に悩む1冊でした。
お互いの素性を知らないままの響子とユミに、読者として、観測者として「それはこういうことなんだよ!」と何度教えてあげたいと思ったことか…。
最後の一文が印象的でした。この作家さんの他の本も読んでみたいと思いました。Posted by ブクログ