雨心中

雨心中

743円 (税込)

3pt

周也だけがたったひとつ、私のもの――施設育ちの芳子と周也は、実の姉弟のように生きてきた。仕事が続かぬ周也を常に優しく受け入れる芳子。芳子にはわかっていた。周也を甘やかし、他人から受け入れられないことを受け入れられないほど駄目にしてきたのは自分だということを。そして周也がある罪を犯したとき、芳子は二人でもう戻れない選択をする――幸福に向かっているのか。絶望に向かっているのか。直木賞作家の意欲作!

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雨心中 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年09月13日

    2人の主人公はまっすぐ過ぎる心を持っているが故に、不器用にしか生きられない。その生き方は時に悲しく見えるけれど、人を思いやる2人の優しさを感じられます。雨心中というタイトルにもあるように、物語は薄暗く悲しい雰囲気にありますが、強い絆持った2人はハッキリとした色を持って生きていました。

    唯川恵さんの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月02日

    おもしろかった。
    みんなが自分の中になるものに沈んでいく。
    そんなつもりはないと叫びながら足踏みをしながら泥の中に落ちていくような感覚。

    あとがきが瀧晴巳さん
    初めてあとがきの人の名前をちゃんとみたし
    この人は誰だろうと思った
    自分の心の中を引き摺り出されるようなあとがき



    浮かれぬように
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    Posted by ブクログ 2020年07月09日

    私は結局、誰しも自分が一番かわいくて、大切だと思っている…
    ここまで人のことを想える、堕ちることができる人がいるの…?と思ったけれど、芳子は周也を通して自分を保ち、愛していたのかもしれないなぁ。自分のものが、欲しかったのか…。

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    購入済み

    2020年07月11日

    今まで読んできた唯川恵さんの作品とは違ってました。
    単純に言ってしまうと2人は依存している関係だと思いました。
    見方によっては世渡り下手で駄目な男の人、でも純粋すぎるゆえに
    不器用にしか生きられないのか。
    幸せってなんだろう?と考えさせられました。
    読んでいて辛くなる部分もあり
    重いけれ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年06月20日

    凄く入りやすい本でした。
    内容は、リアルなところがあり、うーんという感じてす。重いの一言かな。
    人生は、人それぞれの価値観ですね。
    それが人間なのかな?

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    Posted by ブクログ 2020年01月10日

    女としては、共感しなくもないけど、やりすぎ。でもこの狂ってる感じがまた苦しくて、もどかしくて、上手くいかなさが、癖になる。

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    Posted by ブクログ 2016年05月30日

    今まで読んだ唯川恵の作品の中でベスト3には入るくらい好き
    恋愛至上主義のような小説よりも、こういうシリアスなものをもっと読みたい
    ダメダメな主人公をなぜか応援したくなる

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    Posted by ブクログ 2024年02月27日

    カオルのような欲深い人は、今回でいう周也との五島での生活のようなのんびりした人生を過ごしていたら、最終的に幸せになれるのだろうかと考えた。

    良くも悪くも、人間関係で人生が左右されてしまうストーリーだった。

    ★印象に残ったフレーズ
    「信じる、は、信じたい、と同義語だ。」

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    Posted by ブクログ 2022年08月09日

    「もう何も返せない、説得すればする程強く反発するだろう。だったら自分にできる事は何なのか考えなくても既に分かっている。受け入れる事だ」

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    Posted by ブクログ 2021年01月24日

    第一章~第八章、そして最終章に至るまでに所々に隠された伏線がラストに至るまでに綺麗に繋がって作者の力量が感じられます。

    芳子と周也は当然ですがその他の登場人物カオル、ハオ 本当に憎くなる多崎、堂島の人物描写は見事でかなり感情移入して読めました。

    悲しいラストですが、その後の芳子と周也が幸せに...続きを読む

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