唯川恵のレビュー一覧

  • 男と女―恋愛の落とし前―(新潮新書)
    唯川恵さんの本を小説としてではなく、新書として読む不思議。

    事実は小説より奇なり。
    みんな自由に恋愛してるなーと、私にとっては小説と変わらない世界。
    略奪女や相談女、彼氏が途絶えない女など、どう考え行動するのかが分かった気がする。面白かったので、女性達がその後どうなったのか知りたい。

    読んでいる...続きを読む
  • 愛なんか
    女の人の恋愛観の醜い部分をこんなに表現されている本は初めて読みました。しかもさまざまなパターンで。恋愛って厄介だなぁと客観的に見てる人は思ってしまうくらい人は愚かになったりせこくなったり強くも弱くもなるのに、自分がこの女の人達になれば、もしかしたら同じことをしてしまうのかもしれないなぁとも。愛は人を...続きを読む
  • 肩ごしの恋人
    直木賞の作品らしい。

    おぉこんな内容だったか!
    JKが好きな唯川さん×直木賞ということで、読んでみる。
    しかもドラマやってた気がして、期待して読む。

    すごい女がいた!
    るり子、私の周りににはいなかったなぁ。でも、萌のような子もいなかったなぁ。
    それぞれが、すごく魅力的。
    自分の行動に自信を持って...続きを読む
  • ヴァニティ
    この世界は抱えきれない感情で溢れている。まるで、傘がないのに大雨が降っているような。その時に、傘になって私も傘になりたいと思える人。そんな人と人生を歩みたいと思わされる本。どのお話も、抱えきれない辛さに涙が出そうになった。
    恋も仕事も結婚も、、、人それぞれの形があって、形を成して維持していく中で皆葛...続きを読む
  • 肩ごしの恋人
    間反対の2人の女性を描いていたら、結局のところ2人とも同じ感じに収まっていて面白かった。
    ルートは違えど自由に生きる女性の形を表していて面白いかった。
  • 肩ごしの恋人
    「女はいつだって女であるということですでに共犯者だ」
    「男が結婚しているという事実は、どこか安心感をつれてくる。」
    唯川恵さんの小説で出てくるこのようなアフォリズムは、小説を手にするたびにどのようなことがあるのだろうとワクワクしてみます。ただ私が未熟者なので、納得!とまではなりません。ただそんなこと...続きを読む
  • 雨心中
    カオルのような欲深い人は、今回でいう周也との五島での生活のようなのんびりした人生を過ごしていたら、最終的に幸せになれるのだろうかと考えた。

    良くも悪くも、人間関係で人生が左右されてしまうストーリーだった。

    ★印象に残ったフレーズ
    「信じる、は、信じたい、と同義語だ。」
  • さよならをするために
    自分に自信がない故に男の人に振り回されて
    それでも離れたくても、離れられないのが
    恋心の厄介なところ。
    それでも、自信を付け、人として強くなって次へと一歩踏み出す女性たちの物語。

    あとがきの
    私はこの本をどこかひねくれていて、疑い深く、
    臆病で、自意識が強く、自己分析が好きで、
    ささやかなプライド...続きを読む
  • 肩ごしの恋人
    私の身の回りには起こり得ない刺激的なお話だったけど、こうも自分を持ってるるり子がかっこよかった。でも実際にるり子が居たら嫌いなタイプ、って部類に入れてたなきっと。笑
    世の中にはいろんな人がいて、いろんな生き方があって、歳を重ねる度にそれを重々と感じる。そう思うと世界が大きく大きく見える。自分なんてち...続きを読む
  • めまい
    ミステリーのような狂気な怖い話も多かったけれど、考えさせられる一冊だった。
    悪事に頭働かせず、誠実に真っ当に真っ直ぐ生きていたいと思った。
  • めまい
    「きれい」を読んでるうちに目眩がして気持ち悪くなった(たまたまかもしれないが…) 整形したからと言って美人になれるわけでも幸せになれるわけでもない。それをわかっていても整形をする自分に改めて嫌気がさした。整形を重ねても満たされない心をうまく描いていた
  • 【電子特別版】みちづれの猫
    猫に関係した7つの短編集だが、どれも良く書き込まれていて、読んでいてすぐに引き込まれた。
    出会いがあれば別れがあるという事を考えさせられる物語。

    自分が今生きているという事がどれだけ大切かを教えてくれた作品。

    色々な人との関わり、いつ別れがくるかわからない疎遠になっている人達と連絡を取ってみよう...続きを読む
  • 永遠の途中
    自分もアラサーの働く女性として、結婚してもフルタイムで働き続けるのか、時短で働くのか、仕事をやめるのかしょっちゅう悩んでいる。
    小説の中で2人の女性の生き方を疑似体験し、この先自分がどんな道を選んだとしても、自分が選んだ道に自信を持つことが大事だと思わされた。
  • 愛しても届かない
    これほど惹かれる人がいるのは羨ましい。
    と思いつつ振り返ると自分も本当に惹かれる人がいるとその人しか見えない人種だったなあと。

    けど、それは自分に自信がないからで、
    自信があると『執着』は薄れるか無くなる。

    主人公の気持ちも分かる反面、
    人の幸せを壊してまで得た幸せは
    長くは続かない、報復に合う...続きを読む
  • 一瞬でいい
    とても良かった
    1人の死をきっかけに大きく変わった3人の人生
    それぞれの人生が重なったり離れたりしながら展開されていく
    人生とは真っ直ぐなものではなくて曲がったり折れたりしながら進んでいくもの、歳を取っても結局若い頃の自分の横にいるのかもしれない
    生きた人生と生きたかもしれない人生
    考えたらキリがな...続きを読む
  • 燃えつきるまで
    「良い面もそうでない面も影響を及ぼす」

    恋愛から失恋、取り巻く人間や何より種々の感情が渦巻いている小説

    浮き足恋愛真っ只中!のような場合は
    読んでも何も得られないと思うが、
    多少でもそうでない場合は控えめに読むことを
    進めたい。保証はしないけれど

    今回もまた、残る言葉が多く出てきてしまったなぁ...続きを読む
  • 肩ごしの恋人
    女として弱さを抱えてもなお、冷ややかに、強かに生きていく方法が
    するっと入ってくる用に書かれている

    るり子を見ても、萌えを見てもどちらも凄くかっこいい
    それでしか得られない安心感を肩足立じゃなくて、両足でたって、自分の人生を仁王立ちで決めたい

    27まであと4年、、少ししかない

    一気読み面白かっ...続きを読む
  • 永遠の途中
    薫と乃梨子どちらも私からみたら羨ましいくらい素敵な人生なのに、そんな人でも人と比べてしまうだなと思った。
    改めて人と比べても意味がないということがわかったし、比べるなら自分以外ないってことなんだな。あと、あのときああすればよかったとか、そういうのも無意味。
    人と比べて落ち込むことも、過去を振り返った...続きを読む
  • 永遠の途中
    唯川さんの小説は間違いないなと思った。
    2人の半生を書いた物語は、まったく違っていてとてもおもしろかった。どちらの人生がいいかと聞かれるとかなり迷ってしまう。早くに結婚をして家庭を持った薫と仕事に生きる乃梨子。どちらも魅力的で、他人から羨まれる人生を送っていそうだと思ったが、内心はそんなことないのだ...続きを読む
  • 一瞬でいい
    恋愛小説ひさびさ読んだけど、恋愛小説とは一言で括れない、4人の素晴らしい人生があった。とてもいい本。