唯川恵のレビュー一覧
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「例愛は不安との戦いであり、結婚は不満との戦いである」中扉裏の一文が、私たちの戦いに終わりがないことを示している。そして、勝ち目がないことも。
「女は、負けの恋愛をしちゃいけないと思う」マリが語る。「女の人は結婚で人生が変わる確率が凄く高い」順子が語る。周りからも、自分自身でも、追い込まれてゆくだ...続きを読むPosted by ブクログ -
千遥の境遇に度々共感しながら読んでいたから、最後らへんで千遥がお母さんとの関係を修復しつつあったこと、千遥自身がなによりそれを喜んでいることが私にとっても嬉しかったのに、最後の最後、千遥母のセリフが恐ろしすぎて鳥肌立った…。
千遥が不憫でならない。じゃあ離れれば良いじゃんって思う人もたくさんいるんだ...続きを読むPosted by ブクログ -
こ、こわかった…
「母と娘とは、身体のどこも繫がっていないシャム双生児なのかもしれない」
大好きなのに大嫌い。
大切だけれど憎たらしい。
愛されたいけど鬱陶しい。
母と娘が持つ不安定な感情の描き方にぞっとしつつも、先の展開が気になって気になって、物語に入り込んでしまった。
こんな毒親にはならな...続きを読むPosted by ブクログ -
いや何ちょっと待って、しんどい…
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千遥と亜沙子、東京で暮らす2人の女性が、それぞれの結婚を機にそれぞれの母親と向き合っていくお話。
32歳の千遥は、幼い頃から母に疎まれ虐げられて生きてきた。地元ではそれなりに名のある家庭。跡取りである弟といつも差をつけられ、大学生になって独立してからも、...続きを読むPosted by ブクログ -
◾︎母と娘であっても互いに別の人間としてそれぞれの人生を生きること。
依存されるのも依存するのも良くないなあ。
◾︎終盤の「泣けば許されると思うな」の恐怖Posted by ブクログ