啼かない鳥は空に溺れる

啼かない鳥は空に溺れる

627円 (税込)

3pt

愛人の援助を受けセレブ気取りで暮らす千遥は、幼い頃から母の精神的虐待に痛めつけられてきた。一方、中学生のとき父を亡くした亜沙子は、母と二人助け合って暮らしてきた。千遥は公認会計士試験に受かった年下の恋人と、亜沙子は母の勧めるおとなしい男と結婚を決める。けれどその結婚が、それぞれの歪んだ母娘関係を暴走させていく。

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啼かない鳥は空に溺れる のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2018年08月16日

    母に縛りつけられる2人の娘。
    何しても認めてくれない母親と娘に依存仕切っている母親。
    逃れられない、呪縛。
    私も母とべったりだったから、愛されたいけど鬱陶しいし認めてもらいたい。その気持ちが痛いほど分かる。

    こういう親見てると子供って縛りつけて置くために産むのか?と思えてくる。母自身の夢を娘託す親...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月10日

    母と娘の、歪ながら、ありふれた関係性。言葉で傷つける母親、言葉で縛り付ける母親、その中に渦巻く仄暗い心理。娘は大人になるにつれて母親の心理を読みとり、距離をとろうと抗っていきます。相手にされたような心理攻撃をやり返すのではなく、むしろなるべく相手を傷つけないように配慮して、波風を立てないよう努め、あ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年09月08日

    人生は自分の都合のよいようにばかりはいかないものです。ちょっとしたタイミングのずれで全く違う結果になることもありますよね。
    そして、やっぱり人は大きくは変わらない。人の温かさに触れたと思ったら、あぁやっぱりと何かが待ち受けている怖さをずっと抱えながら、一気に読み進めました。

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    Posted by ブクログ 2023年02月19日

    娘の結婚を機に、歪みがさらに浮き彫りになる2組の母娘の関係が交互に描かれてゆきます。

    愛情を求めても幼い頃から母親に暴言を吐かれ拒否されてきた千遥と、過干渉な母親の善意を装った重たい思いに絡めとられそうな亜沙子。

    まったく逆の関係性ではあるけれど、千遥も亜沙子も母親に自分の人生を支配されてきたと...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年11月17日

    女がそうさせるのか、愛情がそうさせるのか
    母と娘は似ているのに似ていない

    唯川恵さんの本が大好きなので買いました。唯川さんの本にも介護という言葉が出るようになったのか。時代を感じる。
    ひたすらキラキラ女子の女同士のドロドロ恋愛が多かった作家さんですが、昨今のキーワードを上手く拾ってらっしゃるのかな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年03月02日

    千遥の境遇に度々共感しながら読んでいたから、最後らへんで千遥がお母さんとの関係を修復しつつあったこと、千遥自身がなによりそれを喜んでいることが私にとっても嬉しかったのに、最後の最後、千遥母のセリフが恐ろしすぎて鳥肌立った…。
    千遥が不憫でならない。じゃあ離れれば良いじゃんって思う人もたくさんいるんだ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年02月13日

    こ、こわかった…

    「母と娘とは、身体のどこも繫がっていないシャム双生児なのかもしれない」

    大好きなのに大嫌い。
    大切だけれど憎たらしい。
    愛されたいけど鬱陶しい。

    母と娘が持つ不安定な感情の描き方にぞっとしつつも、先の展開が気になって気になって、物語に入り込んでしまった。
    こんな毒親にはならな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月02日


    いや何ちょっと待って、しんどい…



    千遥と亜沙子、東京で暮らす2人の女性が、それぞれの結婚を機にそれぞれの母親と向き合っていくお話。

    32歳の千遥は、幼い頃から母に疎まれ虐げられて生きてきた。地元ではそれなりに名のある家庭。跡取りである弟といつも差をつけられ、大学生になって独立してからも、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年11月10日

    ◾︎母と娘であっても互いに別の人間としてそれぞれの人生を生きること。
    依存されるのも依存するのも良くないなあ。

    ◾︎終盤の「泣けば許されると思うな」の恐怖

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    Posted by ブクログ 2021年10月14日

    主人公の二人とも共感できる点が多かった。
    複数の男と交際し、お金をかけて綺麗であり続ける千遥にも、
    同年齢で周りから結婚について聞かれる亜沙子にも。

    母子家庭で育った私は亜沙子に近いが、私の母はどちらかというと放任主義で、2人で旅行なんて行ったこともないし、最後にランチをしたのなんていつだろう…。...続きを読む

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