唯川恵のレビュー一覧

  • 男と女―恋愛の落とし前―(新潮新書)
    不倫はどんな場合であっても絶対にしたくないと思った。今は若くて身近に感じることができないので、もう少し年を取ってからもう一度読み返してみたい。
  • 永遠の途中
    結婚をきちんと考えるにはまだ少し早い年齢で、
    だから経験したことはないけど、経験ないはずなのになんとなく分かってしまって、共感できて、心が波立つ、けど救われる話だった。
  • 雨心中
    悪意のない無意識な共依存はこんなにも怖いものかと思いました。最初はただ周也のどうしようもなさが目立ちますが、読み終える頃には芳子の本当の欲、脆さ、執着心がこの本の恐ろしさを構成していると思いました。芳子も周也もお互いを陥れたいわけではない。芳子は頭では周也に厳しくしないといけないと分かっているのにで...続きを読む
  • 肩ごしの恋人
    『恋は単に人生の+aなのかそれ以上の価値をもたらすのか』るり子も萌も自分と似ている部分だったり、ぜんぜん違う部分があったりして、共感しながらもこんな生き方もあるんだなあと当たり前ながら一人ひとりに人生があることを実感した。

    最後、るり子と萌が一緒に暮らすことになったとき、とても幸せな気持ちになった...続きを読む
  • 男と女―恋愛の落とし前―(新潮新書)
    2023/11/06予約 12

    「」で当事者の言葉を表し、その後の著者の声がリアルで聞きたいと思うことを質問しているので小気味よい。

    生身の男より虚像が…
    ここまでの割り切り方なら素晴らしい。足りないものはない、推し、インドアの自分に向いた暮らし、猫。
    今は身近に良いロールモデルの独身女性もたく...続きを読む
  • 肩ごしの恋人
    終わりが綺麗。未来へ希望が持てた。
    最近読んだ中で1番。最初はゴールが見えなくて読み続けるか迷ったが読んでいるうちに物語に惹き込まれて人生の中で大事なものって?などいろんなことを考えさせられた。
  • 一瞬でいい
    文庫の裏書きに「32年にわたる大河恋愛長編」とあって、興味を惹かれて買いました。設定は、私より少し上の世代の4人の高校生が、軽井沢で友情をはぐくんでいるところから始まる。二人の高校生の男女は軽井沢生まれ、軽井沢育ち。特に貧しいわけではないが、昭和だから、今よりはまだ貧しく、誰でも大学に行く時代でもな...続きを読む
  • 肩ごしの恋人
    恋愛小説だけどそれだけじゃない!!
    性格が真反対な萌とるり子の生き様がすごい好き!女だからなんだって強く生きたい気持ちと女ということを武器に生きてやろうって気持ち、どちらにも傾くことがあるから、この2人をみているとどっちだって間違いじゃないんだって思える!
    女であるという時点で既に共犯者。みんな仲間...続きを読む
  • 彼女の嫌いな彼女
    いやー面白くてあっという間に読み終わっちゃった!最初の犬猿の仲の2人から、後半にかけての畳みかけが一気に面白みを増してく!
  • 【電子特別版】みちづれの猫
    猫好き必読です。
    短編なのですが、どのお話も猫への愛が溢れてる。

    読んでいて、「分かる分かる!」ということばかり。確かに、猫って気まぐれだけどその分敏感で。
    人間が言わなくても、辛い時は察知して寄り添ってくれる生き物。

    我が家のニャンズとも、彼らが虹の橋を渡るまで、一日一日を大切に生きようと思い...続きを読む
  • 男と女―恋愛の落とし前―(新潮新書)
    いろんな恋愛があり考えがあり感情があり、びっくりするようだけど、納得しました。実体験に沿っていると言うのも真実味があってよかった。
  • 燃えつきるまで
    冒頭20ページで、心を鷲掴みされた。
    久しぶりに一気読みした。
    端的に言うと五年付き合ったカップル別れ話の全貌を女の人が語り手で語ってる小説。
    ちなみに振ったのは男から。
    言葉は違うけど、"私が明日を考える時は、どんなに仕事で失敗しても友達と揉めても貴方がいた”って言葉が、一番刺さった。
    私自身だー...続きを読む
  • 男と女―恋愛の落とし前―(新潮新書) 無料お試し版
    インタビュー形式で、ある女性の実際の恋愛体験が記されていて、それに対する筆者のコメントもなかなか鋭く、非常に読み応えがありました。
  • 淳子のてっぺん
    エベレスト登頂の過酷な様子の描写、登山隊に発生する不満や苛立ちも描かれていて、共感や応援の気持ちで物語の中にどんどん引き込まれた。田部井さんの凄さに改めて驚くばかりだった。
  • ヴァニティ
    年齢の節目や幼い頃夢見た自分の将来とのギャップで悩んだときに読みたい小説。

    幼い頃は話したいことを素直に伝えていたのに、年齢を重ねると何を話さないかを重要視してしまう。

    見栄を張らずに、胸の内を打ち明けられる人を大切に。

    どの話も好みで、ずっと手元に置いておきたいと思える小説だった。
  • 【電子特別版】みちづれの猫
    猫にまつわる7つの短編集。
    若い頃によく読んだ唯川恵さんの本は久しぶりでしたが、最高でした。
    電車の中で何度も涙が溢れそうに…
    悲しい涙ではなくて、全てじんわり切なくて温かい涙という感じ。

    我が家も2匹の猫がいるので、
    彼らの毛の温もりや匂いに癒される幸せを改めて感じます。

    全猫好きに読んでもら...続きを読む
  • 【電子特別版】みちづれの猫
    どこまでも優しくてあたたかい、猫と一緒に過ごしたお話7編。心にすーっと染み入るような読み心地でした。特に印象に残ったのは「運河沿いの使わしめ」と「約束の橋」です。
    ちょっと不思議なお話もあって、とても楽しめました。
  • 雨心中
    2人の主人公はまっすぐ過ぎる心を持っているが故に、不器用にしか生きられない。その生き方は時に悲しく見えるけれど、人を思いやる2人の優しさを感じられます。雨心中というタイトルにもあるように、物語は薄暗く悲しい雰囲気にありますが、強い絆持った2人はハッキリとした色を持って生きていました。

    唯川恵さんの...続きを読む
  • 【電子特別版】みちづれの猫
    唯川さんの作品を読んだのは十数年ぶりになるだろうか。
    若い頃、アラサーと呼ばれる世代に唯川さんの恋愛小説の大ファンだった。
    同世代のヒロインの心の動きを繊細かつリアルに描く作風に強く魅力され、深い共感を得た。

    本書はたまたま書店店頭で見かけて、タイトルと表紙に惹かれて購入した。
    特に印象に残ったの...続きを読む
  • 淳子のてっぺん
    感動して泣きそうになった。本当に良い本! 山は意思を持っておらず、ただそこにある。その存在感がすごい迫力で迫る。綺麗事だけじゃない人間関係の描写も良かった。素晴らしい本です。