今村翔吾のレビュー一覧

  • 襲大鳳(下)――羽州ぼろ鳶組
    後半はティッシュなしでは読めませんでした。
    読書しながら泣く私を、愛犬が怪訝な目で見てました。笑

    毎回、
    絶体絶命な場面や
    苦しくなる場面があって、
    それを仲間たちと超えていく、
    あきらめない姿に泣かされます。

    本作は、
    前作の零(エピソード0)で登場した、
    元尾張藩火消頭取の伊神甚兵衛が登場し...続きを読む
  • 黄金雛――羽州ぼろ鳶組 零
    通勤途中で読んでいたら、
    序盤から危うく泣きそうになり、
    途中でやめました。苦笑

    ぼろ鳶シリーズの主人公、松永源吾の父親世代の話です。
    シリーズ9まで来て0が出てくるのは、
    さながらスターウォーズでした。笑

    炎聖と呼ばれた伝説の火消し、
    尾張藩火消頭取の伊神甚兵衛。
    彼がダークサイドに堕ちること...続きを読む
  • 蹴れ、彦五郎
    やっぱりこの人は長編がいいな…と。ちゃんと一編一編楽しく読みながらも思って、最後にそれぞれの短編の書かれた背景を知って、凄ーーっ!となった。小説家を生業とするとはこういう事なのか!
  • 八本目の槍(新潮文庫)
    賤ヶ岳七本槍それぞれの話だけど、彼らを通じて見た『武将・石田三成』の生き様に迫る物語。
    構成や話の展開が凄くて、大変読み応えがあった。

    七本槍と石田三成は、かつて秀吉のもと小姓組として青年時代を過ごし、お互いに切磋琢磨して成長していく。その後、ある人は大大名になったり、ある人は振るわず理想に届かな...続きを読む
  • イクサガミ 地
    天の残り84人
    から地へ
    ※人(3部策最後)がまだ、出てないことに
    ショックを隠せない
    いつ発売なのだろか

    地編は
    天以上にスピード、組織規模、思惑が蠢いており
    ノンストップで読めました
    いつの間にか双葉チームがいいバランスになってて、ロープレのゲームの世界にいる感覚でした
    鬼滅の刃みたいに、死ぬ...続きを読む
  • てらこや青義堂 師匠、走る
    これはよかった本当によかった。わたし的には文句なしの星5つ。江戸、忍び、子どもたち、教育、守りたいもの等々、わたしの好みのトピックが勢揃い。火喰鳥のシリーズより面白かった。もっともっと高く評価されてほしい!!
  • イクサガミ 天
    表紙の石田スイ作画に惹かれて読み始めました
    ※このセンスが本当に素晴らしい
    (不幸せそうな、ダークな感じがぴったり)

    ハンターハンターとバガボンドと鬼滅の刃が
    組み合わさったような
    ※特殊能力ありは、そのほうが面白いので疑う余地なし

    ノンストップで一気に読めるエンタメ作品です
    愁二郎と双葉の「こ...続きを読む
  • 塞王の楯
    物語は圧倒的な力によって蹂躙される民の様子から始まり、戦国の世へと引き込まれてゆく。
    特化した分野において人並み外れた才能を持つ二人が、奇しくも真逆のアプローチを以て泰平の世を目指す。互いの信念は導かれるように天下分け目の戦でぶつかり合い試されることになる。手に汗握る攻防の行方は、そして二人の思いは...続きを読む
  • じんかん
    一気に読んだ。わけもわからないまま夢中になった。
    甚助が凄く良かった。
    「九割九分九厘が人の弱さなら、一厘が人の強さ。最後までその一厘を捨てずに抗い続けた者が、人の歴史に名を刻んで残っているのさ」
  • じんかん
    羅城門に啼く、を読んだ後でありまた少年達が凄惨な描写できついのかと構えながら読み始めました。そこをなんとか無事にこらえて読みました。民が怖い、ことは現代でも同じだと終始強く思う作品でした。
  • 九紋龍――羽州ぼろ鳶組
    『夜哭烏』に続き、今村作品三作目。今回も熱〜い作品でした!最強の火消、辰一こと"九紋龍"の背景描写が巧みすぎて、作者の才能が怖いわw 彫り物の件なんて感心してため息しか出ない…。最後は、我らがヒロイン・深雪さま(?)が大活躍し、良い結末であった。星四つ半。
  • じんかん
    時代小説ではない普通の小説を読んでる感覚。登場人物の一人一人に魂があって、戦国時代に引き込まれてしまった。
    序盤で離れてしまった日夏が終盤によもやの形で出てきて胸が熱くなった。この辺は創作なのだろうが、このキャラなら有り得ない話ではないよな、と自然に思えたし本当に良いエンタメ小説だと思った。
  • 塞王の楯
    お城の石垣職人である穴太衆と鉄砲職人の国友衆の戦い。
    どちらも目指すわ泰平の世。
    皆が鉄砲を持つ事で平和を目指す国友衆は今のアメリカとも重なって見えた。
    この小説で、お城に対する見方も変わった気がする。
    大河ドラマ以上の深い大河ドラマのようで楽しすぎた。
    また、この著者の本を読んでみたいと思います。...続きを読む
  • 幸村を討て
    今村翔吾が描いたのは、なんと真田幸村じゃないか!すごく幼いころに大河の「真田太平記」を観て以来の幸村ファン。大阪市内に住んでいれば、大阪城はランニングでも花見でもしょっちゅう訪れるし、真田丸の場所も茶臼山も出てくる地名は知悉のものばかり。面白くないわけがない!

    …と、読んでみてびっくり。幸村ファン...続きを読む
  • じんかん
    松永弾正、謀反

    この報告を聞いた織田信長が小姓頭に語り始める
    松永久秀の長い物語は圧巻だった。

    自分は何のために生まれたのか。

    その問いに答えを出すように
    ひたむきに生きた松永久秀が
    弟、家臣たち、かつての仲間、大切な人を想い
    そして溢れんばかりの思いを一身に受けて生きる物語だった。

    歴史小...続きを読む
  • くらまし屋稼業
    今村翔吾さんの人気シリーズ「羽州ぼろ鳶組」を読み終え、もうひとつのシリーズもの「くらまし屋稼業」を手にとりました。
    ぼろ鳶組が分かりやすい善と悪の構図であるのに対し、くらまし屋は全てが裏社会での物語なのでひと味違った感覚で読めました。
    本作もキャラのたつ面々がいて永く楽しめそうな雰囲気をかもしだ...続きを読む
  • 戦国武将伝 西日本編
    西日本の戦国武将24人を描く短編集。
    毛利元就、尼子経久、大内義興、松永久秀、龍造寺家兼、
    宇喜多直家、石田三成、戸次道雪、北畠具教、黒田官兵衛、
    亀井玆矩、伊東祐兵、有馬晴信、加藤清正、雑賀孫一、
    足利義昭、豊臣秀吉、十河存保、長宗我部元親、
    加藤嘉明、島津義弘、謝名利山、蜂須賀家政、立花宗茂

    ...続きを読む
  • 教養としての歴史小説
    歴史・時代小説はこんなに、こんな所が面白いんだよ!という魅力を分かりやすく、興味を持って貰えるようにと書かれた歴史小説入門書。
    時代小説ジャンル推しの私も、読みたいなと思える作品が沢山紹介されていました。
  • じんかん
    いつの世の中にも自分のためなら人のことを貶めるのも厭わない奴はいて、そういう奴らにただ抗うだけではどうしようも無いけど、抗わないのもまた違うっていうことを久兵衛の一生をかけて伝えられた気がした。
    解説に書いてあったけど、ただの時代小説ではなく「人間」の話として今の時代にも通ずるところがあって、今から...続きを読む
  • 童の神
    歴史は勝者により作られる。この事を強く考えさせられました。
    室町時代に土蜘蛛、鬼等の化物話しが多くありますが、それらは人であり「京人以外は人では無い」という思想から生まれてたんですね。平将門の首が飛ぶ話しもこれと同様に、京人以外を化物扱いとする事で根絶やしにする口実を与える寓話となります。
    欧州でも...続きを読む