今村翔吾のレビュー一覧

  • 夜哭烏――羽州ぼろ鳶組
    シリーズ二冊目なので出てくるキャラクターも楽しめます。
    一冊目に心ふるわされたので正直二冊目は再び同じ感動は無いだろうとたかをくくっていましたが、嬉しい裏切りを受け、また通勤電車の中で涙をこぼさないよう上を向かなければなりませんでした。
    これは次の本も…と手が伸びること必須です。
  • 童の神
    酒呑童子の話を酒呑童子の側から見たお話。
    歴史は勝者が語るものなので、こういうことがあってもおかしくはないなと思うものがあります。
    登場人物たちが敵味方含めて魅力的な描き方をされているので(一部そうでない人物もいますが…)ぐいぐい惹きつけられるのですが結末が分かっているだけに読み進めるのが辛かったで...続きを読む
  • イクサガミ 天
     コレ、圧倒的に面白いです! 奇想天外で荒唐無稽な「遊び」、展開の疾走感と切れ味のよさ、それに単純明解さ! 理屈抜きで楽しく、のめり込んでしまいました。

     明治11年(1878)、「武技ニ優レタル者、大金ヲ得ル機会ヲ与フ」の怪文書により、京都・天龍寺に参集した292名の衆。
     七つの掟に従い、各自...続きを読む
  • 幸村を討て
    この本自体が何章かに分かれていて、それぞれ主人公が違います。それぞれの章が完結していますが、別の章と少し繋がっていて話が深掘りされ進んでいてすごいです。最終的には最初の章の大筋に繋がるようになっていて、ミステリ要素の伏線が回収されてピタっとはまります。この構成すごすぎです。
  • 鬼煙管――羽州ぼろ鳶組
    2023/7/28
    鬼平が!!!鬼平が…ってへこんでたら息子も平蔵になってあれ?と調べると犯科帳の鬼平は息子の方らしい。
    今までずっと鬼平だと思ってたのにね。まあ鬼平なんだけど。
    いやあもう容赦ない。
    史実に合わせるとこうなるからフィクションの方が好きなんだよね。
    最後の方は銕三郎ばっかりだったけど...続きを読む
  • 火喰鳥――羽州ぼろ鳶組
    久々の時代小説。
    軽いものばかり読んでいたわたしには初め少し、読み方調整が必要になってしまいましたが、最後は電車の中で泣いてしまいました。
    しばらくはこのシリーズにゾッコンかもしれません。
  • 茜唄(上)
    (上)(下)まとめて。

    紛れもなく、大傑作だ。

    核となるストーリーを、平家物語の作者がそれを何某かに伝承するという入れ子に収め、さらには、その作者とは誰なのか? 一体誰に伝えようとしているのか? そして"姿を消した"のは一体…? 等といったミステリーの要素を絡めて大きくパッケージングしており、ま...続きを読む
  • 茜唄(下)
    (上)(下)まとめて。

    紛れもなく、大傑作だ。

    核となるストーリーを、平家物語の作者がそれを何某かに伝承するという入れ子に収め、さらには、その作者とは誰なのか? 一体誰に伝えようとしているのか? そして"姿を消した"のは一体…? 等といったミステリーの要素を絡めて大きくパッケージングしており、ま...続きを読む
  • 夜哭烏――羽州ぼろ鳶組
    羽州ぼろ鳶組の続編。敵も味方も、相変わらず魅力的な登場人物と、よくできたストーリー、当時の不思議な風習もきちんと調査されてて、読んでいて引き込まれる。最終的には大円団に至る、水戸黄門みたいな話なのだが、途中の仕掛けが巧みでやっぱり読んでしまう。第3巻が楽しみ。
  • イクサガミ(2)
    エピソードを取捨選択して原作よりも進行はスピーディーかな?1巻の巻末でも原作と異なる性質のキャラがいたが、この巻でもオリキャラ登場(もしかしたら菊臣右京は出ないのかも?)しかし、このオリキャラのバックボーンが実によくできていてこれはこれで良い感じ。原作既読者に対するちょっとしたボーナス。
    カムイコチ...続きを読む
  • 茜唄(下)
    下巻は引き込まれた。創作上等。
    結末を知っていても悲しい。
    語り継がれた物語は今も生きている。
    素晴らしい絵巻しかり、千年後の学生は暗記必須しかり。
  • 風待ちの四傑 くらまし屋稼業
    「くらまし屋稼業」の8冊目。ここでようやく追いついた。
    今回は呉服問屋の大店「越後屋」で働いていた比奈という女性を晦ますお話。

    この比奈を甲州のとある村まで逃がすという道行きで、どうやって晦ますかというシリーズ最初の頃にあった趣向が薄くなったのは淋しいが、代わりに凄まじい活劇が次々と繰り広げられる...続きを読む
  • 春はまだか くらまし屋稼業
    今回も楽しかった!
    今村翔吾先生の作品は、読むのが楽しみ。
    期待を裏切らないし、読後感爽やかで最高!
  • てらこや青義堂 師匠、走る
    隠密を辞めた主人公が営む寺子屋。
    一癖も二癖もある筆子と絆を育みつつ、昔取った杵柄よろしくその強さで子供たちを助けてくれるのが格好いい!
    もちろん子供たちも仲間想いで優しくいい子。
    みんな応援したくなるようなお話ばかりで満足の1冊になった。
  • 茜唄(上)
    今村翔吾の茜唄の上を読みました。
    平家の衰退の物語です。
    平家というと壇ノ浦の戦いで負けたくらいの認識しかありませんでした。
    平清盛の息子知盛が、平清盛が亡き後、衰退していく平家を立て直そうと奮闘します。
    下巻が楽しみです。
  • 八本目の槍(新潮文庫)
    文学書評
    読書レベル 中級
    ボリューム 527頁
    ストーリー ★★★★★★!
    読みやすさ ★★★
    ハマリ度  ★★★★
    世界観   ★★★★★
    知識・教養 ★★★★★
    読後の余韻 ★★★★

    一言感想:石田三成が好きな人、豊臣秀吉が好きな人、歴史小説が好きな人にオススメの作品です。

    めちゃ面白い!...続きを読む
  • イクサガミ 天
    「デスゲーム✖️明治時代」
    3巻完結予定のシリーズ第1弾!!

    え〜〜!何これ、めちゃくちゃ面白かった〜!!
    もうほんと少年マンガの世界!
    まさにこれはハンター試験(HUNTER×HUNTER)だな。
    推しは右京だったけど、、(TT)

    続きものなので感想ふわっと。
    あ〜〜早く続き読む(๑•̀ㅂ•́...続きを読む
  • 童の神
    泣かされた〜!
    歴史において退治される側である桜暁丸が主人公に据えられている時点で結末は分かってはいる。
    だけどそれでも読む手が止まらないくらい惹き込まれた。
    蔑まれた彼らの生い立ちは誰もが皆辛いものだけど、それぞれの立場故に敵対し苦悩もする。
    幸せになってほしいのに、そうさせてくれない史実が悲しい...続きを読む
  • 茜唄(上)
    平家側から源平合戦を見るのってそういえば初めてかも。
    勝者の歴史に知らぬ間に染まって、なんとなく悪者扱いしていた平家にもまた人の営みがあったのだという当然のことを知った。
  • 蹴れ、彦五郎
    著者の作品は直木賞受賞作しか読んでなかったが、短編も実に面白い。取り上げる主人公がいいね。今年(2023年)の大河で溝端君がやってる今川氏真や秀吉に馬乗りになって遊んでいた三法師、江戸城を築城した太田道灌と有名な歌、中井貴一信玄の大河で堤真一が演じてた長男の太郎は知っていても、深くは知らなかったし、...続きを読む