舞城王太郎のレビュー一覧

  • バイオーグ・トリニティ 1
    第一印象は、小難しくてオシャレな話。
    軽く一度 読んだだけでは理解できない…。

    けど、何度か読む内に
    とてつもなく切ないラブストーリーなんだと認識させられます。

    噛めば噛むほど味の出る作品です。
    玄人向け。
  • 世界は密室でできている。
    完全にやられた。面白い!
    青春ミステリーチックだけど、文章のポップさとたまにかっこいい言い回しはクセになる。
    ふざけっぱなしだったのに、最後はほろっとお涙頂戴。確かに世界は密室でできている。とんでもない鉄格子に囲まれ囚われても、乗り越えて生きていく。
  • 短篇五芒星
    超非日常だけれども、それが日常に溶け込んでいる異常さが読んでてハラハラドキドキわくわくする笑
    姉が鮎と結婚する話の、最後の何故なら何も決まってないからだ、本当に。みたいなさらっとしたまとめや、悪はこの世の一部で存在していいけど放っておくと増長するから叩くとか、そして悪も感情だしみたいな切れ味の良さ、...続きを読む
  • バイオーグ・トリニティ 10
    むっちゃ盛り上がってきたクライマックス。愛と世界の物語にどんな決着がつくんだろう。
    ホサが覚醒する10巻。
  • 九十九十九
    九十九十九はその名前を理由に3人いる。最後にラスト6話の九十九十九と前章7話の九十九十九が戦って、更には1話から通して世界を経験している九十九十九とも戦う。戦いを通じて、ラスト6話の九十九十九は次の新7話に移行することを拒む。だけどなんだかんだ6話にいちゃいけないと6話のお嫁さんに説得されて新7話に...続きを読む
  • ディスコ探偵水曜日(下)
    中巻の続きから始まらない上になかなかエグい展開だと思ったら、ディスコの現実逃避!
    でも、読み終わってから振り返ると、これも後の展開につながってる。

    未来のディスコの「よう、これが合図だ。動き出せ。踊り出せよディスコテック。急いでな。恐怖に立ちすくむような贅沢なんて、お前にはもう許されてないんだ」っ...続きを読む
  • ディスコ探偵水曜日(上)
    相変わらずの勢いとエロとグロ。
    これが真実だったのか!って思ったら、あっさり覆されて別の真実が出てきて…の繰り返し。
    水星Cのキャラが意外に好き。
    どういう風に話が終わるのかまったく想像できない。
    ただ、これは読むのに時間がかかる…w
  • 短篇五芒星
    何かを読んで心を動かされるのにも2種類あって、ひとつは作品と自分の中身がマッチした心地よい心動かされ方、もうひとつは心なんか動かされたくないのに無理やりに、強制的に、ほとんど暴力的にその辺を引きずり回されるような、そんな凶暴な感動だと思っているんですけど、私の中で舞城作品は完全に後者。小説と云うより...続きを読む
  • バイオーグ・トリニティ 7
    ネオ・セカイ系の様相を見せ始めたクライマックス。理屈っぽい世界観設定も展開もようやくここでシンプルになる。恋は自分を、世界を壊す。すべては愛だ。愛せよ藤井。愛せよフミホ!
    アクションも加速して最高のクライマックス。終幕や如何に!
  • 世界は密室でできている。
    『何とかと煙は高いところが好きと人は言うようだし父も母もルンババも僕に向かってそう言うのでどうやら僕は煙であるようだった。』

    『でも僕までここで一緒に泣いていたら、誰が明るい明日を運んでくるんだ?』

    『ポテトチップスさえあれば全てがOK。』

    『頭働かせよう、何かちゃんと考えようと思って考えるの...続きを読む
  • バイオーグ・トリニティ 6
    段々と刊を重ねていく中で明らかにされていきそうで増える謎。それが今回から少しだけ明らかにされてきたような気がする。でも、謎はまだまだ増えていく。どんどんのめり込んで先を読まないとわからない作品!とりあえず話が綺麗!次回が待ち遠しい。
  • バイオーグ・トリニティ 1
    1巻から出ている5巻までイッキ読み。
    これ、自分好みですごく面白い。
    原作付きだけど、小暮さんの絵は綺麗だしテンポ良くていいな。
  • ビッチマグネット
    「すねなんか好きなだけかじればいいけど ー 心はかじられると、痛いし、辛いし、ねえ、苦しいし…かじられた分、心ってのは削られて減るんだわねえ…」

    「『吸血鬼は実在する』って書いてあったんだよ、それもキリンの脇の下に。怖くない?」
    「何でそんなとこに書いてあんのよ」
    「逆に、そこにしか書けなかったん...続きを読む
  • イキルキス
    出来事→あいつらなんかこうなればいい→でもホントは違うんだ…そうだとしたらあぁなっちゃうし。だからあれなんだ。
    むちゃくちゃなようで妙に説得力があるし、実際間違ったことはいってない。

    表現そのものより、表現しようとしているものに含まれるメッセージが胸を打つのかもしれない。あと突拍子のないストーリー...続きを読む
  • ビッチマグネット
    その時その状況の登場人物達の考えやあれこれが面白い。相変わらずと言えば相変わらず。でもちょっとは温かみがある良い小説だったと思う。どこかで誰かが言ってた気がするけれどやっぱりタイトルは矮小な感じがします。タイトルだけじゃなくて、ところどころそういう偽悪的な、あえて矮小らしく振る舞おうとするような文章...続きを読む
  • キミトピア
    もうなんか、どうしていいかわかんないくらいにおもしろかった。
    どの作品もほんとうに凄みがあって、はっとすることだらけだった。
    ずっと読んでいたい作品集だった。
  • イキルキス
    文庫書き下ろしの アンフーアンフー 無駄口を数える。疾走感抑えめでまた印象が変わるけど、無駄口を〜。好かった。ラスト四行は美味しいシャワーヘッドにも通じていてぐぐっとくる。他は二度目の読み。陳腐さ薄っぺらさ、通俗性も嘘っぽい現実も、芝居も演技もぜんぶひっくるめて人生の本当でした、というオチも、読後は...続きを読む
  • イキルキス
    「死ぬのと、死ぬって思うのと、死んでることと、どれが一番好きか」「そんなん一番好きとかでねーやろ。どれが一番マシかって感じやろ」「バーカ。生きてんのに死んでるのと変わんねーのが一番最悪だっつーの」

    『やばい。いろんなところ触ってもんで、もみくちゃにしてからいろんなふうに折り曲げてのばしてぐるぐるに...続きを読む
  • スクールアタック・シンドローム
    ソマリア、サッチ・ア・スウィートハートが好きすぎて。相変わらずとんでもないことが起きてるのに、人の気持ちはリアル。杣里亜に諦めんなって言いながら、徳永が「こんなのポーズだ」って思うところからもうボロ泣き。
  • キミトピア
    最初やさしナリン以外はまらんかったけど三回目くらいですごいはまった。ンポ先輩もあまりぼっちも定期的に読んで克己したいところ ブラブラ蜂と添木は悲しみの描写がリアルすぎてつらい シャワーヘッドはよくわからない・・・また読もう