世界は密室でできている。

世界は密室でできている。

550円 (税込)

2pt

15歳の僕と14歳にして名探偵のルンババは、家も隣の親友同士。中三の修学旅行で東京へ行った僕らは、風変わりな姉妹と知り合った。僕らの冒険はそこから始まる。地元の高校に進学し大学受験――そんな10代の折々に待ち受ける密室殺人事件の数々に、ルンババと僕は立ち向かう。鮮烈!新青春エンタ!! (講談社文庫)

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世界は密室でできている。 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2018年03月21日

    青春小説?そんなこと全く思わなかった。
    密室というミステリーにおける鉄板ネタを、あれやこれやと否定否定。バカなトリック。だけど愛おしい。しかも家族とかけて再生の物語なんて、舞城天才かよ。

    名探偵ルンババといいキャラの破天荒。ストーリーのはじっけっぷり。そこにドライブ文体。
    井上姉妹の心情は、西加奈...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年07月03日

    完全にやられた。面白い!
    青春ミステリーチックだけど、文章のポップさとたまにかっこいい言い回しはクセになる。
    ふざけっぱなしだったのに、最後はほろっとお涙頂戴。確かに世界は密室でできている。とんでもない鉄格子に囲まれ囚われても、乗り越えて生きていく。

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    Posted by ブクログ 2015年07月18日

    『何とかと煙は高いところが好きと人は言うようだし父も母もルンババも僕に向かってそう言うのでどうやら僕は煙であるようだった。』

    『でも僕までここで一緒に泣いていたら、誰が明るい明日を運んでくるんだ?』

    『ポテトチップスさえあれば全てがOK。』

    『頭働かせよう、何かちゃんと考えようと思って考えるの...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年12月26日

    どうして舞城節の虜になっちゃうかっていうと、例えが抜群に気持ちいいからだと思う。って書いたけどぱっと思いつかないからパラっとめくってみたけどそれでも見つからなかった。前どっかで見たのが「大人だってトトロにガバっと抱きついてがおーってしたい時もある」ってのがあって、単に「ストレスを発散させたい時もある...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月05日

    舞城王太郎作品をおすすめしてもらったので読んでみました。

    序盤からどぎつくグロテスクな表現が続き、顔をしかめながら読み進めると、軽快な一人称の語り口に気づけば引き込まれています。
    ぶっ飛んでいながらも友情、恋愛、青春の機微が切なく描かれています。
    中毒性が高いと思います。

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    Posted by ブクログ 2023年06月09日

    また大江健三郎かもしれません
     冒頭の、肌を搔きむしって全身が乳首のやうになるシーンは、なかなか想像するとグロテスクです。下品でくだらなくて気色悪いのですが、最後まで読むと、まあめちゃくちゃでヘンテコリンな小説だけど、アリかなといふ気がしてくる。
     登場人物はみんなどこかをかしいけれど、まあツバキエ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年04月07日

     例によってミステリーとしても小説としてもメチャクチャ( ´ ▽ ` )ノ

     ミラーやフォークナー、ジョイス系列の「意識の流れ」小説を、一人ノリツッコミ満載の漫談仕立てにしたところがミソ( ´ ▽ ` )ノ
     ちゃんと書けば普通(以上)のミステリーを書く腕を持ってる作家であるからこそできる「お遊び...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年06月14日

    ミステリもさることながら心情、キャラの成長。密室というガジェットを使いながら様々なことを書いていて好印象。いやあ、感服。文体は独特だがそれが癖になってしまった。良いなあ。あとエノキ可愛い。

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    Posted by ブクログ 2018年01月18日

    10代男子の青春ミステリはやっぱりいいなぁ!
    と思えた一冊。
    涼ちゃんの話は、つい最近あった密室に15年間閉じ込められ亡くなった女の子の事件を思い出して、胸が苦しくなった。

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    Posted by ブクログ 2015年02月22日

    いいなぁ舞城作品。大好きだ。そう思うお話だった。

    ミステリー的な部分は、はっきり言ってどうでもいい。この年頃の男の子の生き生きしたかんじ、女の子のわけわかんないかんじ、親との葛藤。いろんな気持ちをわーって叫びたくなったり、でも閉じ込めちゃったり。
    読み終わると「ああ、ルンババ~」と思う。ああ~。こ...続きを読む

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