舞城王太郎のレビュー一覧

  • 好き好き大好き超愛してる。
    舞城王太郎さんの小説を初めて読んだのですが、鮮烈でした。驚きました。
    文字を読んでるというよりは耳元で見知らぬ音楽を大音量で流されてるような体感に近くて、もしくは読んでいる間ぶっ通しで耳元で大声で叫ばれてるような。
    でもその絶え間なさをウンザリさせないくらいの端切れのよさ、トリッキーな文章展開、確か...続きを読む
  • ID:INVADED(1) #BRAKE-BROKEN

    アニメの続き

    前にも小玉先生がキャラデザでNAZ制作のオリジナルアニメがあり、その時は時系列で言うとアニメの前の話だったのですが、今回はアニメの後になる話だというのを最終回で気づいて膝を打ちました。
    アニメで明らかにならなかったことが解消されるのか楽しみです。
  • 好き好き大好き超愛してる。
    人を好きになる、人を愛する
    文章はライトに、それでいて激しい激しい物語。
    柿緒(名前が素敵)の最後の行動に涙。
    切ないく、何度でも読みたい作品。
  • 煙か土か食い物
    壮絶で野蛮で乱暴で、2度と読みたくないくらい怖くて辛くて不快だけど、とても美しい作品。
    完璧です。素晴らしい。

    圧倒的文圧という噂は聞いていた。
    常に躁気味で発狂寸前の主人公奈津川四郎のモノローグは滅多に改行されないから、見開きの全空間が文字で埋まってるって意味での文圧はあるけど、リズムがいいし表...続きを読む
  • ID:INVADED(1) #BRAKE-BROKEN

    アニメには無い事件が楽しめます

    アニメとはキャラクター、時間軸が少し違います。パラレルワールドでしょうか。
    事件も違うので、アニメ視聴後にさらにイドを楽しみたい方にぴったりです。
    1巻では世界観の詳細な説明がないので、アニメ視聴後がオススメです。
  • ID:INVADED(1) #BRAKE-BROKEN

    これは面白い!

    アニメがとても面白かったので、アニメの原作ではないと知り、買ってみました。これは面白いです。アニメスタッフだった人が描いているので違和感がないし、主人公がアニメよりカッコイイ!(笑) スピード感もあり、まるでアニメを観ているようです。良いところで終わってしまったので、次巻も買います。
  • ID:INVADED(1) #BRAKE-BROKEN
    アニメの後の話だから先にアニメを見た方がいいかな。
  • ID:INVADED(1) #BRAKE-BROKEN
    TVアニメで放送中の同名作品の別エピソード。

    TV版と同じく刻一刻と行われる犯罪に対して
    イドと現実を2人の「名探偵」が挑む内容だが、

    TV版の黒幕「ジョンウォーカー」とは別の意味で
    名探偵側の手口を理解する者たちとの戦いが描かれている。

    おそらくアニメ終了前後にこのエピソードは完結するのだろ...続きを読む
  • 好き好き大好き超愛してる。
    すごく分かる。
    タイトルはバカみたいだし、文章は変だし、改行が少なくて読みにくいけど、絶対に最後まで読んでほしい。人を好きになったり、身近な人を亡くしたりした経験のある人だったら(ほとんどの人はそうでしょう?)、すごく分かると思う。そういう言葉にしきれない気持ちを文章の形にした作品だと思う。
    作中の...続きを読む
  • SPEEDBOY!
    不思議な感じ。
    先輩になったり後輩になったり同級生っぽくなったりするのが面白かった。
    このテンポのいい感じはすごく好み。
  • この恋はこれ以上綺麗にならない。 1
    主人公のキャラクター良い。

    のだけど、ジャンプ的な展開に転がってくなら興味がないのだけど、どう続くんだろう。
  • ディスコ探偵水曜日(下)
    『好き好き大好き超愛してる。』でみせた「愛は祈りだ。僕は祈る。」の信念を、言葉だけでなく実践してみせた、怪作にして舞城の最高傑作。
    序盤は村上春樹的な奇想のロードムービーをやり、中盤ではがっつり密室モノのミステリをしつつ序盤の奇想までもを伏線として回収してゆく。大勢の"名探偵"たちによる壮大な推理合...続きを読む
  • 阿修羅ガール(新潮文庫)
    女性主人公が女性らしく強かに成長する話が好きな人におすすめ

    主人公のわざと悩みつつもそこで成長を感じさせるのが大好き。

    主人公の気持ちも行動も強く共感できるし、文章が文語体で読みやすく、勢いもある。
    何度読み返しても新しい発見があり、読む度に感動してる。
  • 淵の王(新潮文庫)
    twitter文学賞受賞作ってことで。舞城作品は、だいぶ前に『煙か~』を読んで以来。それなりに楽しめたものの、読書巧者がこぞって誉めそやすほどには入れ込むことが出来ず、数作品買ってはみたものの、どうにも手が伸びず、今まで距離を置いてきてしまっていた。自分も読書キャリアを経てきたし、作者もどんどん円熟...続きを読む
  • みんな元気。
    自己の周囲に家族を置いて
    それとの関係に正しさを見出して駆動する作者に良くみられる形式は謎
    そこが根底であるのはなぜだろう
  • バイオーグ・トリニティ 14
    全然わけわかんねー!!! と思ってましたが読み終わってみれば良かったと思える不思議。全然可愛くなかったフミホの空っぽさにちゃんと理由があって、そこが満たされてゆく終盤でどんどん魅力的になっていって嬉しかった。
    まさかこれが密室×ループものの亜種になるとは……
  • バイオーグ・トリニティ 14
    完璧、舞城作品は全部読んでいるけれど全作品中でもTOP5も出来映えだと思う。描いているのが大暮維人で良かった。この情報量、この画力でなければ収まらない。最後に入っている舞城掌篇もとてもよかった。生きてて良かったなあ。
  • 淵の王(新潮文庫)
    名前のない二人称は主人公を愛し、慈しみ、彼らの魔と悪への対峙を見守る。二人称のその無力さが、読む者が必然的にもつ無力さとシンクロするため、読後に不思議な余韻を残すのだと思う。
    ストーリーにわかりやすい対立構造をもつ「さおり」と、インパクトのある強敵と格闘する「悟堂」に比べて、「果歩」には明確に対立す...続きを読む
  • 世界は密室でできている。
    青春小説?そんなこと全く思わなかった。
    密室というミステリーにおける鉄板ネタを、あれやこれやと否定否定。バカなトリック。だけど愛おしい。しかも家族とかけて再生の物語なんて、舞城天才かよ。

    名探偵ルンババといいキャラの破天荒。ストーリーのはじっけっぷり。そこにドライブ文体。
    井上姉妹の心情は、西加奈...続きを読む
  • 淵の王(新潮文庫)
    これはいち舞城ファンの感想なんですけど、舞城作品って物理攻撃に近い気がする。読んでいる間中ずっと、胸倉を掴まれてブンブン引きずり回されてる感じ。この感覚は短編であるほど強いような。
    じゃあ「ホラー長編」であるところの本作はどうだったかと言うと、やはり何か恐ろしく強いものに首根っこを押さえられているよ...続きを読む