舞城王太郎のレビュー一覧

  • 煙か土か食い物
    語り口は軽い感じなのにハラハラでドロドロでグログロだった笑。あ、真犯人、割りとあっさり怪しく出てきちゃいます??って思ったけど、期待は裏切らない。
  • 短篇七芒星
    七つの短編。

    少し薄味な感じはしたけど、七つがそれぞれ舞城王太郎味ではあった。

    『代替』

    p. 183

    「人はそいつなりに生きるしかない。
    自分の願いを叶えるしかない。
    ブレるのは容易い。
    ブレずに求め続けるのは辛く苦しい。
    でもお前はそれをちゃんと、歌を歌わないみたいに絶対的な意志で求め...続きを読む
  • イキルキス
    「イキルキス」5
    「鼻クソご飯」4
    「パッキャラ魔道」4
    「アンフーアンフー」3
    「無駄口を数える」3

    63
    252
  • 短篇七芒星
    物語設定も語りも奇天烈だなぁと思う。短編によっては文字のフォントも違うのだけれど、これも態とかな?それぞれの短編は全く繋がりのないような物語にも見えるけど、それぞれの短編を線で結ぶと円環をなすような気がする。時空を超えて繋がっているようなイメージ。連想的というか。舞城ワールド満載でとても面白かった。
  • この恋はこれ以上綺麗にならない。 1
    ジャンプでこれはびっくりした。でも主人公とか殺し屋の人とかかっこいいし設定も好きな設定なので全巻読もうと思う。
  • 煙か土か食い物

    面白かった

    舞城王太郎作品を初めて読んだが、言葉の使い回しがすごく好きだった。
    速度の振り切れた文体がすごく良くて、読みやすかった。
  • 短篇七芒星
    この人の本は、ずいぶん前に「好き好き大好き超愛してる」を読んで以来で、たぶん2冊目。
    前回読んだ時は「悪くない」と思ったのは確かなんだけど、当時日本の若い作家は、病んだ感じの一方的な語りが多くて(たくさん読んだわけじゃないので単なる思いこみかもしれないけど、当時はそう思ってた)、その病みの一族の一人...続きを読む
  • 煙か土か食い物
    暴力、性欲、狂気、生と死、そして家族愛! 疾走感とリズミカルな文章に浸れる傑作 #煙か土か食い物

    海外で外科医をやっている主人公は、母が事件に巻き込まれたと連絡を受ける。急いで日本に戻って事件解決のために尽力するが、彼の家庭環境は壮絶だったことが明るみになっていく。猟奇的な殺人と家族のゆがんだ関係...続きを読む
  • 好き好き大好き超愛してる。
    よっしーの勧めで。
    所々呆気に取られる時はあったけど、面白かった。
    心情表現が豊かとかそういう感じでは無いと思うけど、上手く色々な気持ちを読ませてくるなと思った。
    素敵だなって思う考え方だったり、ストーリーがちょいちょいあった。
    ドンささりは俺にはしなかったけど、時々読みたくなる感じ、他のも読みたい...続きを読む
  • されど私の可愛い檸檬
    大好きな作家。
    たまに合わない作品もあるけど、これは大好きだった。
    本当に好みだなあとしみじみ思った。
    文章のテンポがピカイチ。特に一作目が好き。
  • 煙か土か食い物
    面白かった。初の舞城王太郎作品。煙か土か食い物。文章が詰まっていて、少々読みにくいものの、慣れてしまうと主人公の思考を丸々追っているかのようなドライヴ感が楽しめる。自分とは似ても似つかない主人公だが、その一体感は必然的にとても読者に近い距離にあるものだと思う。又この小説はキャラクター小説とも言えるほ...続きを読む
  • 好き好き大好き超愛してる。
    テーマは、愛、もしくは人を愛すること。
    多分短編集。
    大抵、死にゆくパートナーか死んでしまったパートナーと対峙する「僕」の話なので、どれもそれなりに重い。
    精神状態が安定してる時に読んだほうがいい(舞城はいつもそうか)。
    どの話も特にオチがないというか解決しないというか答えがないというか、舞城作品に...続きを読む
  • 煙か土か食い物
    2001年。第19回。
    覆面作家。タイトルの意味は「人間死んだら、火葬されて煙になるか、土葬されて土になるか、最悪動物に食べられるか」しかないじゃん。ってこと。
    四郎が主人公。アメリカ外科医。母が殴られて埋められる猟奇事件の被害者になったということで、帰国。福井へ。
    文字数がハンパない。改行
  • 淵の王(新潮文庫)
    凄い!
     
    舞城王太郎さん。
    デビュー作の「煙か土か食い物」で度肝を抜かれたが、そのあとは意味がつかめない作品が多くてご無沙汰してましたが、久しぶりに手に取りました。
     
    怖い。というより不気味。
    個性的な3人が理不尽に異常な世界に引きずられる物語。
    そもそも誰が語っているのか分からない。
    二人称か...続きを読む
  • 煙か土か食い物
    ずーっと読んでみたかった、舞城王太郎。
    あっちこっちのブログでみんな紹介されてるし。
    すごく面白そうだし。

    句読点がないのね。
    「、」が。
    読みにくいんだけどすごくスピード感があって
    昔中学生の時に読んだ、村上龍の「コインロッカーベイビーズ」を思い出した。

    本を開いたら改行してなくて白いとこがな...続きを読む
  • 私はあなたの瞳の林檎
    新感覚恋愛小説…!と、舞城王太郎の小説を読むたびに毎回思っている気がする。
    表題作は最後に林檎がいう「何をしても大丈夫、っていうのは怖い」に対して「愛するとはこれではダメなのだ」、となるのがものすごくドキっとした。無条件に相手を受け入れるのも、たしかに相手からすれば手放しに幸せと言えることではないの...続きを読む
  • 好き好き大好き超愛してる。

    「誰かを殺そうとも、明かりというものはやはり美しく温かく人の気持ちを惹きつけるものだ。美と倫理は別のところにあるが、批評は倫理とともにある。」
    と言う部分が印象的だった。

    愛とは祈りで、彼にとって小説は祈りの手段だったのだろう。
    これは、恋愛と小説について、あるいは恋愛の終わりについての考察だっ...続きを読む
  • 煙か土か食い物
    かなりの文量があるのに、ススッと頭に入ってきました。内容は、多少あれ?っとなるところや突拍子もないところがあったけれど、文章のスピード感がそれらを気にさせなかったです。
    バイオレンスなストーリーと疾走感ある文体が合わさってできる独特な雰囲気が好きになりました。作者さんの他の作品も読んでみたいです。
  • 阿修羅ガール(新潮文庫)
    大変面白かったです。
    自分にとってはホラーでした。
    一般的なホラーではなく。
    自分のいちばん黒いところを、えぐられるような作品でした。
    こんな良作には、滅多に出会えないです。
  • 九十九十九
    ツライ。今回は辛さが勝(まさ)ってしまった。
    この場合の「ツライ」はしんどいとか悲しいとかの意味です。
    しばらく立ち直れないかもしれない。

    清涼院流水のJDCシリーズの二次創作なのかと思って読み始める。
    九十九十九が主人公で、美しすぎるって設定はそのままで、九十九十九が誕生するシーンから始まるんだ...続きを読む