舞城王太郎のレビュー一覧
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また大江健三郎かもしれません
冒頭の、肌を搔きむしって全身が乳首のやうになるシーンは、なかなか想像するとグロテスクです。下品でくだらなくて気色悪いのですが、最後まで読むと、まあめちゃくちゃでヘンテコリンな小説だけど、アリかなといふ気がしてくる。
登場人物はみんなどこかをかしいけれど、まあツバキエ...続きを読むPosted by ブクログ -
キュートでポップでテンポ感の良い文章、なのにとってもおどろおどろしくてどこか恐くて、とにかく強烈な印象を受ける作品だった。
利己的で弱くて脆いっていう誰にでもある一面を精一杯肯定して強かに自分のあるがままに生きる、生きようともがくアイコはほんとにすごいと思う。
世界観もはちゃめちゃでよく分からないま...続きを読むPosted by ブクログ -
自分が相手にこう思われたい、みたいな自意識で気持ちを覆ってしまってストレートに想いを伝えられなかったりするけど、今好き、好きだから好き、みたいな包み隠さない純度120%の好きを伝えられるのってすごいことだなって思った。
よく分からないって思う箇所もあったけど、それもそのままでいいのかなって思う。
今...続きを読むPosted by ブクログ -
圧倒的な舞城節に圧倒的な大暮維人の画力。
結局、舞城王太郎は愛で密室だな(それがいい)。
そして、最終巻に収録された小説「自転車」「自転車II」を読んで、やっぱりこの人の文章が好き、と。Posted by ブクログ -
人を愛することの美しさ、切なさ、儚さがぎゅって詰められた話だった
愛する誰かを亡くしたことはまだないけど、この前大好きだった人に振られてとんでもない地獄を味わったとき、死別って耐えられないよなって感じたのを思い出した
でもやっぱり人は生きていくんだなっていうのは共感。どんだけ辛くてもいつかは記憶にな...続きを読むPosted by ブクログ -
同僚に勧められて読んだが、変な話をいつも勧めてくる子なので、過激なコメディかなと思って読み始めたら、予想外に純粋な話で、とても感動した。
電車の中で何度も涙が出てきた。
大切な人を亡くしたことのある人は、慰められるような物語だと思った。Posted by ブクログ -
舞城王太郎さん気になっていましたがちゃんと読んだのは初めてでした。
天才とか才能とかに対して、よくわかんないけど感じる心のざわめきが言語化されてこの小説にあるのを感じました。読んでるうちにそうそう!そういうことだよ!わかる!!と思わず言ってしまうような言葉が散りばめられていて、テンポも良くて、とて...続きを読む匿名 -
疾走感とハチャメチャ感が満載! パンクでキュートな少女の思考を味わえる作品 #阿修羅ガール
またもや変態世界に引き込まれてしまった…
相変わらずのグルーヴ満載の文章で、もはや文字の麻薬。少女のパンクな脳みその中を、山盛りで堪能させていただきました。
本作はなんといっても主人公の少女が最高!
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テレビアニメの続編としては満足な出来。
というか舞台設定が明確になって面子も増えたから、むしろここから世界を広げてほしいまである。
「攻殻機動隊」とか「サイコパス」とかと同じ臭いがするし。
このまま「お蔵入り」にするにはもったいないな。Posted by ブクログ