舞城王太郎のレビュー一覧
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3作品とも好き。
とくに心に突き刺さったのは「ドナドナ不要論」
この世にかなしみはたくさんある。かなしい思いは少しでも減らしたいし、できることならしたくない。でも、かなしいだけじゃなく、そこには美しさもあるかもしれない。
「されど私の可愛い檸檬」は身近にいる人を思い出してしまってなんだかかなしくなっ...続きを読むPosted by ブクログ -
You are the apple of my eye という慣用表現にぴったりなほど、登場人物が可愛くて愛おしい。恋愛としての好きなのか好きじゃないのかはよくわからない中でも、そこには愛が溢れていた。舞城王太郎の愛の物語はとても好き。Posted by ブクログ
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「愛は祈りだ。」という冒頭の言葉がすべて。「祈りは言葉でできている。」という言葉も好き。読み進めていると、あまりに真っ直ぐな言葉で時折苦しくもなった。愛と物語は同一なのかもしれない。
柿緒の物語と寓話が交互に語られる構造はとても面白かった。現実と物語は連続してるのだなと感じた。Posted by ブクログ -
久しぶりの舞城作品第二弾、本当に胸を貫く。
「ドナドナ不要論」が一番好きだった。椋子の母が、うちの母と、似てる~!!!去年結婚したこともあり、自分が膵臓がんになったら、うーん…そうなるかも。わからん。想像は無意味。舞城を大好きになったきっかけである「煙か土か食い物」の衝撃を思い出すが、苦痛は人を全く...続きを読むPosted by ブクログ -
久しぶりに読んだ舞城王太郎の新作。高校生の頃『煙か土か食い物』にハマって、そこから九十九十九や阿修羅ガール、熊の場所など読み漁った。忘れていたこのスピード感。かつての記憶よりもギョッとする直接的な描写はマイルドだったけれど、時速100キロで展開していく世界は変わりなく、時にドキリさせられ時に美しさに...続きを読むPosted by ブクログ
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ほにゃららサラダの主人公のように、憧れの人と付き合っていきたいと言う理想、そしてそれに伴う軋轢や心の苦しさなど、読んでいて共感するところがたくさんありました。青春期を迎えた読者におすすめのお話です。
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舞城王太郎スタイル健在。
破綻しそうな危うさを常にちらつかせつつ、勢いに乗ってなんとか崩れることなく最後まで突っ走った感じ。それでいてクライマックスの盛り上がりにはすっかり心を持っていかれ、終わればやっぱり☆5つ付けてしまう。
人生はこんなふうに、キレイにまとまらずに疾風怒濤と流れていくものかもしれ...続きを読むPosted by ブクログ -
全4巻だから、とりあえず購入してもらえればと
思うけど、そうでなければ1巻だけ試しに読んで
みて欲しい。 -
間に挟まれる寓話は脈絡がないように思えるけど、それはただ形を変えているだけで、本質の上ではちゃんと繋がっている。過去の出来事は細切れになって、小説に形を変える。言葉を紡ぎ、物語を通じて、願いを実現させる。そんな祈りのお話。"愛し過ぎるといのはそういうことなのだ。そしてそれぐらいで、人を愛するにはちょ...続きを読むPosted by ブクログ
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始めての舞城。おもろかったー。
無茶苦茶な感じがいい。
どの話も印象深くて、引き込まれて、残る。
真の友達なんてない。救われた。Posted by ブクログ