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ロンドンの寂れた商店街に佇む名家の屋敷。教養ある血筋を襲う怪事件! アルバート・キャンピオンが暴く、葬儀屋の“次の仕事”とは……?
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Posted by ブクログ
翻訳出版を12年待った待望の一冊。アガサ・クリスティーが「幻想性と現実感の混在する味わい」と述べているように、第五章あたりから本格的に顔を見せ始めるパリノード家の面々はまさに「お伽話」のようなキャラクターたちである一方、解説でも「本作品の白眉」とある追いかけシーンは、小説でもこういう世界を堪能できる...続きを読むのか、と思わせるほどの迫力のあるシーン。 真相はパリノード家の「お伽話」キャラに隠れるような感じで存在していましたが、マーティン・ファイドー「シャーロック・ホームズの世界」(求龍堂)にもあるように、コナン・ドイルが創造したあるトリックを「素晴らしくも奇天烈に発展させて用い」ています。(実は、最近たまたまこれを読んだら、そのように書かれていました(汗)。ファイドーは作品名等も記載していましたが、それは割愛。)本作のタイトルに納得、とだけ記しておきます。 ただ、キャンピオン・シリーズのこれまでの作品を読まずに、いきなり本作を読むことは、ややハードルが高いと思われるので、少なくとも創元推理文庫の短編集「キャンピオン氏の事件簿1〜3」を読んでからでもいいような気もします。 個人的には、この後の長編『霧の中の虎』(ハヤカワ・ミステリ)や『殺人者の街角』(論創社)などで実質的な主役を張ると言われている、長編初登場のチャーリー・ルーク(ここでは署長)の人となりが分かっただけでも収穫でした。先に挙げた短編集にも顔を見せますが、アリンガムはできるだけ出版順に読んだ方がより楽しめる気がしたので、この後の長編は未読でした。これから読むのが楽しみです。
「ホワイトコテージの殺人」と同じ作者だったので。 長編。 今は没落した名家の兄弟たちが、 今は家主が変わったものの暮らし続けている屋敷の周りで起きる殺人。 長男に続き亡くなった妹は毒殺だったのに見逃した、 という非難の手紙が医者に元に届く。 亡くなった二人は毒殺だったのか。 屋敷のある商店街の薬...続きを読む屋はなぜ警察の目の前で自殺したのか。 同じ街の葬儀屋はただの商売上手なのか。 家主はなぜ頭は良いが浮世離れしている兄弟たちを住まわせているのか。 いろいろなことが絡み合って、かなりややこしい。 棺桶馬車と自動車のカーチェイスは面白かったが、 残念なのは殺人手段が「銀行で飲むシェリー酒」だったこと。 名家と上流階級の銀行の間では当たり前の習慣だったが、今は失われている、 という前提がわかってなかったのでと面白くなかった。 キャンピオン氏が、いつのまにか結婚して子供がいて、 第二次世界第千では特別任務についていたが解放されたばかり、ということになっていたのもちょっと。
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