【感想・ネタバレ】天冥の標 IV 機械じかけの子息たちのレビュー

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エロ!!
エロはきらいじゃないですが、さすがに全編となると・・・。

ただ、これも意味があって最後はちゃんと繋がっていくんだろうなぁ。
そう思うと、小川先生すごい!

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2023年05月10日

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ネタバレ

1巻で登場したラバーズ(恋人たち)の話。

メインの登場人物がラバーズなので、話は常時エロで進行する。

ラバーズの本拠地であるハニカムは、様々な人間の性欲を満たすVRのようなシチュエーションを作り出すことができ、まるで風俗星と呼んでも差し支えないスケールである。

風俗を宇宙スケールにしてしまう発想に、ある意味度肝を抜かれた。

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2020年09月12日

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アダムスたちの活躍から数年後、しかも舞台は同じ小惑星帯だが、話はガラリと変わって《恋人たち》をメインに据えた物語になる。2章を読み終えるくらいまでは正直不快な気持ちさえあった。自分はエロラノベを読まさせれいるのかと。しかし物語が進むにつれ、天冥の標全体としての《恋人たち》の立ち位置の説明として必要な話であると気付く。大師父があの人だったり、ラゴスの秘密?正体?も明らかになる。この後にどんな話が続いていくのか楽しみが増すばかりだ。

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2019年10月18日

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ーーー「人を守りなさい、人に従いなさい、人から生きる許しを得なさい。そして性愛の奉 仕をもって人に喜ばれなさい」
――かつて大師父は仰せられた。

そして少年が目覚めたとき、すべては始まる。シリーズ第4巻


天冥の標第4章

それぞれのパートを一つの物語として成立させながら、過去から未来への繋がりを意識させる構成は
乗り心地の良い列車のシートから流れる景色を見続けるような、しっかりとした安心感を与えてくれる。


本作では裏表紙にも謳われているように「性愛の奉仕」に関する表現が、質•量ともに高水準で含まれており
そういう意味では読む人を選ぶかもしれないが、シリーズ第4巻まで読み進めてきた中で不可欠の1ピースであることは疑いない。

彼らの求める秘蹟の記述を目にしたときには、その一端でも垣間見たいと感じた。





「麗しかれかし。潔かるべし。」

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2014年02月06日

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24世紀。記憶喪失状態で目覚めた少年キリアンは、同じ空間にいた見知らぬ少女アウローラにリードされ、何もわからないまま体を合わせた。そこへ天使を模した姿の「聖少女警察」を名乗る少女が現れ、キリアンは無理やり連れ去られる。アウローラは人間の性的欲求に応えるため生みだされた蛋白機械[プロト・ボット]だと知らされたキリアンは……。軌道娼界《ハニカム》で人を悦ばせるために生きている《恋人たち》と、救世群から逃げてきた少年が純粋な性的快感の境地《混爾》を目指す物語。〈天冥の標〉シリーズ第4作。


こんなにずっとヤッてる小説初めて読んだ……疲れた……(笑)。房中術SFというかカーマスートラSF? セクサロイドの幸福追求というテーマは個人的に大好きなんだけど、高度なイメクラでのセックス描写が繰り返されるのは少しキツい。でもその構造がテーマと骨がらみでもある。
《ハニカム》は人々の欲求に応えるためさまざまな施設を用意し、《ラヴァーズ》は時に痛めつけられるようなプレイにも奉仕する。飛浩隆の『グラン・ヴァカンス』で描かれたヴァーチャル・リゾートにも近いが、ラヴァーズはまだ生まれて30年程度のためか、あそこまでの鬱屈は溜め込んでいない。だが、最初の10人のうちの生き残りであるラゴスが性的不能なのは、やはり蓄積されるものがあるということなのだろうか。
今作のテーマは人間にとって切り離せないけれど疎ましい、〈性〉そのものである。自分たちの創造主たる人間に存在理由を証明するため、〈究極のセックス〉を追求する姿にはカズオ・イシグロ『わたしを離さないで』を連想せずにはいられない。Ⅱ巻で疑問視したレイプの問題も、今度は加害者側から掘り下げられる。抑圧や同調圧力、自尊心とそれが傷つけられたと感じたときの防衛反応。さまざまなかたちで人が性衝動を煽られ、時に暴力的な行為に至るのかを突き詰めていく。私はⅡ巻を読んで感じたわだかまりが多少解け、性と生と死に向き合う作者として信頼する気持ちが生まれた。
SMプレイの一環としてハニカムを襲撃するVPのさらに外側に、キリスト教原理主義者みたいに過激な風紀管理ロボが潜んでいて、またまたその裏には宇宙の画一化を目指す保険会社のロイズが関わっているというのもウワーッとなるし、キリアンが家畜人ヤプー化するところもユーモラスかつ恐ろしかった。
ラストはハニカムに降り立ち歓迎される救世群の姿に感動してしまった。冥王斑を忌避しなくていいラヴァーズは、救世群に寄り添う存在としてレゾンデートルを見つけることができるのか。それとも、子をなすことができるか否かという古典的な問いに飲み込まれていってしまうのだろうか。

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2022年05月10日

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 人間に性愛で奉仕するセクサロイド《恋人たち》の物語。小川一水先生、官能小説家になれますよ。エロ描写が満載過ぎる本でした。
 《恋人たち》と《救世群》の結びつきがここから始まる。そして第1巻に登場した大工ラゴスの「誕生」が描かれている。ラゴスって大昔からいたのか。最初の《恋人たち》の一体だったんだ。

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2021年07月17日

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ネタバレ

アダムス達の話より3年後、2313年のラバーズ達の話。ラバーズの巣・ハニカムを作ったのはアダムス達の戦艦を作ってたウルヴァーノ。ラゴスはキリアン・ゲルトルッド・アウローラとフュージョンしていた。

ラバーズがテーマのせいか、ほぼ性愛の追求的な話ではあるが、救世群のキリアンがどんどん成長して頼もしくなってく様などが楽しめる。

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2020年08月11日

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ラゴスやラバーズのルーツが明らかに。ただ…マージの求道は…密教などの性を伴う修行に似て、何か禁忌を感じてしまう。メニーメニーシープへ至る道はまだ明らかにされていない。

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2019年09月15日

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「恋人(プロスティテュート)」の起源。
まだ呼び名はラバーズで、そう呼ばれるのはこの先の年月が必要か。メニーメニーシープで彼らのリーダーであった「ラゴス」が誕生した時から、「恋人」たちの歴史が始まったということか。

エランカがラゴスに子供を作ると言ったのは、崩壊を迎えるメニーメニーシープ。
あの一言を手に入れるための長い長い旅路は、キリアン・ゲルトレッド・アウローラ・ラゴスの4人が融合した時に始まりました。

生殖の為のSEX。
目的を失い、手段だけが加速・暴走していく中で、探し求めた「混爾(マージ)」という理。
達した先で手に入れたものは仮初であって、真実には決してとどかない。その煩悶があるから、エランカの決意が喜びであるのだろうなあ。

メニーメニーシープの核であるシェパード号と同じ名前の宇宙船が、ラバーズの工房の宇宙船とはどういうこと?
3巻のドロテアでも、同じ疑問が。
全く同一なのか、名前だけ拝借なのか。
プラクティスが保菌している冥王斑が、メニーメニーシープで「咀嚼者(フェロシアン)」が保菌していたのは何故なのか?姿形がゾーラ族に変化しているのは?
グレアの外見を飾る模様が、イサリの装飾との相似を感じさせるけど。

物語がメニーメニーに収束していく感覚はあるけど、それぞれの起源を語るので、その間が知りたい。
アカシックレコードを読ませて下さい。

それは、完結まで読むことに他ならないですね。

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2019年02月10日

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SF。シリーズ4作目。
主役は《恋人たち》(ラバーズ)、舞台は《ハニカム》。
時系列的には、3作目のすぐ後らしく、すんなり物語に入っていけた。
なんともエッチぃ作品。イメージ的に、全体の4割くらいは性描写。それでも、しっかりSFしてる。
ラゴスとスキットル、いいキャラですね~。
2作目《救世軍》、3作目《酸素いらず》、4作目《恋人たち》と、一通りの紹介は終わったかな?次作からの展開に期待が高まる。

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2018年07月05日

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ドキドキf^_^;
読んだのが、大人になってからで良かった(笑)
今度は《恋人たち》がメインの話。
人に奉仕するために作られた「人」たち。性愛の上にある最高の幸せって?
自分が生きている事について考えることができるのもこういう作品のおかげ。異色のアンドロイドものとしても楽しめました。

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2016年01月01日

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このシリーズを勧めてきた友人が「もし4巻を受け付けなくても、その先の巻はもっと面白いから続けて読んで」と言っていたんだけど……なるほどエロかった。けど、シーンごとの話は良く作られてるし、1巻から気になってた人物の生い立ちは説明されるし、実際良くできた巻だと思います。

ところどころ小話の間の綻び(矛盾)を、数行の説明的な文章で片付けてるところがあって気にはなったけど。逆に言えば不満らしい不満はそれくらい。ほんと、作者はどんな話でも上手く書くな、と感心しました。というかSFというジャンルに縛られてるの、もったいない。

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2015年05月12日

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初読のときは完全にキリアン目線でどきどきしながら読んでいた。
で、今回二読目。前回完全に読み飛ばしていた伏線を発見。
なんていうか…あの……まあ、面白いですけど。
小川さんの広さを感じる。

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2013年08月18日

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読むのに2年近くかかってしまった。
多くのエロスというか性愛が描かれていたせいもあって、一気に読むことができず、カバンの中に入れっぱなしで思い出した時に読むパターン
電車の中で読む本じゃないな(読んでたけど)
たぶんに実験的な本かもしれない
後半からおもしろくなってきたので、その後は一気に読み進めたかな。

でラバーズの生い立ちが説明され、今(1巻の時点)のラバーズというかラゴスの有り様が納得できる話
(さて5巻はどこに埋もれているのやら)

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2013年04月06日

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年内には読み終わってましたが、レビュー忘れてました。
小川一水の超SF大作の4巻目。様々なレビューにあるように、日本SF史に残るであろう大作になるのは、間違いない、と断言できる壮大な作品群の4作目。
他の人のレビューにあるように、ちょっと文面では評価しにくいところもある作品ですが、その表面的な表現にとらわれなければ、本作品群の重要な要素を占める一作ということが出来そうです。
いずれにしても、壮大なSFが好きな人は、一作目から読み続けるべき作品です。お勧め。
次作(5巻目)で、また展開がありそうなので楽しみにしています!

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2013年01月04日

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《恋人たち》のアンドロイドとしての進化、《救世軍》との関わりが語られ、1巻に繋がる物語がまた一つ。主題がセックスということで、物語を読む側としての敷居が高くなったのか低くなったのかはともかくとして、私は楽しめました。ラゴスの基本はここにあったのか、苫田読み直したくなったけど、続けば続くほど、初巻から読み直したくなるんでしょうね。

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2012年10月11日

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評判を読んで、躊躇してたんだけど、危惧したほどではなかた。ラバーズたちの性愛のことが中心ではあるが、そのことをかりて、(生命の)存在理由を書いているんだと思った。(たしかにエロいし、その分量が半端なくて嫌いな人もいるだろうなと思う)生命とは何かとか・・・まああまり考えずに読めばいいですけど。面白かったです。

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2012年08月12日

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2巻とは違う意味で衝撃的。ほんとうに真面目に性と生を語るSF作品。性っていうか交わ…。
3巻の少し後の時代設定で、一巻でも登場した生体アンドロイド《恋人たち》の生まれた背景やその存在意義について描かれます。冥王斑患者の少年と《恋人たち》の交流や、《恋人たち》を排斥しようとする組織の暗躍。ストーリーは面白かったんですが、《恋人たち》が主役なので、とにかくそういう描写が多くて人には勧めづらい…。
とりあえずこの巻の存在によってシリーズの映像化は遠のきましたね。
救世群や恋人たち、ダダーのメニーメニーシープへと至るつながりが、少しだけ形を持ってきたような気がする。一巻を読み返さねば。

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2012年04月15日

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ネタバレ

4巻買ってみた。恋人たちの初まりの話。

しかし、1~3巻の伏線が、こんな効いてくるとは。

テレパシー使ったり、集合知を意識しているのは分かる。

でも、どうやって、こったからフェンロンとか出てきたのかな。ちょっと考えられるのは、4巻で出てきた星が、救世群の病気の原因?ってことぐらいか。分からないな。次も読みたい。

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2012年01月05日

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ネタバレ

シリーズ4巻は全編R18。もう少しでわたしが倫理兵器になるところでした…「純潔」じゃなく「遵法」になるけど。
3巻から2年後らしいので、知った名前もまだ記憶に新しいです。ウルヴァーノ、覚えている。ノイジーラント大主教国とロイズ保険会社まだバチバチでした。

ラゴスのキャラが違くない?と思ってたら4人混ざって《大工ラゴス》になったのね。
現時点(?)のラゴス誕生譚と《恋人たち》とは何か、を知るためには必要な巻だったのだろうけど、読んでてキツかったです。聖少女警察はやってたことはアレだけどギャグ。
ともかく、続きを読みます。

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2023年11月25日

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ネタバレ

前巻に引き続き読む。
舞台は恋人たちラバーズの話。
最初は仮想現実なのか、現実なのか、どういう舞台なのかよくわからない状態だったが段々状況がわかってくるようなお話。
結構な部分を官能小説のような内容になっているので苦手な人もいるかも。
キリアン、ゲルと アウローラ、ラゴスなど魅力的なキャラクターがいるため読んでて飽きないが濡れ場がちょっと自分としては多すぎてなかなか読み進めれなかった。
サーチストリームがキャラとして個人的には好み。
生物として子孫を残すための性交とは欲求と絡みどのような意味を持つのか、もしそれが子孫を残す機能を持たないとしたらどうおいうことになるんだろう?ということがテーマなのかな。

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2022年07月18日

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プロスティチュート編。エロエロで桃色。性癖は十人十色。夢見るアンドロイド。天竺を目指す三蔵法師のようにストイックに。性の高みを目指す物語。上級者向け。

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2017年12月17日

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一冊ごとに全然知らない世界が展開し、これはいったい何が起こっているのだ?と思っているうちに、ああ、こうやってつながるのだね、と納得。
いや、しかし、電車の中では読みづらかったなー。

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2014年07月19日

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エロい。

全編がセックスにつぐセックス。それはいいのだけれど、延々と性交が続くため、読むのも疲れてくる。ただ主人公とアンドロイドの奇妙な恋というのは、なかなか興味深かった。
ストーリー自体もあまり進んではいない。ただこの話が重要ではないかというとそうではなく、一巻に登場したラヴァーズという種族の成り立ちが語られている。

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2013年10月04日

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アンドロイド型Love Machineが性愛の極致を極めようとする話
これまでの巻と違って全編に性愛があふれる。

天冥の標は、それぞれの巻でいろいろ形態を変えて描きながら、ストーリーもつなげていこうという実験的な小説であることはよく分かる。

時代的には3巻のすぐ後、2313年頃
《恋人たち》の成り立ちやラゴスの過去が明らかになる。

アウローラとゲルトレッド姉妹は3巻にちょっとでてきたけれど、同じなのかなぁ。。。

1巻と4巻で共通に出てくるもの
ラゴス、恋人たち

1巻と3巻、4巻で共通に出てくるもの
アウレリーア、酸素いらず

2巻と3巻,4巻で共通に出てくるもの
アイザワ(チカヤの子孫)、救世群

1巻から4巻まで共通して出てくるもの
冥王斑、ダダー

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2013年03月30日

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小川一水のやったことがないことをやってみました、の巻。(1巻あとがきによる)

セクサロイドに性交の本来の目的を教えなかったら。世の女性のいう「理想の男性は少年ぽさのある大人の男。女心も分かって、体の相性もいいひと」を達成するのはどれくらいタイヘンか。人々の欲望をことごとく受け止めるにはどれほど労力がいるか。というSF。サイエンスフィクション…か?実験小説みたいで面白かったけど、読むのに体力が必要だった。他の巻は読み返したいが、この巻は読み返す気がしない。

ところで、初対面が一番良かった、という結論はいくらなんでも酷いだろ。

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2012年10月15日

Posted by ブクログ

エロチックな描写を追求。この巻で全体を通じて作者が何をしたいのかわかる。ストーリーはただの味付けで、作家としての自身の可能性を広げていく意思がありあり。

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2012年08月28日

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哲学的官能小説。

これはSFなのか?という部分で評価低いけど、一水さんがいろんな方面から天冥の標を書こうとしているのは分かった。

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2012年08月04日

Posted by ブクログ

救世群プラクティスと恋人たちラバーズの共生に至る話、と認識。性交渉の描写量がすごかったが、その割話の進展度はあまり感じられず、読み終わると「えそれだけ?!」となってしまった。読み落しあるのかも。続きが楽しみ。

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2012年07月21日

Posted by ブクログ

未来の風俗産業についての巻。
ラヴァーズたちの誕生。
本当にエロいわー。なんというか、巨大なイメクラ産業、アキハバラという印象をうけちまったぜ。

まぁ、人間の欲望には限りがないってことですね!笑

この巻は飛ばしてもいいかな…

やっと次が、このシリーズを読みたいと思ったきっかけの巻。

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2012年07月09日

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