國分功一郎のレビュー一覧

  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
    難しかった。もう1回読みたい。
    特に印象に残っているのは、パスカルの「人間の不幸は部屋にじっとしていられないがために起こる」。シオランみたい。
    あと、「生きているならば必ず傷を負う」っていうのが、これからを生きる私たちへのエールに思えた。
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
    人間的な営みとはどういうことなのか。暇と退屈というテーマから哲学的にアプローチしていく本。哲学書を読み慣れてなければ少し難しく感じるかもしれないが、様々な分野の具体的な事例を挙げながら平易な言葉で書いてくれていると感じた。新たな気づきを得ることができた。
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
    消費ではなく浪費の為、物を受け取る為、
    そして動物になるため、勉強、勉強、勉強。

    おった傷を思い出さないよう、
    思い出してしまうタチだから

    そうなるためにもまだまだ勉強が足らない

    動物になる
    そんな瞬間を夢見て
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
    人は自由を手に入れ、暇な時間でしたい事をするために労働してきたにもかかわらず、暇なときに何をしていいのかわからない。楽しみ方を先取りされて、カタログのように提供されそれを消費させられている。いわば暇を搾取されている。
     
    人間と動物どちらも環世界はあるが、人間は環世界を簡単に移動できてしまう。つまり...続きを読む
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
    なんとなく退屈だ。
    →索敵能力余ってるし、高い環世界移動能力を持つ人間には必然。
    →人間であるとはおおむね退屈と気晴らしが入り混じったものを生きること(第二形式)

    第三形式(退屈=自由)
    →決断→第一形式(狂信・隷属)
    のサイクルに取り込まれないように。
    消費社会に取り込まれないように。
    (ファイ...続きを読む
  • はじめてのスピノザ 自由へのエチカ
    めちゃくちゃ分かりやすかったです。
    ドゥルーズの入門書がどれも難解過ぎて、一度スピノザを理解したらドゥルーズの世界観を理解しやすいんじゃないかと思って読んでみたら大当たり。檜垣先生の『ドゥルーズ入門』(ちくま新書)が格段に読み進められるようになりました。
    自分も、デジタルよりアナログを信仰しているの...続きを読む
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
     著者も述べている通り、哲学的な話であったが、論理立ててひとつ一つ説明がされ、まとめもあったので、難しい点は所々あったが、読みやすかった。
     この本は一貫して暇と退屈について、発生の理由からそれに対して人間がどのように対処してきたかについて、哲学の観点から考察がされております、興味深かった。結局のと...続きを読む
  • 目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書)
    暇と退屈の倫理学を読んで
    正直、お腹いっぱい状態から、でも忘れないうちに
    こちらを読みました。

    繋がってるところも理解しやすく
    続けて読んでよかったです。

    ど素人では、引用文だけ読んでも
    ???なところも、
    つまりこういうことでと、わかりやすくお話しされていて
    よかったです。

    贅沢とか自由とか...続きを読む
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
    ハイデッカーを始めとする大哲学者たちの考えをバッサリと否定しながら、丁寧に理論の積み上げを行う姿勢はある種、痛快でもある。ハイデッカーの退屈の三形式を引用し、人間は第二形式に安住しながら時折、第一、第三へと逃げ込むとする。この第二形式をいかに楽しめるかを学び、経験することの必要性を解く。世界が暇を感...続きを読む
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
    時間の使い方、人生の生き方について考えさせてくれる本。
    人生に余裕を余裕をもち、楽しむことで自分が熱中できるものについて知り、更に人生を豊かにできる。
    一回読んだだけでは半分も理解できていない気がするので、期間をおいて再読したい。
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
    私たちが普段何となく感じている暇や退屈について、哲学を中心に人間学・歴史・生物学など様々な視点から深堀りし、その本質と解決策について提示するという内容の本です。

    タイトルはいかにも難解そうですが、全体的にわかりやすいタッチで書かれており、思ったよりもすらすら読むことができました。(特に難しい箇所に...続きを読む
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
    前評判よりは読みやすく、内容、そして構成がわかりやすく面白いものばかりだったのでスラスラ読み進めることができた。(5章から8章が難しそうだから飛ばして1章から4章だけ読んで結論を読もうとおもって、実際にそうしたところ「なぜ結論だけを読むことはできないか」というタイトルで、甘かったな自分と思い全て読ん...続きを読む
  • はじめてのスピノザ 自由へのエチカ
    ・「エチカ」を読んでみたい。

    ・スピノザの哲学の出発点にあるのは「神は無限である」という考え方。

    ・「『いま、自分はこの物について確実な認識を有している。確実な認識とはこのような認識のことだ』、そのように感じることができるのは、何かを確実に認識した後のことだとスピノザは言っている」これは数学を学...続きを読む
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
    全くのど、ど、ど素人ですが
    私も感じてた
    なんとなく退屈だ
    何したらいいかわからない
    そんな思いを辞めたくて
    手に取りました。

    途中で頭の中を整理しながら、メモ取りながら
    読むのにとても力が入りました。

    が、
    冒頭より、読みやすい文章で
    最後まで読み切りたい
    暇とは?退屈とは?結局どこに辿り着く...続きを読む
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
    暇と退屈について、純粋に哲学の領域のみならず、人類学や生物学など幅広い領域の知見も参照しながら、その本質に迫っていく良著。何より説明がわかりやすく、わかりやすい説明というのは著者の中での理論構築が明確で確固としており明晰であることの一つの証拠でもあるでしょう。難解な単語を多用しがちな哲学書とは大きく...続きを読む
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
    正直なところ半分も理解できていないた思う
    けれど、これを理解できれば人生で退屈だ暇だと思うだけではなく、そこから得られるものがあるんじゃないかと思える本だった
    哲学書であり、歴史を学び、様々なものな触れられる
    この本の本質なんて理解できていないと思うが
    人生を考えなおすきっかけになる本でした
    なお、...続きを読む
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
    哲学の本であるがとても分かりやすく難解さを感じなかった。暇と退屈という視点から、人間の生とは、人間と動物の違いとは、退屈とは?様々なことについての新しい知見を与えてくれ、小説のようにどんどん読み進めてしまった。とても面白かった。
    何となく退屈な日々を過ごしている人にオススメ!
  • 暇と退屈の倫理学(新潮文庫)
    やっぱ散歩だな!(笑)

    時に人類の歴史を辿り、時に動物の感覚を味わい、時に哲学の巨人に立ち向かいながら、様々なジャンルをまたいで暇と退屈について論じることで、「人間は暇と退屈にどう向き合っていくべきか」という巨大な問いに迫ります。

    過去に読んだことのある哲学チックな軽い読み物(「人生に役立つニー...続きを読む
  • 目的への抵抗―シリーズ哲学講話―(新潮新書)
    “人間が自由であるための重要な要素の一つは、人間が目的に縛られないことであり、目的に抗するところにこそ人間の自由がある”

    本書は國分功一郎先生による講義、授業の内容を、2部構成でまとめたものである。 

    一つはコロナ危機の中で発せられた緊急事態宣言から考えた、危機的状況下での厳しい移動制限に対す...続きを読む
  • はじめてのスピノザ 自由へのエチカ
    スピノザの概念が実例を交えてて分かりやすい。
    後半のデカルトとの関連性も面白い。
    最後の方に語られる実践編についても聞いてみたい。