國分功一郎のレビュー一覧
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民主主義とは、民衆・大衆・市民が政治参加すること、政治決定に参画することなのだと、改めて気付かされます。
お任せでブー垂れてるだけじゃ、ダメなのよ。文句言うだけの居酒屋民主主義は、本来の民主主義ではないのですわ。Posted by ブクログ -
なぜ主権者が立法権にしか関われない政治制度―しかもその関わりすら数年に一度の部分的なものにすぎない―が、「民主主義」と言われうるのだろうか?
面白かった。Posted by ブクログ -
当たり前のことを当たり前に言ってそれが実現されない奇妙な民主主義。小平市の道路建設反対運動を例に、住民投票などもふまえて、とても具体的にあるべき民主主義を示してくれた。最後にデリダの『来るべき民主主義」に着地するところがさすがの哲学者!それにしてもつくづく腹の立つ行政だ。猪瀬知事に物申していたけど、...続きを読むPosted by ブクログ
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政治とは、複数の人間(多)と単数の決定(一)を結びつける営みであり、多と一を結びつけるためには、何らかの権威が必要。かつては宗教的権威や伝統的権威がそれを担ったが、近代の政治体制では、国家という権威に民衆を従わせなければならず、編み出されたのが「主権」という概念だった、つまり、主権に基づいて定められ...続きを読むPosted by ブクログ
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哲学者の著者が、メールで送られてきた人生相談に全力で回答する、刺激的な本。相談の本質を炙り出し、自分勝手な内容についてはぶった切るのが面白い。自分が悩んでいることも、自分本位であったり、何かをごまかしているのかもしれない。深層心理について考えさせられました。Posted by ブクログ
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スピノザを専門とする哲学者が、地域開発計画への個人的な関わりを題材にして、民主主義についての考察とその実践への手掛かりについて、新書読者層へ訴えた本。國分は、武蔵野の風情の残る雑木林が、道路新設計画で無くなろうとすることに反対し、行政との折衝を通じて、「民主主義」が人々には誤った形で認識されていると...続きを読むPosted by ブクログ
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車両通行が減りつつある中で、なぜか東京都小平市に50年前の道路建設計画が復活。住民の憩いの場をつぶして幹線道路を作るという計画に住人が反対、住民投票が行われるが…
住民の生活に直接影響を与える決定は、議会よりも行政で決定されている現実があって、従来では住民の行政への参加は首長の選挙という形が取られ...続きを読むPosted by ブクログ -
とても面白かったので昨日今日で一気に読んでしまった。國分さんと相談者との笑えるやり取りや國分さんから相談者への痛快な回答など、実に國分さんらしい人生相談だなぁと思った。書かれたものどう読むか?というテキスト解釈の指南にもなっていて、その意味では大変勉強にもなった。Posted by ブクログ
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現代の民主主義では、主権者が関わっているのは立法権だけ。立法府が全権を持つというのは建前であり、現実には行政府が大半の決定を下している。行政府に民衆がオフィシャルに関われるしくみをプラスすべきである。
哲学者の学者力、さすがです。民主主義そのものを問い直すなんて。Posted by ブクログ -
オチに期待しすぎた感がある。
いろんな学者の言葉をそれぞれ比較して論理的に意見を組み立てるというのは面白かった。
どんなオチなんやろって期待しすぎて最後がっかりって感じ。普段から色々考えとる人とかやとちょっとつまらんというか、当たり前じゃねとか思っちゃうかも。
セリフというか、言葉自体は好きなのがた...続きを読むPosted by ブクログ -
Audibleにて。
依存症について調べていくとここに行き着く。真の自由、完全に独立した意志による行動選択などないとする考え方。中動態につながるのがコナトゥスか。
「人間がやがてAIに取って代わられるのではないか?」という不安は、合理化を進めた末に動かなくなっていった精神活動に対する自信の無さか...続きを読むPosted by ブクログ