國分功一郎のレビュー一覧

  • 近代政治哲学 ──自然・主権・行政
    ボダン、ホッブズ、スピノザ、ロック、ルソー、ヒューム、カントの政治論を解説している。少しルソーに肩入れしすぎのようにも。
  • 近代政治哲学 ──自然・主権・行政
    ボダン、ホッブズ、スピノザ、ロック、ルソー、ヒューム、カントの政治哲学について考察している本です。

    単なる概説ではなく、哲学史的な叙述を通して著者自身の政治哲学上の問題意識を明瞭に浮かびあがらせるというスタイルになっています。著者自身の問題意識が最初に見えてくるのは、ロックの章です。ここで著者は、...続きを読む
  • 社会の抜け道
    軽い雑談トークのように作られながら、結構重要なトピックがいくつか。30年前にもこの議論はあったけど今もあんまり変わってないよね〜なこともあれば、この30年でものすごく変化したこともある。(後者はもちろんネットの普及によるところが大きい。)
    どちらも、目をそむけたり都合のいい解釈をしたりせず、真っ向か...続きを読む
  • 近代政治哲学 ──自然・主権・行政
    ボダン,ホッブス,スピノザ,ロック,ルソー,ヒューム,カントの思想を概括して,自然権に関する論考を延々と述べている.でも,理解しきれない.哲学者の読書量がすごいことが分かった.
  • 哲学の先生と人生の話をしよう
    ”「運がいい人」は、膨大な情報処理に基づいて
    無意識のうちに適切な選択を積み上げている人”
    “幸せな人というのは、「心の穴」を無理に塞いだりしようとせず、
    おりあいをつけられる人”
    ”決断とは受動的なもの。
    自分がおかれている事態を見つめ、自分の中に決断が出来上がるのを待つこと”

    相談者自身で考え...続きを読む
  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題
    大変重要な示唆が盛り込まれた書。かなり短期間に書き上げたらしく、それだけに「これは言いたい」という思いが強く伝わってくる。

    主権者である国民が、現実的にも「主権者」であるために、何が障壁でどう乗り越えるのか、実体験に根差したその意見は実に説得力がある。
    「市民運動」に対する僕の偏見が一新された一冊...続きを読む
  • 哲学の先生と人生の話をしよう
    相談の裏を読む、水面の下の見えない部分を読む、そういう相談室。参考図書もたくさん挙げられていて、やや偏りがあるかもしれないけど、ブックガイドとしてもよいんでないでしょうか。
  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題
    はじめに書かれている事がこの本のすべて。

    民主主義においては立法に関与する権利を国民は有している。立法をもって世の中を変えていける、そのつもりのはず。

    しかし実生活では行政が物事をきめているケースが非常に多い。だから、実は政治参加しているという感覚に乏しいんじゃないかと。

    この本では道路建設の...続きを読む
  • 哲学の先生と人生の話をしよう
    個人的に、最近悩んでもやっとしてたことが、あれやこれや言葉になっている感じであった。
    こういう本に出会えたことに感謝
  • 社会の抜け道
    84年生まれゆとり世代代表(?)と75年生まれ就職氷河期世代の、新旧社会学者の対談集。

    消費社会のありかた、農業やデモ活動の理想(日本のデモは礼儀正しいらしい)、保育園と女性の就労問題、食料危機と住民運動などなど。幅広く論じていくおもしろい逸書。

    シングルファーザー経験もあり食通でもある國分功一...続きを読む
  • 社会の抜け道
    第二章 「暮らしの実験室」の幸福論…の「契約派」と「農場派」の分裂から見えてくるもの、組織は必ず分裂するという新左翼運動の轍、「ダウンシフター」か「静かなる異端者」か、フーコーの権力批判と「新自由主義」…が特にお気に入り‼︎

    見田宗介さんと大澤真幸さんの対談集『二千年紀の社会と思想』を読みはじめた...続きを読む
  • 社会の抜け道
    多様な領域へのたくさんの情報がちりばめられている、かつ読みやすくまとまった対談。これを足掛かりにして、注釈に書かれている文献に手を出すとかなり深められるのかと思う
  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題
    前半は非常に興味深く読むことができました。

    昔、小平に住んでいたこと、話題になっている都市計画道路についての本だったので、手にとってみたのですが、読んで良かったと思っています。

    立法と司法の関係や、住民投票の投票率をもって開票をしないという行為について考えさせられました。
    改めて再読してみたい本...続きを読む
  • 哲学の先生と人生の話をしよう
    この本を読むと、哲学とは無用の学問ではなく、世界の捉え方を学ぶ学問だということが分かる。國分功一郎さんは頭が良すぎて世間と乖離してそうなイメージを勝手に持っていたが、とても優しいことが分かる。だが同時にとても厳しいのはイメージ通り。
    たくさんの読者からの相談に一問一答で答えていくが、全てが真摯。そし...続きを読む
  • 社会の抜け道
    対談形式なので読みやすい。もっと雑然とした内容かと思っていたがそうではなく、しっかりまとまっているのは構成が速水健朗さんだからか。IKEAやコストコに行ってみたことで消費論について語ったり、これからの農業について、コミュニティについて語ったり、食や保育、政治参加にまで話が及ぶ。こうして読むと哲学とい...続きを読む
  • 社会の抜け道
    対談形式なので読みやすい

    注釈で紹介されている本のなかに興味深いものが多々あったので、それらも合わせて読んでみたいと思った
  • 哲学の先生と人生の話をしよう
    つまらない情報でも、ある瞬間には思考の呼び水になったり、感性のツボを刺激してくれたり、目からウロコの体験のきっかけになる。そんな思考経験が詰まった度々ハッとさせられる面白い本だった。哲学を通じてのテクストを読む訓練を、してみたくなった。翻って、自分をながめるとっかかりとしても有効なように思う。
  • 来るべき民主主義 小平市都道328号線と近代政治哲学の諸問題
    小平市における都道建設に伴う住民投票を中心に、参加型民主主義の在り方について論じた本。

    たとえば道路を建設する際には、東京都などの自治体が計画を策定し、小平市などの基礎自治体に照会した上で建設が決定され、住民向けの説明会が実施される。

    このプロセスについて、おかしいと感じるかどうか。つまり、決定...続きを読む
  • 社会の抜け道
    対話形式ですらすら読めるが頭に残りにくいため、☆四つ。ただ情報量はものすごく、改めてこの二人は本当にすごいと感じた。少しは紹介された興味ある文献に当たってみたい。
  • 社会の抜け道
    古市 社員旅行に参加する年配社員の意識も変わってきているんだと思います。苦手な社員に酒を強要したりする昭和的圧力は駆逐されつつあります。小説家の朝井リョウさんは、社員旅行先でずっと小説を書いていたらしいです。だったら、行かなきゃいいと思うんだけど(笑)