荻原浩のレビュー一覧

  • 楽園の真下
    久しぶりにこういったパニックホラー作品を読んだが面白かった
    カマキリの巨大化だけでは安っぽい設定に思えるが、ハリガネムシによって多少は納得のいくものだと思えたし、話の展開の仕方も素晴らしいものになっていた
  • 楽園の真下
    映画化されたら絶対に面白い作品。
    でも、血生臭いのは苦手な私は映像になったらきっと見れない。。。

    著者は当然のごとく、しっかり調べたのであろう、カマキリやハリガネムシ、その他の虫の生態が紹介されるため、知識がたくさん得られ、もともと虫・動物好きの私は吸い込まれるように読み進められた。
    物語も最後の...続きを読む
  • 月の上の観覧車
    どの話も心にジーンとくる内容だったけど、
    一番心に残ったのは『胡瓜の馬』。

    主人公と幼馴染の女の子の話。
    2人のなんとも言えない距離感や、
    時間の流れから変わらざるを得ない関係性、
    そしてその結末がとても悲しく辛かった。

    題名の『月の上の観覧車』はラストにふさわしいお話で、
    これはもう涙が止まら...続きを読む
  • それでも空は青い
    2022.02.10~02.16
    一人でなんでもできる、と思っていた時期。傲慢な自分。
    いろいろと知って、そして、一人ではなんにもできないことに気づいた。
    人に支えられて、今の私がいる。
    実際、うざい奴もたくさんいるけど、それでも、一人でないことがありがたい。そんな気持ちになる一冊。

    「君を守るた...続きを読む
  • 金魚姫

    残酷と可憐と、疲弊と生甲斐と

    一方では、恋愛も生活もままならず、
    死とすれすれで生きている男。
    もう一方では、
    期待がこの上もなく膨らんだところで
    残酷極まりない現実に直面する女。
    やる気ゼロに近い者と
    何度死んでも何度も復讐を繰り返す者。

    かと思うと、なんともあどけなく、
    可憐で綺麗な魚?女?だとか、
    ...続きを読む
  • 金魚姫
    不思議な印象のお話。
    読む前はポニョ的なのを想像してたけど。
    切ない結末、のあとに少し気持ちが温かくなった。
  • 二千七百の夏と冬 : 上
    久しぶりに読書。

    荻原浩氏の『二千七百の夏と冬』
    縄文・弥生時代のあいだくらいの少年の物語。
    ほんとに、久しぶりに夢中で読んだ。
    これ、ほんとに面白いよ。
  • 花のさくら通り
    ユニバーサル広告社シリーズ3作目。
    商店街の活性化というメインストーリーだけでも十分面白かったが、一見ありがちなロミジュリ、ウエストサイドストーリー的なサイドストーリーのパンチも後から効いてくる。面白かった。
  • オロロ畑でつかまえて
    ユニバーサル広告社シリーズの1作目。
    ユニバーサル広告社、こんな会社だったのか…
    神様からひと言で気になったので読んでみたが正解だった。大好きなシリーズ。
  • なかよし小鳩組
    ユニバーサル広告社シリーズ2作目。
    またまた妙な仕事ばかり舞い込んでくるユニバーサル広告社、面白かった。
  • 千年樹
    今まで読んだ連作短編小説の中で一番面白かった。
    いきなり平安時代の話から始まるので、間違って時代小説を買ってしまったのかと思ってしまった。
    全8話からなるそれぞれの話は、テーマや登場人物が共通する2つの時間軸が同時並行する形で進められる。過去と未来を行ったり来たりしながら話が進むのであるが、テーマや...続きを読む
  • 押入れのちよ
    ホラー小説。
    表題でもある押入れのちよは少しほっこり。他にもコール、しんちゃんの自転車も良かった。お母さまのロシアのスープ面白かった。好き。
  • 僕たちの戦争 <新装版>
    あらすじを読んで「入れ替わりネタか、よくある話かな…戦争関係の話は重いし暗いからちょっと気が進まないな」と思ったのですが、読み進めるとさすが荻原さんといったところ。

    たしかに重くて暗い部分もありますが、その中での幸せやおもしろさを心地よく散りばめてくれて、「つらいから読みたくないな」という気持ちに...続きを読む
  • メリーゴーランド
    傾きかけたテーマパークの再建に立ち向かう公務員のお話し。喜怒哀楽の全てを感じられる物語でユーモアも所々に散りばめてあり、楽しく読み進めることができます!オススメ!
  • 二千七百の夏と冬 : 下
    想像以上に面白かった。どんどん引き込まれていった。

    縄文時代から、人が集まれば理不尽な差別や意地悪は存在する。そらになんとか立ち向かって人生を切り開く勇者(ウルクは勇者に思えた)はいるのだな。
    縄文時代から弥生時代のカルチャーショックや、よそ者に対する恐れや嫌悪、文化が進めば格差が生まれて、挙句殺...続きを読む
  • 月の上の観覧車
    短編5編。

    どの話も、実際に経験したことはないけれど一度はこういう感情抱いたことあるなっていう気持ちを文字に起こしてくれてそれでいて想い出さしてくれてありがとうという気持ちになる話
  • 二千七百の夏と冬 : 下
    上巻は熊との対決が圧巻だった。
    そして下巻は打って変わって、ウルクと異世界の話。
    ウルクと彼女の結末は分かっていたけれども、応援せずにはいられなかった。
    最後の終わり方がすごすぎて、この感想を書かずにいられなかった。
    他の著者なら、令和のヒロインで終わっていたと思う。そこをウルクたちで終わらせていた...続きを読む
  • あの日にドライブ
    はい!そうなんです!
    タクシードライバーって言う仕事は、ただの運だけでは無いのです、世間の状況をよく読み取り、天候や暦や行事などなど、いつも同じ待機場所ではダメ
    なんです。
    たかがタクシードライバー されどタクシードライバー!
    3/6/23
  • ママの狙撃銃 新装版
    少し前の時代のアメリカ映画を見ているよう。好きな作家さんですが、新しい一面を見たようで、ますます好きになりました。
  • メリーゴーランド
    すべての働く人必見!最高の公務員物語 - 荻原浩「メリーゴーランド」★★★★★

    おもしろい。ちょーおもしろい。「アテネ村」を運営している役員たちの事なかれ前例主義が誇張されまくりで小説なのに東京03のコントのようです。そんなコントな敵に対して、なんらふつーの公務員が挑むので痛快です。
    出来上がった...続きを読む