荻原浩のレビュー一覧

  • ワンダーランド急行
    パラレルワールドものは個人的に大好きなので、どういう原理で時空を移動したのか気になりながら読み進めていました。
    コロナがなかった世界だけなら良かったけど、自分の常識が通じなかったりして、あの世界には行きたくないかな。
    ハッピーエンドなのかは分からないけど、頑張れ野崎。
    世にも奇妙な物語とかで映像化し...続きを読む
  • 神様からひと言
    肩にタトゥーがあり、前職ではそれが原因のいざこざで退職している佐倉。タマちゃんラーメンが主力製品の珠川食品に再就職するも思ったことを口に態度に出してしまうその性格でリストラ候補社員が入るお客様相談室へ異動されてしまう。プライベートでは長年付き合っていたリンコにも出て行かれてしまう。
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    佐倉の成長ス...続きを読む
  • 海の見える理髪店
    大人になるにつれ家族との関係は変わってくるもの…
    その難しさに悩むことがあっても、「家族だって1人のちっぽけな人間なんだな」と、愛おしく感じる作品でした!
  • 花のさくら通り
    ユニバーサル広告社シリーズ第三作、今回はさびれた商店街を盛り上げる話。ヘルキャーとジストマのライブを聴きながら揚げ大福を食べたい。今回も、早苗ちゃんが可愛いかった。
  • 海馬の尻尾
    ものすごくよかった。主人公が徐々に変わっていくところ、ところどころ笑ってしまうところもよかった。しばらくしたらまた読みたくなるだろうなって本。
  • 明日の記憶
    治らない。というのが怖い。
    出来るとしたら、進行を遅らすこと。
    人間は赤ん坊として生まれ、赤ん坊になって死んでいくんですね。
  • 神様からひと言
    実は悲惨な題材なのに、どこかおかしみがあるから、読んでいて嫌な気にならない。ところどころ、妙に心に残る一言があって。
    そういえば題名は、「神様にひとこと」ではなく「神様からひとこと」だったと、読み終わった時にふと思った。
  • 楽園の真下
    かなり面白いです
    久しぶりに満足できる1冊
    なにより繋がる二本柱がよかった
    読みはじめからは全く想像できない展開で
    物語に入り込める。
    冷静になれば荒唐無稽だけど。それを感じさせない
  • それでも空は青い
    短編集でかなり好きな部類の作品でした。同作者の直木賞のより好き。
    ジャンルバラバラなので、7冊の本を読んだ後みたいな感覚。その分、読むのもスローペースになりました。
    牛男の話が一番好き。
    日常の延長みたいな話を続けた後に変化球、ちょっと凝った文体の話を挟んで、最後は正統派。構成も好きでした。
  • 海の見える理髪店
    なんて切なく、そして愛溢れる作品か。
    感動の嵐です。
    もしや!と思って読んでいたらまさに。
    厳しい現実と過去かもしれないけど、言葉ではなく通じ合うところに涙が止まりませんでした。
  • 神様からひと言
    評判が良かったので1年前くらい購入したままになっていた。
    勇気を出して読んだ。最初はワクワク感がなく我慢して読んだ。途中から怒涛の展開で次がどうなるだろうとワクワクして読めた。
  • 恋愛仮免中
    プロポーズ待ちの彼女の悩み、長年連れ添った夫婦の行く末、中学生女子の甘酸っぱい初恋など、それぞれ異なるカットでちょっぴり切なくも朗らかに恋模様が描かれる。
  • 明日の記憶
    アルツハイマーって名前しか聞いたことなかった。
    認知症もそうだけど、記憶が無くなるのは精神的にも辛いし本人も周りも辛いし人格も変わっていくみたいだし治療法がないってのもなぁ。頭がいい人、薬を早く作って欲しい!この主人公は性格が穏やかでしっかり考えて向き合う人だったから余計切なかった。記憶があるうちに...続きを読む
  • 人生がそんなにも美しいのなら 荻原浩漫画作品集
    荻原浩の漫画家デビュー作。傑作。これは小説では描けない世界だ。画のタッチと作風は『星守る犬』の村上たかしに似ているかな。加えて,独特の奇想天外風味がある。
  • オイアウエ漂流記
    生きていくこと。
    シンプルだけど、この上なくハード。
    それぞれの持ち物や特技が工夫されて役立っていく過程が面白いけど、いちばん胸が熱くなるのはおじいさんの記憶でした。
    登場人物の性格が際立ち過ぎているが、それはエンターテイメント作品として受け入れたもの勝ちです。
    これは映像化するより舞台が面白そう。...続きを読む
  • ひまわり事件
    良かった!!
    結構長いので旅行のお供に。

    初めはそんなに楽しくなく、進むのがゆっくりやったが誠次と晴也が出会って絡み出すと超面白く一気読み。

    和歌子先生の一生懸命さに、共感したり園長やひまわり荘側のやつらにイライラしたり。

    ラストは想像出来たけど、やっぱり誠次と晴也は再会して欲しかった〜

  • それでも空は青い
    短編集なんだけど、特に3話目の「あなたによく似た機械」が、思っていた展開と全く真逆になったのが新鮮だった。5話目の「君を守るために、」も、解決したと思ったら、もっと伏線があって、しかもどちらもスッキリ解決して気持ち良かった!
    野球にからめた短編が多かったけど、どの短編も、いいお話だった。
  • 海の見える理髪店
    読み終わってから直木賞だと気づいたが直木賞っぽい。最後の1文。もうほんとに、いい意味で。成人式は泣いてしまったわ。よい作家にめぐりあえた。いまの、わたしの価値観にピッタリの人かも。
  • 明日の記憶
    出版当時、初めて若年性アルツハイマー型認知症を知った。
    今は実際のアルツハイマー型認知症の方々と接しているこの不思議。
    利用者さんの心の機微を思う時、この本を思い出す。
    認知症は誰でもなり得る未来。
    自分が認知症になるかもしれない未来のために読むのも一興。
  • 僕たちの戦争 <新装版>
    結末がはっきりしないのが逆に良い。健太が戻っても決して今までとはいかない事態になってしまっていて、一方吾一が戻ってもその後の生存は絶望的という状況。そこに至るまでの展開は笑えるところがありながら真に迫っていて、特に吾一の現代に対する思いについては、考えさせられるところが多くある。