荻原浩のレビュー一覧

  • 噂

    警察特有の用語や人間関係、渋谷の若者文化、どの場面を取り上げても言葉の中に風景が立ち上がるほど表現が豊かかつ正確で読み心地が良い。
    主要メンバーは当然のこと、僅かしか出てこないキャラクターの人物描写まで丁寧にされており、物語にのめり込むことができる。
    また、シリアスで重々しい内容だが、ベテラン男性警...続きを読む
  • 二千七百の夏と冬 : 下
    2700年前のパートと現代パート、2つの自体を軸にストーリーが進みます。もちろんメインは前者のほうですが…まあ.とってもいい話です!その辺は他の方の感想を(ごらぁ

    現代のパートがなんだろ…2700年前のパートとのリンクが感涙もの。
    比較するのはおかしいけど、アサシンクリードシリーズ(ゲーム)もこの...続きを読む
  • 噂

    「最後の一行に驚愕!」
    という口コミを見て読み始めました。

    小暮と名島の凸凹コンビがサイコな事件解決に挑むというお話。
    最後の方はところどころに仕掛けられた伏線が回収されるたびに、前の部分を読んで「うわ〜そういうことだったのか!」と驚かされました。

    そしてとうとう、最後の一行が迫る…
    文庫本では...続きを読む
  • 噂

    とても読みやすく、面白い作品だった。
    犯人は後半になるにつれて分かってしまったがそれでも最後の所謂「カミソリ」には驚いたしとてもエンタメ作品としても秀逸
  • 噂

    最初からずっとおもしろい!!!

    設定も登場人物もとても興味をそそられ
    スリルもすごい。

    小暮の娘が殺されるのではないかと
    ヒヤヒヤした。

    後半、西崎の真相が分かっていくところは気持ち悪かった。

    これで終わるかと思ったら
    最後の最後に衝撃が!!!
    まさかのミンチ肉ここで!!!

    こんなに何重に...続きを読む
  • 明日の記憶
    ユーモアを交えた
    軽いタッチの小説かと思えたのは初めだけ

    主人公とその妻の苦しみが手に取るように分かり
    真剣に読み進めた

    病気になるのは仕方ないことだし
    完全に避けることはできない

    病気と向かい合わなくてはならなくなったとき
    自分の人間性が問われることになるのだと思う
  • 噂

    ミステリーの最高傑作!
    今年読んだ本でNo. 1!

    「レインマンが出没して
    女の子の足首切っちゃうんだ、でもね、ミリエルをつけてると、狙われないんだって。」香水の新ブランドの宣伝で噂が広まっていく中、足首のない遺体が発見された。

    荻原浩さんの20年以上前の本。
    映画化された
    「明日の記憶」や
    ...続きを読む
  • 噂

    おーもしろかったー!!
    火曜とか土曜の夜9時ぐらいのテレビ番組の気持ちでスルスルとページをめくるのが止まりませんでした!

    警察には私はあまり詳しくはないからまた役職とかを覚えたらまた楽しめたのかな、という気持ちもあり人のイメージがつきやすい作品でした。

    こちらの作品20年近く前の作品なんだ、と途...続きを読む
  • 明日の記憶
    とても臨場感のある作品で映画のほうは観ていないけど、どんなシーンか想像しながら読めました。
    忘れたくない、記憶をなくしたくないと思う気持ちが痛いほどに伝わり涙なしでは読めません。
    個人的には娘の結婚式あたりからがもうやばかったです。
    自分にも子供がいるのでその存在を忘れていくなんて、忘れていた事に気...続きを読む
  • 明日の記憶
    ひやひやしながら読みました。主人公よりも一回り年長ですが、これから人生でこのような病気なるかも知れません。この小説を読むことで、少し予習になった気がします。
  • 噂

    展開は非常に読みやすくて頭にスラスラ入ってくる。私にとっては少し前の時代設定で、当時の雰囲気が伝わってきた。
    捜査に協力してくれる女の子たちと主人公の刑事との掛け合いが面白い。
  • 噂

    面白すぎて周りの人に紹介しまくった本。
    昔読んだ時、実際に起こった事件なのでは?と思うくらい描写がリアルすぎて完全に本の中に入り込んでしまった。
    いつか再読しよう。
  • 明日の記憶
    できていたはずのことが少しずつできなくなっていく…読んでいてとても辛かった。
    でも読んでよかった。
    だいぶ昔に読んだけどまた読みたいと思える本。いつか再読しよう。
  • 砂の王国(下)
    序盤のこれからのし上がっていくんだという高揚感から打って変わって、どんどん転落していく展開にページを捲るのをやめたくなりました。
    読み終えた後はしばらく頭がぼうっとします。
  • 神様からひと言
    個人的には相当好きな本!

    最初の方は商品名が番号みたいでなんの話をしているかピンとこずあれってなったが徐々になんのことかわかってきて場面が想像できるようになるとテンポも言葉使いとかもとてもよかった。

    帯にも書いてあったが自分が今握っているものを全て投げ捨てても死にはしなくて生きていればなんでもで...続きを読む
  • ワンダーランド急行
    久しぶりに荻原さんの作品を読みました。今の現実と違う世界は、自分の人生の選択によって色々なんだなと痛感した。今の現実を悔やんで昔を振り返ってばかりいる僕も、現実にはあのお婆さんのいる店に行くことは出来ないのだから、せめて今を受け入れて、これからの人生の選択をちゃんと考えていこうと思いました。小説のよ...続きを読む
  • 明日の記憶
    怖かったのだ、記憶を失ってしまうのが。記憶の死は、肉体の死より具体的な恐怖だった。以前の私なら聞き流していたはずの、そんな些細な事実でも、今は少しの曇りも汚れもないように丁寧に埃を払い、磨き、大切にしまっておきたかった。恐ろしかったのだ。記憶を失いつつあることを他人に知られるのが。
    若い頃は死をさほ...続きを読む
  • 家族写真
    どの話もとても楽しかった。
    主人公たちの空回り具合が笑ってしまう。
    でもどの話も優しい家族の話で暖かい気持ちになった。
  • ワンダーランド急行
    どこにでもいるようなちょっと疲れたサラリーマンの野崎(男・40歳)が勤め先と反対方向の急行列車に乗り、異世界へと行ってしまう。ラノベの展開であるが、主人公がおじさんというところが自分に刺さる。おじさんだって異世界に行きたいのだ。苦しい世界から逃避したいのだ。異世界が良いところとは限らないだろう、でも...続きを読む
  • ワンダーランド急行
    パラレルワールドものは個人的に大好きなので、どういう原理で時空を移動したのか気になりながら読み進めていました。
    コロナがなかった世界だけなら良かったけど、自分の常識が通じなかったりして、あの世界には行きたくないかな。
    ハッピーエンドなのかは分からないけど、頑張れ野崎。
    世にも奇妙な物語とかで映像化し...続きを読む