荻原浩のレビュー一覧

  • 噂

    商戦のためにネガティブな都市伝説を創り上げ、それが現実となってしまうところが怖かった。私もすぐSNS上の口コミで衝動買いをするタイプなので、噂を広める駒や、加害者にならないように気をつけたいと思った。
    なかなか現実に起きたら怖い設定ではあるが、刑事二人のタッグがよく、あまり陰鬱な雰囲気でもなくドラマ...続きを読む
  • 海の見える理髪店
    Facebookの読書グループでおすすめされていたので、読みました。
    短編集で、どの話も「そんな気持ちになることあるよね…」と思うようなお話でした。途中で結末が予想できる話もありましたが、それはそれで悪くなかったです。

    やっぱりタイトルになっている短編が1番よかったかな。著者の他の作品も読んでみた...続きを読む
  • 神様からひと言
    仕事とか人間関係とか上司とかそういう面倒な現実から離脱したいときにフワッと読めるライトな本。
    爆笑はしない。でもニヤニヤはする。
    ギリ電車で読んでも大丈夫かな。
  • オロロ畑でつかまえて
    井上ひさしに評価された、ユーモア小説。笑えます!
    過疎のど田舎、牛穴村の町おこしを画策する
    村民たちが、東京の倒産寸前の弱小広告代理店に
    キャンペーンを依頼する。
    ネス湖のネッシーにヒントを得た奇策が、
    一時は功を奏したかに見えたが…。というお話。
    泣かせる、より笑わせるって難しいんだなぁ。
    笑わせ...続きを読む
  • 噂

    最後の一行で驚愕、、嫌な終わり方〜〜!
    警察の二人のコンビ好きだった。
    地道に着実に犯人へと近づいてて面白かった!
  • 海の見える理髪店
    2019年(発出2016年) 262ページ

    第155回直木賞受賞作です。全6編の短編が収録されています。
    ◉海の見える理髪店
    ◉いつか来た道
    ◉遠くから来た手紙
    ◉空は今日もスカイ
    ◉時のない時計
    ◉成人式
    全編を通じてさびしさと切なさが感じられました。そして、止まっていた時計が動き出すような、未...続きを読む
  • 神様からひと言
    仕事が嫌だと悩んでいるときに読みたい本。
    同じような仕事をしているけど、こんなにユーモラスに苦情解決できるだけの度胸が自分にあればなぁ…
    最後は全部スッキリ後味のいい作品でした。
  • 噂

    読解力が足りず読み直す部分が多かったが楽しめた。西崎の犯行理由も面白い。

    一番好きなのは菜摘、すき焼きの件は心が暖かくなった。それに最後声を上げるくらい驚かせてもらえた。

    49頁の手書きは最初から12にしか見えなかったから、なんでRなんだ?と思ってしまった笑
  • 噂

    ミステリー小説個人的ブーム第四弾!
    いやー面白い。
    シンプルに犯人この人か?って思ってたら違くて
    色々よかったなぁ
    題材が今も尚問題だし
  • 噂

    小暮と名島のコンビは好き。

    最後の最後に
    えっ!?

    流行らせようと思っても流行らなかった
    一言で。
  • 楽園の真下
    2024-03-03
    ネタ自体は少々知識があれば読む前から割れているようなものだが、エグい描写と絞り込んだ視点、広げすぎない物語が功を奏してなかなかに恐ろしい。命の営み、という言葉の奥深さと容赦のなさ。最後はそっち来るかという感じ。
    そうだ、これエイリアンに似てるんだ。
  • 明日の記憶
    アルツハイマー患者本人の目線で描かれたもので、なかなかの恐怖とともに、凄く考えさせられた。物忘れが激しい状態では到底務まらないような仕事をメモ書きとシステム手帳で必死に乗り切ろうとするのがもうハラハラだった。
    偽り、取り繕ろううちに親しい人達との距離が離れていく。日記がおかしかったり会話の内容がちぐ...続きを読む
  • 明日の記憶
    「長い長いホームビデオのテープを巻き戻すように」

    アルツハイマーという病気に対して、佐伯がこう解釈している。

    アルツハイマーに限らず、老化というのは残酷だ。かつてできていたことが少しずつできなくなっていく。

    この小説はアルツハイマー患者とその周りの環境がとてもリアルに描かれているように思える。...続きを読む
  • 噂

    最初の展開は退屈だったのだけど、中盤終盤に掛けての畳み掛けといい、最後の最後に持ってきた伏線回収は秀逸。犯人は予想つく人が多そうだなぁ。完全なるフィクションであることを前提に個人的には好きな展開、ストーリーでした。
  • 神様からひと言
    重すぎず軽すぎず丁度よく、人生を見直すきっかけになる本だと思う。
    キャラクターが一人一人個性が強くて、分かりやすいし飽きずにずっと見てられる。
    おでんの話うまいよなぁ。
    確かにそうだなって。自分はじゃがいもかもしれないとか。
    自分は何に悩んでるのか焦りを感じてるのか考えさせられた。でもそれも卑屈にな...続きを読む
  • 明日の記憶
    考えさせられる内容だった。
    若年性アルツハイマー 恐ろしい病気だが佐伯部長が忘れても思い出すよう必死にメモをしているとこが心打った。
    巻末の精神科の医師の解説も参考になった。
  • 明日の記憶
    アルジャーノンに花束をと構成は似てる。
    しかし、さすが日本人の表現力で心に響く作品だった。(母語で読んでいるということも大きいだろうが)
  • 楽園の真下
    まだ途中なんだけど、これは面白い。

    カマキリとハリガネムシ、この両軸が進むのいい。
    不気味。自殺者のくだりはもう心霊ホラーになってるよ。

    主人公が高揚してくのも良くて、ファーストアタックから一気に進まない。まだ冷静なところも高得点

    科学考証ちゃんとしてるハードSFだ。
    そうか、B級じゃない。
    ...続きを読む
  • 月の上の観覧車
    月の上の観覧車はしみじみと心にしみわたりました。私もこんなふうに思い返す日が来るのでしょうかと思いました。
  • ワンダーランド急行
    本当に異世界に行ってしまうかも知れない、と思っていたら夢でそれっぽい世界に行き、起きたら少しがっかりしました。