荻原浩のレビュー一覧

  • 砂の王国(上)
    ページをめくる手が止まらない。話の先が気になって仕方が無い。久しぶりにそんな本に出会えた。どん底の中を生きていく登場人物達が徐々に豊かになっていくので安心したが、いつでも転げ落ちてしまう危機感も常に感じながらだったけど、余計にそれが面白さを掻き立てた。
  • さよなら、そしてこんにちは
    大好きな作品☆
    笑いもあり、読めばほっこりします。
    そして読んだ後、あたしもがんばろー!って気持ちにさせてくれます。

    個人的には、主婦の話が好き。スーパーの店員さんも・・
    あー、でもやっぱ全部好きだぁ!!!
    精神的に疲れたときに読みたい1冊です。
  • さよならバースディ
    これは泣いた。最後の場面なんか涙がぼろぼろでて、ろくにページが見えなかった。バースディがとてもかわいい。
  • 四度目の氷河期
    とにかく泣けました。ラストはタオル抱えて泣きながら読んだ。久しぶりに顔が腫れるくらい泣いた本です。
    もちろん笑いもあるし、青春小説なんだろうけれど…気持ちは最早お婆ちゃん。もう私の家の近所に住んでたら、抱っこしてかいぐりしてたな。煮物とかとどけながら、様子見に行ってたな…ってくらい、可愛くて、健気で...続きを読む
  • 四度目の氷河期
    これまで読んだ小説の中で1、2を争うほど好きな本。男子なら少しは共感できるはず!さくさく読めて、ほんとうに面白かった!
  • オイアウエ漂流記
    コミュニケーションが取れていないグループの感じの悪さ、それが相手を知ろうとすることで徐々によくなって行くところは無人島でなくても当てはまる場面が多い。
    荻原浩さんの物語には心底悪い奴というのがいないので、読後が気持ちいい。
  • ひまわり事件
    それをいつ聞いたのか、誰に言われたのかは覚えていなくても、小さい頃の体験がその人物を構成していくのだなぁと最後の一行で気持ちよく感じる。
  • さよなら、そしてこんにちは
    頑張っている人たちがくじけそうになりつつも頑張るしかないよね、と前向きに生きていく物語。
    別作品の寿し辰も出てくる。
  • 千年樹
    樹齢の古い木にはやっぱり神聖な空気が漂っている。
    人間の小ささ、人間一人の人生の儚さが身にしみた作品。
  • ちょいな人々
    表紙にひとめぼれして購入。

    何となく結末が分かってしまう7つの短編集だったが、
    その結末が早く知りたくて一気に読破しました。

    電車や喫茶店といった公共の場で読みながら
    思わずニマニマしてしまったシュールな笑い。

    ・ちょいな人々
    ・ガーデンウォーズ
    ・占い師の悪運
    ・いじめ電話相...続きを読む
  • ちょいな人々
    「犬猫語完全翻訳機」を開発した某会社には、これからもじゃんじゃん新製品を出し、伝説の業績(失敗)を残していただきたい!
    この会社の業績だけを集めた小説を書いてほしいなあ…。
  • 噂

    荻原さんの本は安定感がある。
    噂を使ったプロモーションが事件に繋がり、それを紐解いていく様は面白い。
    主人公と女警部補のコンビも相性が良く、読んでいて楽しかった。
    オチにはゾッとさせられた。
  • 噂

    どんでん返し系のミステリーに弱いので、帯を見た瞬間に購入決定。

    WOM ── World of Mouth の略語でいわゆる口コミのこと。その口コミ、噂から始まった事件を追っていく物語。

    口コミや噂が与える影響はとてつもなく大きくて、20年以上も前の作品なのに、現代の社会において通ずるものがあり...続きを読む
  • 噂

    刑事2人が殺人事件の犯人を追う中で、事件と類似する女子高生の間だけで広まる都市伝説の存在を知る!

    驚愕のオチ!なんて言われてますがオチはおまけ程度で、自分はこの引き込まれるストーリーが堪らなく好き
  • 神様からひと言
    転職して早々にリストラ候補組が集まる部署に飛ばされた主人公
    お客様相談室には、パワハラ、カスハラが蔓延しており、それに輪をかけて会社の上層部たちも腐り切っていた

    企業系のお堅い小説かと思ったら、所々クスッと(私は爆笑しました)する場面も多々あり
    総じて、面白いユーモアのある本でした
  • 神様からひと言
    ニヤニヤ、クスッ、スッキリ爽快。

    お仕事小説にありがちな、パワハラやクレームで会社員としては心がキューっとなるシーンも多い。

    だけど、読み終わったあとはなんか元気になって
    、明日からも頑張って働こー!ってなる。
    そんなお話でした。
  • 神様からひと言
     本書は、2002年刊行(2005文庫化)以来、ロングセラーだそう。私が購入した文庫は、書店員100人分の応援「ひと言」を全面帯にしたカバーでした。
     カバーには、働く大人のバイブル、全「社畜」を救う物語、背中を押す等、書店員さんの熱い想いが踊ります。これは確かめざるを得ないでしょう。

     主人公は...続きを読む
  • 神様からひと言
    大手広告代理店を辞めて珠川食品に転職した佐倉凉平。冒頭の販売会議のあたりは企業の派閥争いとか、出世争いのお話なのかな…と思っていたけど、涼平がリストラ要員収容所と恐れられる「お客様相談室」に異動となってから俄然面白くなってきました。

    病んで退職していく社員が多い中で、中堅社員篠崎薫のクレーマーに負...続きを読む
  • 噂

    商戦のためにネガティブな都市伝説を創り上げ、それが現実となってしまうところが怖かった。私もすぐSNS上の口コミで衝動買いをするタイプなので、噂を広める駒や、加害者にならないように気をつけたいと思った。
    なかなか現実に起きたら怖い設定ではあるが、刑事二人のタッグがよく、あまり陰鬱な雰囲気でもなくドラマ...続きを読む
  • 海の見える理髪店
    Facebookの読書グループでおすすめされていたので、読みました。
    短編集で、どの話も「そんな気持ちになることあるよね…」と思うようなお話でした。途中で結末が予想できる話もありましたが、それはそれで悪くなかったです。

    やっぱりタイトルになっている短編が1番よかったかな。著者の他の作品も読んでみた...続きを読む