ワンダーランド急行

ワンダーランド急行

2,090円 (税込)

10pt

似ているが……ここは私の世界じゃない――
作品初出は、コロナ禍で行動制限中の日経新聞夕刊
主人公が迷い込んだ異世界が現実を先取り?

ある朝、通勤と反対方向の電車に、魔が差して乗ってしまった。山の中をさまよい、戻ってくると、誰もマスクをしていない!

今朝の会議はユーツ。こんな生活、いつまで続けるんだ……ぐだぐだ考えているうちに出てしまった下り電車は「急行」。次々と通過していく駅を見ながら40歳の野崎修作は「ろくでもない毎日からの脱出」とサボりを決める。スーツで山に登り、「日常」に戻ると……ん? 何かおかしい、街も家も会社も。どこかで聞いたような疫病が世界を分断していた。新宗教の持つ票があらゆる選挙を左右するらしい。「正義」に縛られた人たちはネット上で……ここは私のいるべき場所じゃない。私の世界へ帰るのだ。

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ワンダーランド急行 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年02月01日

    久しぶりに荻原さんの作品を読みました。今の現実と違う世界は、自分の人生の選択によって色々なんだなと痛感した。今の現実を悔やんで昔を振り返ってばかりいる僕も、現実にはあのお婆さんのいる店に行くことは出来ないのだから、せめて今を受け入れて、これからの人生の選択をちゃんと考えていこうと思いました。小説のよ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月10日

    どこにでもいるようなちょっと疲れたサラリーマンの野崎(男・40歳)が勤め先と反対方向の急行列車に乗り、異世界へと行ってしまう。ラノベの展開であるが、主人公がおじさんというところが自分に刺さる。おじさんだって異世界に行きたいのだ。苦しい世界から逃避したいのだ。異世界が良いところとは限らないだろう、でも...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月05日

    予想外だったのは、似ているが……ここ”も”私の世界じゃない でしたね。人間関係も「ずれる」のが気持ちわるいなあ。

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    Posted by ブクログ 2024年01月29日

    本当に異世界に行ってしまうかも知れない、と思っていたら夢でそれっぽい世界に行き、起きたら少しがっかりしました。

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    Posted by ブクログ 2023年08月16日

    こんなことが現実にあったら、自分はどうなってしまうのかな。ある程度似ているならそしてそれが嫌な世界でないのなら、そのままいるのではないだろうか。この話のように、あの時こうしてたらどうなってたかなと思うことはあるけれど、ここ数年はそんなことも殆どないのだから、この人生はこの人生で、自分は良いと思えてい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年07月22日

    94パラレルワールドの物語りだけど、手垢がついた焼き直しでなく、戻れそうでちょっと違う世界が無数にあって自分が選べるというユニークな展開。昭子ばあちゃんが無事帰れていれば良いけど。

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    Posted by ブクログ 2023年07月02日

    コロナ禍の中、40歳の主人公・野崎修作が、通勤と反対方向の電車に魔が差して乗ってしまったことを機に、似て非なる世界に迷い込んでしまうという小説。
    世界の分岐の可能性に思いを巡らすことができ、社会風刺も効いていて、なかなか面白かった。

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    Posted by ブクログ 2023年05月07日

    息苦しい日常から逃げ出したくて、通勤電車とは逆の下り電車に乗ってみたら…自体はまぁ、ほかにもありそうな導入だけど、コロナ禍であったり新興宗教であったりご近所の国によく似た体制であったりと、時世を映した異世界を彷徨うお話は単純に楽しめて面白かったと思う。ハナからよろずやのおばあさん・昭子さんは怪しいな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月17日

    いつもの駅で、下り電車に乗った所から始まるパラレルワールド生活。果たして主人公は元の世界に戻れるのか?
    最初の移動は話に入り込めなかったけど、少しずつ面白くなって行きました。ズレ方が結構面白かった。
    夫婦生活の話題が少し出るのと、主人公の視点が完全におじさんなので、中学校以上が良いと思います。楽しめ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年03月12日

    行っている範囲がそこまで広くなく、場所や関係性の変化がわかりやすく、主人公の反応を楽しめ、どの世界にも馴染みやすいが、どこか違和感のある部分が最初から感じられるのが良かった。

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