【感想・ネタバレ】ワンダーランド急行のレビュー

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Posted by ブクログ

久しぶりに荻原さんの作品を読みました。今の現実と違う世界は、自分の人生の選択によって色々なんだなと痛感した。今の現実を悔やんで昔を振り返ってばかりいる僕も、現実にはあのお婆さんのいる店に行くことは出来ないのだから、せめて今を受け入れて、これからの人生の選択をちゃんと考えていこうと思いました。小説のようにはいかないけど僕もちょっとだけ野崎に似てるのです、どうしてもエビは虫みたいで好きになれないのですよ。

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2024年02月01日

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どこにでもいるようなちょっと疲れたサラリーマンの野崎(男・40歳)が勤め先と反対方向の急行列車に乗り、異世界へと行ってしまう。ラノベの展開であるが、主人公がおじさんというところが自分に刺さる。おじさんだって異世界に行きたいのだ。苦しい世界から逃避したいのだ。異世界が良いところとは限らないだろう、でも、隣の芝は青く見える理論で、異世界というだけで期待してしまうのだ。さて、異世界でも野崎は存在しており、そこに順応しつつ異世界を楽しみながら、元の世界に戻ろうとする。異世界は自分が採らなかった選択肢の世界のようであり、人生をやり直していたら、こんな感じだったのかというのを描写する。人生をこんな感じでリセットできると楽しいのかなと思う一方で、何気ない人生の選択が大きく自分を変えてしまうことを知ることができた。今更だが。

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2024年01月10日

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ネタバレ

パラレルワールドものは個人的に大好きなので、どういう原理で時空を移動したのか気になりながら読み進めていました。
コロナがなかった世界だけなら良かったけど、自分の常識が通じなかったりして、あの世界には行きたくないかな。
ハッピーエンドなのかは分からないけど、頑張れ野崎。
世にも奇妙な物語とかで映像化したら面白そうです。

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2024年01月04日

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予想外だったのは、似ているが……ここ”も”私の世界じゃない でしたね。人間関係も「ずれる」のが気持ちわるいなあ。

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2023年03月05日

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本当に異世界に行ってしまうかも知れない、と思っていたら夢でそれっぽい世界に行き、起きたら少しがっかりしました。

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2024年01月29日

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こんなことが現実にあったら、自分はどうなってしまうのかな。ある程度似ているならそしてそれが嫌な世界でないのなら、そのままいるのではないだろうか。この話のように、あの時こうしてたらどうなってたかなと思うことはあるけれど、ここ数年はそんなことも殆どないのだから、この人生はこの人生で、自分は良いと思えているのかな。日常、色々思いはあるけれど。

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2023年08月16日

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94パラレルワールドの物語りだけど、手垢がついた焼き直しでなく、戻れそうでちょっと違う世界が無数にあって自分が選べるというユニークな展開。昭子ばあちゃんが無事帰れていれば良いけど。

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2023年07月22日

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コロナ禍の中、40歳の主人公・野崎修作が、通勤と反対方向の電車に魔が差して乗ってしまったことを機に、似て非なる世界に迷い込んでしまうという小説。
世界の分岐の可能性に思いを巡らすことができ、社会風刺も効いていて、なかなか面白かった。

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2023年07月02日

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ネタバレ

読書備忘録743号。
★★★★。

荻原さんの作品は、心に染み渡る作品が多い。
この作品は面白かったけど、個人的にはめっちゃ苦手分野。笑
私は、戻れる場所が普遍的に存在するということが、絶対的な安心感として必要とする性格。
なので、なんか知らんけど家に帰れないという嫌な夢を小さいころから良く見る。ほんとに嫌だった。笑

この作品。最初に言ってしまうと(ネタバレ)多次元世界のお話。
主人公はふとした事から、ちょっとだけ違う世界に紛れ込んでしまう。そしてもとの世界に戻るために頑張るのだが、多次元世界は無数にある。だから戻れない・・・。めちゃくちゃ嫌だ!エンディングが嫌だ!主人公が元の世界に戻れました!というエンディングにして欲しかった!

主人公はどこにでもいるうだつの上がらないサラリーマン、帝通プランニングという広告代理店に勤める野崎修作。40歳。
サラリーマンなら100人中100人が経験する「朝会社に行きたくない。下り電車に乗ってしまいたい症候群」に罹った。笑
そして、下り電車に乗ってしまった。笑 ただ、次の駅で降りて上り電車に乗るつもりだった。しかし乗った電車は急行。あれよあれよという間に終点の駅に。

もう会社に間に合わない。
開き直って、近くに見えたふたコブ山に登ってみようと、駅前にあった雑貨屋のような店で腰の曲がったおばあさんからサンドイッチとビールを買って登り始める。
そして、異世界へ・・・。

そこには、妻の美冬はいた。
コロナが流行っていなかった。
その代わりMCDウィルスとかいうウィルスの影響で牛が絶滅しており、牛丼が無かった。マトン丼があった。
そしてこの世界で野崎はヒット企画を連発していた出来るサラリーマンだった。
すぐに戻ろうかと思ったが、妻は子宮筋腫に罹っており、手術をする。夫としてそれを見届けなくて良いのか?
しかし、亡くなった親が生きている。やはりこの世界は自分の世界ではない。
野崎は再び下り電車に乗り、終着駅に。
そして再び雑貨屋のようなよろず屋に。再びおばあさんからサンドイッチを買って山に。
「良いところですね」と自分。おばあさんは「短いあいだしか居なかったのになにがわかる」。「えっ?」
もやもやを抱えつつ山に。そして下る。そこは更に全然違う世界だった・・・。
妻は美冬ではなく、会社の同僚でちょっとだけつき合ったことのあった女性。ちょっと抜けた部下の多田が専務になっていた。玉の輿?
そして思考警察なる、マスク警察の発展版みたいなとんでも警察がネットに蔓延っていた。
そして再び下り電車に。
次は日本が内戦状態の世界。
そして、多次元世界の交差ポイントに驚くべき事実が明かされる。そしてあるロジックに従い、いよいよ無数にある世界から元の世界へ戻ろうとする修作!
やった!戻れた!
そこには慣れ親しんだ世界が広がっていた!そして新聞には平成33年という日付が・・・。

が~ん。ハッピーエンドが良かった。涙
しかし流石は荻原さん。めちゃくちゃユーモアにあふれた文体は健在。楽しめました。

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2023年06月25日

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息苦しい日常から逃げ出したくて、通勤電車とは逆の下り電車に乗ってみたら…自体はまぁ、ほかにもありそうな導入だけど、コロナ禍であったり新興宗教であったりご近所の国によく似た体制であったりと、時世を映した異世界を彷徨うお話は単純に楽しめて面白かったと思う。ハナからよろずやのおばあさん・昭子さんは怪しいなぁとは思ってたけど、まさかそんな60年!守男さんと会えたらいいなとは思うけど、そもそも昭子さんと守男さんもそれぞれ違う世界のひと、だよなぁ? ところでペロピーノはちょっと食べてみたいと思った。

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2023年05月07日

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いつもの駅で、下り電車に乗った所から始まるパラレルワールド生活。果たして主人公は元の世界に戻れるのか?
最初の移動は話に入り込めなかったけど、少しずつ面白くなって行きました。ズレ方が結構面白かった。
夫婦生活の話題が少し出るのと、主人公の視点が完全におじさんなので、中学校以上が良いと思います。楽しめるのは30歳以上かも?
なにかに例えるなら、おっさん版·千と千尋?戻りかたとか違うけど。

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2023年03月17日

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行っている範囲がそこまで広くなく、場所や関係性の変化がわかりやすく、主人公の反応を楽しめ、どの世界にも馴染みやすいが、どこか違和感のある部分が最初から感じられるのが良かった。

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2023年03月12日

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普段の通勤電車を反対方向に。そんなテレビ番組もあったが、サラリーマンの逃避願望か。その先がまさかの異世界。コロナやポリコレなど世相を盛り込んだファンタジー。

異世界が出てくる現実感のないストーリーにはついていけず。私的には下りに乗り込んだ先にファンタジーだ出にないリアルな話であってほしかった。題名からしてワンダーランドなので、読者の問題だろうが。

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2023年02月15日

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ネタバレ

ある朝、いつもとは違う反対方向へ向かう電車に乗った野崎。山の中を彷徨いたどり着いた場所は、違和感が拭えずにいて…

パラレルワールドへ迷い込んだ野崎。もしかしたらあったかもしれない世界観。何回か電車に乗ってはみるものの、一向に元の世界へは戻れない。やっとラスト戻ったと思ったけど、結局また違う世界へ来てしまったのに切なくなりました。
いつか野崎の旅が終わりを迎える事を願っています。

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2023年02月13日

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しばらくこの手の本を読んでいなかったので、なんだか気持ちが晴れやか(笑)

やはり小説には、こんな奇天烈が必要。
といっても、昨今の危惧すべき事象がふんだんに盛り込まれていて実は深いのです。

うん、コロナ禍で腐っていてはいけない。
先を見るしかないのです。

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2023年02月12日

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ネタバレ

出社するときに魔が差して、先に来た反対方向行の列車に乗ったのが事の始まりだった。
似ているがどこか違う・・・
牛丼屋だったはずの店がアイスクリームの店に変わっているのはともかく、昨日までは皆がマスクをしていたはずなのに、誰もマスクをしていない。
ここは自分のいた世界ではない!
彼は記憶を手繰って、元の世界の戻るべくそこに来た道筋を逆にたどるが、次の世界も元に戻るどころか、二度目の世界でさえ無かった。
繰り返すたびに違う世界が現れる。
それは自分の選択の結果なのか。

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2024年05月09日

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ネタバレ

コロナ下でのパラレルワールド物語。

パラレルワールドが社会風刺的になっていながらもユーモアにあふれているのは作者らしいです。
ラストがちょっと意地悪なところも完全なハッピーエンドより納得です。

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2023年11月03日

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電車に乗るたびに違う世界線にたどりつく。

通勤電車で読むことをコンセプトにした連載、とどこかで見ましたが、まさにそんな感じの軽く読める短編集

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2023年10月29日

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ネタバレ

感想
最初の印象は、見知らぬ森を抜けて自分の常識が全く通用しない世界に飛ぶって千と千尋じゃん!と思った。

登場人物は変わらないのに、立場やキャラが変わっていたり、今までの自分の常識が通じない世界に掘り込まれると恐ろしいだろう。

何気ない日常こそが一番良いのかもしれない。

あらすじ
四十歳になるサラリーマンの野崎はある朝、会社をサボってやろうと、電車に乗って見知らぬ駅まで出かける。そこで野原のようなところで過ごして帰ると、自分の常識が通じない異世界へと辿り着く。

最初の世界では、マスクをしていると奇異な目で見られ、牛はほとんどこの世からなくなり、牛頭を信仰する宗教が幅を利かせていた。妻もその熱心な信者であり、巫女に選ばれていた。スカイツリーは牛頭大菩薩に代わっていた。この世界を抜け出すべく、再び電車に乗った野崎は次の異世界へと辿り着く。

妻が別の女性になっていること、コロナが現世より猛威を振るっていること、部下だった多田が専務になっていたこと、ルッキズムやLGBTにかなりシビアで思想警察が蔓延る世の中になっていたことなど。

野崎は自分の世界へ帰ることを求めて時空を渡り歩く。

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2023年10月10日

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ネタバレ

コロナ禍からコロナのない世界に飛ぶのは違いがわかりやすい。逆だとSF色が強すぎて盛りだくさんすぎるかも。

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2023年09月24日

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コロナ禍になったときのモヤッとした違和感を暴走させたらこうなった!
感覚的には面白いけど中身は薄い。

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2023年09月06日

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過去作でいえば「僕たちの戦争」「金魚姫」系の荻原ファンタジー最新長編。コロナ禍の元世界からパラレルワールドに迷い込んだサラリーマンの右往左往ぶりがコミカルかつシニカルに描かれる。小ネタ満載で楽しめたが、どこかの国を思い起こさせる異世界パート3はちょっと余計な感じがした。

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2023年06月07日

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異次元を描くSF的要素にコロナ禍社会の現実を混在させた物語。過大な期待を抱きつつ読み進めた。が、登場人物のやり取りや展開が平坦で次第に厭きてきた。

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2023年05月01日

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朝出勤のために乗る電車に反対行きに乗って行き着いた世界は異世界だった。戻ろうとする度に知っている人や場所が少しずつ違った世界にたどり着く。元の世界に帰れるのだろうか?不穏なまま終わってしまう結果に不完全燃焼。どこかで手を打つわけにはいかないのかなぁ。

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2023年04月07日

Posted by ブクログ

パラレルワールド。二度目の世界は宗教が支配的な世界とはいえ幸せそうな家庭だったけど、他はロクでもない。三度目はもう無茶苦茶でスラップスティックだ。前半面白かったけど、後半凝りすぎたか、奇想天外に頼りすぎたか、やや失速。

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2023年03月19日

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現実逃避したい男がある日、反対方向の電車に乗ることからパラレルワールドに迷い込むSFなのだが、仕事や家族に変化があるだけではない。コロナウイルスが存在していなかったり、牛が世界に12頭で絶滅確定だったり、思考警察などという、偏見を少し持っただけでも捕まる世界もある。元の世界に戻ることに迷いを感じながらも、ここにはいるべきではないという確実な理由が見つかり、原因と考えられる電車に乗って戻ろうとする。だがなかなかうまく戻れないのだ。何度も違う世界を見せられると、全て信じられなくなりそうだ。

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2023年02月21日

Posted by ブクログ

「憂鬱」の文字が頭に浮かんだ野崎修作・40歳。

いつもの通勤快速とは逆方向の急行列車に乗り、辿り着いた先は素晴らしきワンダーランド…ではなく途轍もなく奇妙な異世界だった。

本人の意識はそのままに、街も家も会社もなんかヘン。
妻との会話も噛み合わない。
異世界に迷いこんだ事に気付いた主人公の悲喜こもごもが笑いと切なさと共に描かれる。

戻りたい、でも戻れない。
異世界抜けたら又異世界。

彼は無事に元の世界に戻れるのだろうか。
彼の運命はいかに。

終盤の展開にホッとしたのも束の間、ラストのオチで大きな溜め息がこぼれた。

ああ無情。

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2023年02月18日

Posted by ブクログ

パラレルワールドを転々とする男。
今ハマっているドラマ「ブラッシュアップライフ」にも通ずるものあり。
でもなんかざらつく印象。

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2023年02月10日

Posted by ブクログ

ハリウッドとジブリの映画をまぜこぜにしたような感じはしたけど…けっこう面白く、個人的には好きです。
誰しも、コロナウイルスが世に蔓延らなかったら、今頃自分はどうしてたかな?と想像しますよね。
まあ、この作品の最初のパラレルワールドのような、他の困難が発生してた確率も高いでしょうが。


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2023年02月08日

Posted by ブクログ

ある朝、会社とは逆方向の電車に乗ってしまったことで起こるパラレルワールド。
もとの世界に戻ろうとするが、たどり着いた先にはウィルス、自主警察、新興宗教、戦争など。
違う世界だと同様しつつも、野崎の対応力が凄い。
ペロピーノの実態は焦らしていたが、ラム丼のくだりだけで十分な気がする。

昭子が守男と再会できてたらいいな。

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2023年02月08日

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