二千七百の夏と冬 : 下
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二千七百の夏と冬 : 下

572円 (税込)

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紀元前七世紀、東日本――ピナイ(谷の村)に住むウルクは十五歳。野に獣を追い、木の実を集め、天の神に感謝を捧げる日々を送っている。近頃ピナイは、海渡りたちがもたらしたという神の実“コーミー”の噂でもちきりだ。だが同時にそれは「災いを招く」と囁かれていた。そんなある日、ウルクは足を踏み入れた禁忌の南の森でカヒィという名の不思議な少女と出会う。

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二千七百の夏と冬 のシリーズ作品

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  • 二千七百の夏と冬 : 上
    572円 (税込)
    ダム建設工事の作業中に、縄文人男性と弥生人女性の人骨が発見された。二体はしっかりと手を重ね、互いに顔を向け合った姿であった。三千年近く前、この男女にいったいどんなドラマがあったのか? 新聞記者の佐藤香椰は次第にこの謎にのめりこんでいく――。時代のうねりに翻弄された悠久の愛の物語。
  • 二千七百の夏と冬 : 下
    572円 (税込)
    紀元前七世紀、東日本――ピナイ(谷の村)に住むウルクは十五歳。野に獣を追い、木の実を集め、天の神に感謝を捧げる日々を送っている。近頃ピナイは、海渡りたちがもたらしたという神の実“コーミー”の噂でもちきりだ。だが同時にそれは「災いを招く」と囁かれていた。そんなある日、ウルクは足を踏み入れた禁忌の南の森でカヒィという名の不思議な少女と出会う。

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二千七百の夏と冬 : 下 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    2700年前のパートと現代パート、2つの自体を軸にストーリーが進みます。もちろんメインは前者のほうですが…まあ.とってもいい話です!その辺は他の方の感想を(ごらぁ

    現代のパートがなんだろ…2700年前のパートとのリンクが感涙もの。
    比較するのはおかしいけど、アサシンクリードシリーズ(ゲーム)もこの

    0
    2024年04月27日

    Posted by ブクログ

    上下巻、一気読み。
    物語として、とても面白く、その上で、「豊かになる」とはどういうことなのか、とても考えさせられる内容だった。
    読んだ後もしばらく、後を引く。

    0
    2022年09月22日

    Posted by ブクログ

    想像以上に面白かった。どんどん引き込まれていった。

    縄文時代から、人が集まれば理不尽な差別や意地悪は存在する。そらになんとか立ち向かって人生を切り開く勇者(ウルクは勇者に思えた)はいるのだな。
    縄文時代から弥生時代のカルチャーショックや、よそ者に対する恐れや嫌悪、文化が進めば格差が生まれて、挙句殺

    0
    2021年10月11日

    Posted by ブクログ

    著者の今までとは、かなりテイストの違う作品だったが、とても楽しく読めた。
    最初は、誰が誰なのかよく分からなかったが、ラストに向かって登場人物もシンプルになり、終わってしまうのが惜しくなる作品だった。

    0
    2019年07月05日

    Posted by ブクログ

    縄文人の少年ウルクの、優しくて切ない、まっすぐな物語。

    美味しいものを食べたい。平和に暮らしたい。好きな人と一緒に生きていたい。ウルクの望みは本当にシンプルで、胸にジーンと響く。

    時代の転換点は未来へ向かう明るいイメージを持っていたけれど、それだけじゃないと気付かされました。

    0
    2019年04月09日

    Posted by ブクログ

    縄文時代を生きる少年ウルクの物語が完結。

    2700年も前の縄文時代がどんなものであったかは想像するのも難しいけれど、荻原さんの描く物語は頭の中にリアルな映像が浮かび上がってくる。

    この時代の、この物語の中の出来事は現代にも通じるものがある。
    そういうことも含めて、最後はとても切なくて涙がこぼれた

    0
    2017年07月18日

    Posted by ブクログ

    「フジミクニ、ウルクに悪いことした。でも、人は悪くない」
    「悪いのはワウ(王)か」
    振り返ってカフィの顔を覗き込む。首を縦に振りかけてから、もとに戻していた。
    「人は悪くない」
    「じゃあ、誰のせいだ」
    「悪霊のせい」誰かに問いかけるような調子でカヒィが言う。「悪霊、誰の心にも取り憑くから」(275p

    0
    2022年10月16日

    Posted by ブクログ

    古い人骨が発見された。
    縄文時代と弥生時代の男女が手を繋いだ状態で。
    現代の新聞記者、佐藤香椰がそのスクープを追う。
    2700年前の日本で生きていたであろう、ウルクとカヒィの恋と冒険の物語を中心に繰り広げられる物語は、考古学というものの夢を私たちに伝えてくれる。
    ウルクやカフィの言葉は分かりにくいも

    0
    2022年06月28日

    Posted by ブクログ

    いまなお続く戦や差別、そして人間にとっては欠かせない出会いや恋、誰かを大切に想う心、原始の時代に生きていたウルクが現代のわたしたちに問いかけているような作品でした。

    0
    2020年10月14日

    Posted by ブクログ

    おそらく本邦初の、本格・縄文・恋愛小説。
    縄文人の男の子と弥生人の女の子の出会いの物語です。
    山の中で狩猟と採取の生活を行う縄文人の部落に育った少年・ウルクは、山中で不思議な女の子・カヒィに出会う。ちょっとしたことから掟に背き一人村を追い出されることになったウルクは、帰村の許しを得る為、噂のコーミー

    0
    2020年04月28日

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