宇江佐真理のレビュー一覧

  • おはぐろとんぼ 江戸人情堀物語
     宇江佐真理「おはぐろとんぼ」、2011.4刊行、2022.4文庫。江戸人情堀物語、独立6話。第1話「ため息はつかない」と第3話「おはぐろとんぼ」が特にお気に入りです!
  • 恋いちもんめ
    宇江佐さんの著作を読んでいると何故か安心してしまう、例えはおかしいけれど母親と一緒にいる子供のような気持ち。
    本作もそう、宇江佐節に酔いながら読み続けてしまう気持ちよさ。
    ひと時でも今を忘れさせてくれます。
    お話は水茶屋の娘、お初の恋物語。
    当然ながら山あり谷ありの道中だけど、何とか成就できそうなエ...続きを読む
  • 晩鐘 続・泣きの銀次
     宇江佐真理「泣きの銀次」(2000.12、文庫)から、10年のインタバル、作品もそのまま10年経過、銀次は40歳、お芳との間に1男3女を。十手返上、小間物問屋は2度の火事に遇い、今は小売店の主に。「晩鐘」、続・泣きの銀次、2007.11刊行、2010.12文庫。かどわかしに遭った備後屋のお菊を助け...続きを読む
  • 斬られ権佐
     権佐は医者のあさみを助けるため全身八十八ヶ所に傷が。権佐とあさみは夫婦になりお蘭5歳との暮らしが。お蘭が攫われ、権佐は今度は娘を庇ってとうとう命の火が消えてしまう。切ない物語。宇江佐真理「斬られ権佐」、連作6話、2002.5刊行、2005.4文庫。
  • 明日のことは知らず 髪結い伊三次捕物余話
     宇江佐真理「明日のことは知らず」、2012.8刊行、2015.1文庫。刊行日から、髪結い伊三次捕物余話シリーズ№11と思います。6話が収録されてます。第2話「赤い花」での九兵衛26歳と男勝り魚屋のおてん18歳のやりとり、楽しいです。第4話「明日のことは知らず」では、離れ離れになった伊与太と茜のそれ...続きを読む
  • 我、言挙げす 髪結い伊三次捕物余話
     下戸の亭主伊三次とうわばみ女房お文のカップル、今夜もなかよし(^-^) 言挙げとは、自分の意志をはっきり口に出して言うことだそうです。不破龍之進、男らしく成長しました。宇江佐真理「我、言挙げず」、髪結い伊三次捕物余話№8、2011.3発行。粉雪、委細かまわず、明烏、黒い振袖、雨後の月、我言挙げず ...続きを読む
  • 恋いちもんめ
    宇佐江ワールド 全開
    一筋縄ではいかない恋の行方
    予想外のことが起こるからこそ自分の幸せを感じるのかもしれない。
    宇佐江作品 もっと読みたい
  • 泣きの銀次
     宇江佐真理「泣きの銀次」、2000.12発行。老舗・小間物問屋「坂本屋」の若旦那であり、かつ八丁堀の泣き銀と呼ばれる岡っ引きでもある銀次28歳と坂本屋の女中お芳17歳の長い長い道のりのラブストーリーです。
  • 聞き屋与平 江戸夜咄草
     話し上手はよく聞きますが、聞き上手はあまり聞きません。そして、人間、ある年齢に達すると「聞く人」と「聞かない人」に分かれると。岸田総理ではありませんがw、聞くということは大事ですね。宇江佐真理「聞き屋与平」、2009.7発行。聞き屋与平、どくだみ、雑踏、開運大勝利丸、とんとんとん、夜半の霜 の連作...続きを読む
  • ウエザ・リポート
     坂道、教会、朝市、路面電車、温泉、夜景・・・。人口30万、函館市。函館生まれ、函館育ちの宇江佐真理さん、1949年、同年生まれです。台所に設えた仕事机で原稿を書き、その原稿料、印税は息子たちの学費にと。出産以外は入院の経験なし、163㎝、極めて健康な身体。なのに、2015年、乳癌でお亡くなりに。6...続きを読む
  • 桜花(さくら)を見た
    久し振りの宇江佐真理さん。
    何故かちょっと読むペースが遅かったというか、引き込まれなかった。
    どうしたんだろう…
  • 幻の声 髪結い伊三次捕物余話
    髪結い伊三次シリーズ記念すべき第一弾江戸が舞台。店を持たない廻り髪結い伊三次の副業は口が悪い北町同心不破友之進の小物。年上恋人の人気芸者お文との絡みもあり短編人情噺がいい感じです。このシリーズをライフワークとされていた宇江佐真理さんは2015年66歳でお亡くなり続編読めずとても残念です。
  • 黒く塗れ 髪結い伊三次捕物余話
    ようやく伊三次とお文の間の子が無事に産まれた。お産が始まった日に限って伊三次の仕事はなかなか終わらないし、逆子という心配事もあるし、ひやひやした。しかし、無事に生まれてからは、 徐々に、お文の母親としての姿が変わっていくのがとても微笑ましかった。 途中、伊三次との何気ない会話の中で、お文の変化が描か...続きを読む
  • さんだらぼっち 髪結い伊三次捕物余話
    前巻で火事で家を失い.深川を去ることになったお文。 良いきっかけではなかったが、なかなか結婚に踏み切れずにいた二人が、それがきっかけとなり、芸者は辞めて、伊三次と一緒に暮らすことになる。これで、伊三次が自分の店を構えるのは、 また少し先になってしまうかもしれないが、それでも慎ましくも幸せな日が続くの...続きを読む
  • さらば深川 髪結い伊三次捕物余話
    今回は本のタイトルが「さらば深川」だ。 これは嫌な予感しかしないではないか。寂しい理由なのか悲しい理由なのか、もしかしてもしかして嬉しい理由なのか、 、、
    結果、悲しいし、悔しくて腹も立つけど嬉しさもあったりして。 何とも複雑な気持ちでエンディングを迎える。
    さてここから、次巻以降、伊三次とお文はど...続きを読む
  • 晩鐘 続・泣きの銀次
    2022年5月3日
    宇江佐さん、いつも面白い。
    子どもたちの無邪気さ、
    可愛がりかた、
    武家と町人の蔭間の会話
    年齢や流行り物
    みんなみんな鮮やかに見えてくる。
  • 名もなき日々を 髪結い伊三次捕物余話
    伊三次から始まった人間関係が、どんどん広がって、いろいろな人が主役になる。
    伊三次たちは良い大人になって、若者世代の話が多くなった気がする。やっぱり若者の日々が面白いのかな。
  • 昨日のまこと、今日のうそ 髪結い伊三次捕物余話
    後半2編が捕物帳として楽しかった。
    絵師を志す伊代太の話に登場する、北斎とお栄がとても気風が良くて好き。
  • 君を乗せる舟 髪結い伊三次捕物余話
    不破家の坊ちゃんが成長して、初恋が……
    伊三次とお文は良い夫婦になって落ち着いた。
    このシリーズは皆きちんと年齢を重ねていくのがいい。地に足のついた人物造形で、ご近所さんのような感じ。見守りたくなる。
  • 通りゃんせ
    会社員が江戸時代にタイムスリップする小説。ライトノベルにありそうな展開であるが、タイムスリップ先が天明期の農村という点が地味であり、小説の奥深さがある。ラノベは転生先の人生に切り替えるが、『通りゃんせ』の主人公は自分がいなくなった元の世界について思い悩む。ラノベは転生先の生活に容易に適応するが、『通...続きを読む