宇江佐真理のレビュー一覧
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2021/10/18
後半の史実に基づいたっぽい話が苦手で。
話が面白くてもその人の歴史とか調べたらだいたい「えー」ってなるやん。史実。
この度は知らんけど。
結局みんな死んだ。ってなるから史実不要。
大陸に渡ってチンギス・ハーンになったらしい。でいいねん。私は。Posted by ブクログ -
「深尾くれない」で溜まった欲求不満が本作で解消出来ました。
喧嘩したり笑ったりしながら寄添って生きていく長屋の住民の姿、生き生きと描かれてます。
最後はハッピーエンド、これも嬉しい。Posted by ブクログ -
5篇からなるの短編種
《桜花を見た》
太物問屋「いせ辰」の手代、英助は、母親の死に際に「お前のお父っつぁんは、遠山左衛門尉景元様だよ。15になったら、会いに行くんだよ」と、言われたが、18になる今まで、会いに行く勇気がなかった。
それでも、英助は、真面目に奉公に励み、得意先にも、贔屓にされていた。...続きを読むPosted by ブクログ -
2021/5/28
斬られ権佐の続編。
孫の代。
有賀様がクソ過ぎてその印象で全部持って行かれてしまった。
なんて言うか宇江佐さん容赦ないよね。良くも悪くも。
書きたいと思ったことは書く!みたいな。
ホンマもんって感じ。Posted by ブクログ -
やっと間を埋めれた。でも、重い話が多かった!「紫紺のつばめ」は芸者の感覚、意地が二人をこんなことにしたのね!「ひで」も父親の大工の意地が- ね。「菜の花の戦ぐ岸辺」伊三次が殺しを疑われ不破のもとを去る。タイトルは殺された隠居の恋から。「鳥瞰図」不破の妻の仇討ちを阻止 「摩利支天横丁の月」おみつがさら...続きを読むPosted by ブクログ
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面白かったが、いろんな家や商家に入り込むおふくちゃんに、その家の主やお内儀にピシッと意見したりして欲しかったなぁ〜と、少し物足りなさが残る。
でも宇江佐真理さん、やっぱり良い本をお書きになる。もっともっと読みたかった…Posted by ブクログ -
とうとう本当にこれで最後です。
最初で最後の長編が描いているのは、シリーズ中で飛ばされた10年の出来事。
家事で焼け出され、すべてを失ったことから伊与太は何を見ても「これは誰のもの?」と聞くようになった。
自分は何も持っていないことを確認するかのように。
そんな伊与太が「月は誰のもの?」と聞いた相...続きを読むPosted by ブクログ -
目次
・共に見る夢
・指のささくれ
・昨日のまこと、今日のうそ
・花紺青
・空蝉
・汝、言うなかれ
収録作を書いていた頃はまだ癌告知をされていなかったそうだけれど、何か感じるものがあったのだろうか、生まれ来る者と死にゆく者の話が心に残る。
龍之進は父となり、ますます地に足の着いた仕事ぶりを見せるが...続きを読むPosted by ブクログ -
目次
・俯かず
・あの子、捜して
・手妻師(てづまし)
・名もなき日々を
・三省院様御手留(さんせいいんさまおてどめ)
・以津真天(いつまでん)
作者が作中の10年をすっ飛ばして書きたかったことというのは、もしかして松前藩のことなのだろうか。
茜が屋敷奉公をすることで、松前藩の特殊性が書かれ、今は...続きを読むPosted by ブクログ -
目次
・あやめ供養
・赤い花
・赤のまんまに魚(とと)そえて
・明日のことは知らず
・やぶ柑子(こうじ)
・ヘイサラバサラ
掏摸から足を洗い雑貨屋の親父として真っ当に生きている直次郎。
意に添わぬ結婚話から逃れるために屋敷奉公に出た茜。
絵師の修業中の伊与太。
いつの間にか26歳、結婚話もある九兵...続きを読むPosted by ブクログ -
目次
・気をつけてお帰り
・雁が渡る
・あだ心
・かそけき月明かり
・凍て蝶
・心に吹く風
龍之介と祝言を挙げ、不破家の嫁となる”きい”の話から始まる。
一時期武家の養女になっていたとはいえ、もともと町人の娘であるきいが武家の家になじむのは、本当ならかなり難しいことなのだろう。
しかし、まず家長の...続きを読むPosted by ブクログ -
目次
・今日を刻む時計
・秋雨の余韻
・過去という名のみぞれ雪
・春に候
・てけてけ
・我らが胸の鼓動
火事で家を焼け出された伊三次一家、というのが前作の終わり。
今作は10年を一気にすっ飛ばしたところから話がはじまる。
えぇ~!?
あの可愛かった伊与太は、絵師の修行のため家を出てるし。
たまに...続きを読むPosted by ブクログ -
目次
・粉雪
・委細かまわず
・明烏(あけがらす)
・黒い振袖
・雨後の月
・我、言挙(われ、ことあ)げす
以前、伊三次にガセを掴ませ、龍之進に大いに恥をかかせた船頭は、実は尾張屋押し込みの際に一味を手伝った者だった。
真犯人「薩摩へこ組」もまた、「本所無頼派」と同じ、武家の次男三男たちだった。
...続きを読むPosted by ブクログ -
目次
・薄氷(うすらひ)
・惜春鳥
・おれの話を聞け
・のうぜんかずらの花咲けば
・本日の生き方
・雨を見たか
今作は伊三次より、不破友之進の息子・龍之進とその同心見習い仲間の活躍が中心。
数えで15歳の龍之進は、心身ともにまだ成長途中。
多少の禄も与えられるようになったこともあり、仕事に対する...続きを読むPosted by ブクログ -
目次
・妖刀
・小春日和
・八丁堀純情派
・おんころころ……
・その道 行き止まり
・君を乗せる舟
ちょっとオカルトっぽい話もありましたが、伊三次のビビりっぷりが愉快でした。
そして、特別子ども好きなわけではなかったという伊三次が、子煩悩ないい父親になっている様子を見て、江戸時代、「イクメン」とい...続きを読むPosted by ブクログ -
目次
・蓮華往生
・畏れ入谷の
・夢おぼろ
・月に霞はどでごんす
・黒く塗れ
・慈雨
今回捕物が少ないなと思ったら、作者があとがきで「捕物」ではなく「余話」を書いているのだといっている。
というわけで、伊三次が出会うあれこれの出来事が書かれているのだけど、やはり後味苦い作品が多い。
特に『畏れ入谷...続きを読むPosted by ブクログ -
目次
・鬼の通る道
・爪紅
・さんだらぼっち
・ほがらほがらと照る陽射し
・時雨てよ
家を焼け出されたお文は芸者をやめて、伊三次の女房になる。
が、今まで女中を雇って家のことをやってもらっていたお文には、家事は難しいばかり。
見かねた長屋のおかみさんたちがあれやこれやと面倒を見てくれていたうちはよ...続きを読むPosted by ブクログ -
内容(「BOOK」データベースより)
北町奉行同心の夫を亡くしたうめは、堅苦しい武家の生活から抜け出して独り暮らしを始める。気ままな独身生活を楽しもうと考えていた矢先、甥っ子の隠し子騒動に巻き込まれ、ひと肌脱ぐことを決意決意するが…。遺作にして最後の長篇時代小説。
令和2年8月3日~5日Posted by ブクログ