余寒の雪

余寒の雪

719円 (税込)

3pt

修行を積み、女剣士として立つ日を夢みる知佐
子持ちの町方役人の後添えにと望まれた女剣士が、幼子との交流を通じ成長する姿を描いた表題作他
市井の人々の機微を写しとる六篇

※この電子書籍は2000年9月に実業之日本社より刊行された単行本の文春文庫版をを底本としています。

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余寒の雪 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    表題「余寒の雪」がことの外良かった。仙台育ち、男勝りで女剣士。彼女は一人の「侍」として人生を全うしたいと思っていた。が、まわりは放っておかない。年頃になれば縁談が舞い込む。その度にのらりくらりと躱してきたが、今回ばかりはちょっと趣きが違った。叔父夫妻に誘われ江戸まで行ってみましょう。から始まったのだ

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    2017年06月16日

    Posted by ブクログ

    しっとりした美しい作品が多く、ほろりとしました。
    女性たちが、身の振りを自分で選べないながらも、芯を持ってうまくその場に収まっていく強さ、しなやかさが感じられました。
    「紫陽花」と「余寒の雪」が好きです。

    0
    2014年02月06日

    Posted by ブクログ

    時代モノ短編集。

    人情話だけでなく、方向性が多岐にわたっております。
    とくに史実をモチーフにした2編が、なかなか良かったです。
    「時代小説」というフィールドで、いろんな試みをされておられますね。

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    2011年12月01日

    Posted by ブクログ

    宇江佐真理さんの著作を読むたびに、気持ちがほっとします。
    哀しく泣ける話もあるけれど、殆どの作品で優しい読後の気分が味わえます。
    違う作家の重い作品を読んだ後の宇江佐さんには、気持ちを楽にして貰えます。

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    2020年06月21日

    Posted by ブクログ

    あらすじ(背表紙より)
    男髷を結い、女剣士として身を立てることを夢見る知佐。行く末を心配した両親が強引に子持ちの町方役人と祝言を挙げさせようとするが―。幼子とのぎこちない交流を通じ次第に大人の女へと成長する主人公を描いた表題作他、市井の人びとの姿を細やかに写し取る六篇。中山義秀文学賞受賞の傑作時代小

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    2015年10月13日

    Posted by ブクログ

    短編集。
    平成7年にデビュー後、3年間連載したという初期のもの。
    作者の地元・函館に近い松前藩の記録を元にしたものなど、かっちり描かれています。
    松前藩は日本最北の藩だそう。
    松前藩に忠誠を誓うアイヌ12人の「夷酋列像」という絵があり、見事な絵だが、実像とは違うという説もあり、いつか取り上げたいと思

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    2011年06月19日

    Posted by ブクログ

    江戸のさまざまな人々を描いた短編集。元遊女の内儀、若旦那、お庭番、元大奥老女、家老女剣士など、読んでいてじんわりしてスッキリするようなそれぞれの生き様が楽しめた。まだ宇江佐さんの初期の頃の作風を感じるけれど、やっぱり読んでいて心にグッとくる。

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    2011年09月17日

    Posted by ブクログ

    んーーー。んーーーー。私としては、宇江佐先生の良さがあまり出ていなかった気がする。実際の文献を題材にした短編小説が7編。物語の中で時代の説明が入るのだが、その説明の入り方がイマイチな気がする。最後の「余寒の雪」はとても良かった。宇江佐先生はこのように人情にぐぐっと迫った物語を書くのはとてもお上手だと

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    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    2022年5月15日
    初期の作品なのかな。
    男まさりの知佐が騙し討ちのように江戸の祝言にやって来て、故郷に帰るすべもなく、居残りするほかない。
    そこでうまれる情。
    大女の大滝。容姿に似合わない女らしさ。
    幸せを掴むのに臆病な人たち。
    今現在も通じる心の機微。
    その世界で幸せ者が増えて嬉しい。

    武家

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    2022年05月16日

    Posted by ブクログ

    出張帰りの飛行機と新幹線の中で、申し訳ないけれど、疲労困憊/時差ぼけの頭で読みました。それでも読みきれる読みやすい作品です。
    多くの作品は女性を主人公に据えたしっとりした雰囲気の時代小説ですが、その中で「蝦夷松前藩異聞」は著者には珍しい歴史小説です。なかなかしっかりした構成で、重厚な雰囲気に出来上

    0
    2017年11月10日

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