アラミスと呼ばれた女
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アラミスと呼ばれた女

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安政3年、坂の町、長崎。「これからの世の中、おなごが通詞になったって、罰(バチ)はあたらねェ」攘夷運動、大政奉還、戊辰戦争……一人、この時代を駆け抜けた女性がいた。男装の通詞、その生涯――安政3年、肥前・長崎。出島で働く父から、英語や仏語を習う10歳のお柳。「うち、お父ちゃんのように通詞になりたかとよ」。女人禁制の職に憧れる幼いお柳の運命は、釜次郎、のちの榎本武揚との出会いによって大きく変わっていく。攘夷運動、大政奉還から戊辰戦争へ。激動の時代に消えた一人の「男装」の通詞。

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アラミスと呼ばれた女 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年08月12日

    幕末から戊辰戦争終結後の長崎、江戸、蝦夷において、女性ながら男装して、お雇い外国人の通訳にあたった「お柳」の物語。箱館戦争から北海道の開拓に深く関わった榎本釜二郎(武揚)との関係を中心に描かれているが、お柳の潔さ、一途な姿勢が、湿っぽくなくてとても好感が持てる。当時女性は通詞(通訳)にはなれない文化...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年11月25日

    時代は幕末から明治。

    江戸の錺職人の父平兵衛は、外人の国への土産の簪
    などを依頼されて作っていた。名人。
    意匠を依頼主の外国人と通詞を介して話すのに、
    江戸っ子の父親は回りくどいと感じて、
    自分でオランダ語会話を独学で習得。

    そんな錺職人を幕府の役人が放っておくわけがない。
    通詞の最下級の「稽古...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年06月25日

    宇江佐先生のあとがきによると、戊辰戦争の頃、歴史には残っていないけど、男装した女性のフランス通詞がいたらしく、何が何でもこの話を書かずにはいられなかったらしい。その強い想いがあってか、通詞をしていた父親から英語と仏語を習い、自身も通詞になりたいという夢を持つようになったお柳の人生が見事に息づいていま...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年11月13日

    通詞の娘で長崎で育った女性・田所柳が子供の頃から語学に興味を持つ。
    父はもとは職人だったが、オランダのカピタンがみやげにする櫛や簪などを買いに来る店だったためにオランダ語を覚えたのが評判となり、通詞として認められ、幕府から長崎に派遣される。
    安政三年、お柳が10歳の時から始まります。
    お柳は特にフラ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年05月07日

    タイトルから想像するのはハードボイルドだが、内容はまったく違って、幕末のフランス語の通訳を(男装して)務めた女性の話だった。
    そういう人物がいたことは史実らしいが、内容はフィクションとのこと。
    榎本武揚との一生をかけた恋模様が長崎弁で語られるのが、なんだか心に沁みる。

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    Posted by ブクログ 2018年08月10日

    安政3年、肥前長崎。出島で働く父から英語や仏語を習う10歳のお柳。「うち、お父ちゃんのように通詞になりたかとよ」。女人禁制の職に憧れる幼いお柳の運命は、釜次郎、のちの榎本武揚との出会いによって大きく変わっていく。攘夷運動、大政奉還から戊辰戦争へ。激動の時代に消えた1人の「男装」の通詞。

    ラジオ(B...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年03月20日

    幼い頃から榎本釜次郎に焦がれていた通詞の娘が、戊辰戦争で榎本と再会し、男装の通詞となり共に箱館へ渡る。
    公的な資料はないが男装の女性通詞は実在したらしい。

    旧幕府軍とブリュネたちフランス人の関係を間近で見たアラミスことお柳の視点は面白いが、女の感情まる出しでちょっとウザ…硬派な魅力に欠けると感じた...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年08月17日

    幕末の長崎で生まれ育ち、激動の時代を男装の女性通詞として奔走した主人公。
    実在した(と思われる)人物がモデルだそうな。

    地元的には、長崎弁がちょっと・・・・・惜しいというか・・・・・。

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    Posted by ブクログ 2009年10月09日

    幕末・明治。
    男装して好いた人のために働く女子がいた。

    さらりさらりと読めて、最後の引き際もすっきり、という感じでした。
    主人公のお柳はこの時代に男の社会に飛び込んで働いた女性で、とてもかっこよかったです。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年11月21日

     榎本武揚と男装の仏語通訳田所柳。この二人の生き方を通して、宇江佐真理さんが幕末から明治への移行時代を描き上げました。「アラミスと呼ばれた女」、2006.1刊行、2009.4文庫。

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