仙川環のレビュー一覧

  • カナリア外来へようこそ
    主人公、どの女優さんをイメージしたか、なんとなくわかっちゃいました。
    いろいろ工夫が凝らされていて、新鮮な感覚で読むことができました。
  • 人体工場
    医療サスペンスの中でも、人の温かさが描かれている仙川さんの作品が大好き!
    結末が知りたいのに、まだ読んでいたいと思える本です。
  • 疑医
    医療ミステリーというよりはマスコミのお話に比重が置かれている感じですが面白かったです。血液で特定の蛋白を検出して未破裂の脳動脈瘤の治療にサプリと食事、運動療法で治療をしていくというにわかには信じられない治療をしている香山医師は名医なのか、詐欺師なのか。電車の中で読みましたが、降車駅で降りるのを忘れそ...続きを読む
  • 封鎖
    発売当時に読んでいたら、こんなこと小説の中でしか起こらないよな~と思ったでしょう。
    でも新型コロナでパンデミックになってる現在読むと、ホントに起こっちゃったんだよなぁ……と思う。

    医療用語がズラリと並ぶ難しい解説などはなく、とっても読みやすい!
    先が気になって、ガンガン読み進めました。

    立場によ...続きを読む
  • 聖母 ホスト・マザー
    赤ちゃんが欲しいと願う気持ちの深さは少しでも不妊を疑った経験ある人にとっては理解できる気持ちだけれど経験がないと理解しにくい感情であるかもしれない。家族の関係や立場の違いでその想いが違ってくるのは仕方がない。登場する女性のそれぞれの気持ちになってしまって複雑になった。ラストまで惹きつけられた。生まれ...続きを読む
  • 幸福の劇薬 医者探偵・宇賀神晃
    奇跡の薬があれば誰でも手にしたくなると思う。それが介護に関わるものなら尚更。ありがとうの一言さえあれば頑張れる。患者の家族の言葉が重かった。
  • 幸福の劇薬 医者探偵・宇賀神晃
    今年3月発行の文庫書き下ろしです。認知症患者の介護について、綺麗事だけでは済まされない大変さをテーマにしている作品です。個人、社会がどうすれば良いのか答えの無い課題を投げかけられます。
  • 聖母 ホスト・マザー
    代理母の話題は有名人(タレントや国会議員)の話として見聞きはしていて、それなりに思うところはあった。自分自身が子供を持っている事もあって、是非を問われても簡単に答えが出せない気がしていた。まさに、いろんな立場の人のいろんな思い(全てではないかもしれないが)が感じられて、とても考えさせられた。
  • 極卵
    異常な事態の謎がどのようなものか?女性ライターが丁寧に解き明かそうとする物語だが、色々と「最近の様子」に関して考えさせられる内容も多い…お薦めだ!!
  • 疑医
    本作には色々な要素が入っている…最近の医療は、面倒な検査や高額な薬剤や手術が多い他方、「どうしてもそれらが必要なのか?!」と素朴に人々が思わないでもない状況かもしれない。そうした中、正面からそれに異論を唱えるような医師が華々しく現れる…そして、華々しく台頭する人物の背後には、何やら各々に様々な思惑を...続きを読む
  • 隔離島―フェーズ0―
    通島に医師として赴任した一之瀬希世.住人に溶け込む努力をしているが,患者が突然死亡し妙な雰囲気を感じてくる.寝たきりの老人が少なく,ラジオ体操や特製ジュースを推奨し,製薬会社が健康造りの音頭を取っている.新聞記者をしている古い友人本宮春美から健康な島として取材根回しの依頼を受けるが,村役場は何故か後...続きを読む
  • 時限発症 検疫官 西條亜矢の事件簿
    西條亜矢の活躍物語。
    題材は、得意の医療もの。それも感染症。
    所々に人間的な部分が巧みに描かれている。
  • 隔離島―フェーズ0―
    ラストま読んでやっとサブタイトルと表紙の意味がわかる仕掛けなのね〜(*´∀`)
    テンポよくかつスピーディーな展開するストーリーなので飽きる暇なく一気読み(笑)
    田舎の閉塞感もよく出てるなと思いました。
  • 繁殖
    幼稚園を舞台とした食中毒事件からはじまる。実はアゾラという植物に含まれているカドニウムが原因と判明、その後解決に向け、善人が何人も登場。悪人がいないというのも気持ちの良いものだ。悪気なく事件を起こしてしまってからの対応に迷う人間模様。
    良し悪しの判断は難しい。一生秘密を背おって生きるのもひとつの道か...続きを読む
  • 再発
    撲滅されたと言われる狂犬病を題材にしている。それに女性ならではの微妙な恋愛感情を絡めている。新種のウィルスが発生した際の対応についての勉強にもなった。これで仙川環作品、制覇。
  • 再発
    父親が急逝しやむなく実家の医院を継いだ成田真澄は、田舎で悶々とした日々をおくっていた。そんな折、従妹が原因不明の病に倒れ、治療法もわからぬまま死に至らせてしまう。その後、従妹の友人も同様に死を遂げる。

    狂犬病に酷似した症状、撲滅したはずの殺人ウイルスの再上陸なのか?
    町民はワクチンを求めてパニック...続きを読む
  • 誤飲
    これは面白かった! この人の小説の中で一番面白かったね。
    正直ストーリーがマンネリしつつあったけど、こんな書き方もできるんだなっと感心した。
  • 聖母 ホスト・マザー
    久々に人に薦めたくなる本でした。
    どうしても子供が欲しい女性の・・・どうすれば自分の子供が出来るのか・・・代理母という方法に行き着くまでの心の葛藤が読んでいて非常に面白かった^^
    自分にも子供がいるので話にはぐいぐい引き込まれた。

    最後の方にミステリーっぽくしてあったが、それはなくてもよかったのか...続きを読む
  • 繁殖
    北関東の農村風景が残る幼稚園に桧垣学は、訪れていた。恋人の原島聡美がこの幼稚園の先生をしてた。今日は、夏の暑い日。園児達は、父兄と一緒に農業研修に出掛けてた。桧垣は、聡美のために手伝いにきてた。おにぎりと鴨鍋のお昼御飯。無事に終ったと思われたが、その日の夜相次いで病院に駆け込む園児たちが・・・。
    ...続きを読む
  • 転生
    前作の『感染』に続く医科学ミステリー第二弾。テンポの良い語り口とスピード感満点の文体でぐいぐい惹き付けられました。読み出したら止まりません。主人公のキャラがかっこよく、ラストもすっきり解決で良い!