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食の安全を問い糾す、衝撃ミステリー作品!
天使の卵か悪魔の卵か……。
吉祥寺にある有名自然食品店で売られている卵は、極上の味、『極卵(ごくらん)』と呼ばれて大人気の商品だった。しかし、この極卵を原因とする、食中毒事件が発生。時間がたつうちに幼児の感染者が次々に死亡していく。餌、衛生管理は完璧だったはずなのになぜ汚染されたのか。
疑惑を追い始めた元新聞記者の瀬島桐子。桐子の同級生だった野々市純子の長男も中毒患者のひとりに。純子はカリスママダムといわれブログ上では著名な存在だった。被害が拡大していくなか、過激なまでに業者を糾弾していくモンスター消費者の広告塔に祭り上げられる純子。話題性抜群と、事件を煽る新聞、テレビメディア各社。そして事件の裏には遺伝子組み換え食品を手がける大企業の影が……。
偽装食品、遺伝子組み換え食品など時代を揺るがす事件が多発する現在、食品の安全とは何かを鋭くえぐる社会派ミステリーの登場。「これは、私の最高傑作」著者仙川環が言い切る傑作ミステリー作品。
Posted by ブクログ 2020年12月01日
自然の形で育てた鶏から生まれた卵「極卵」その卵を食べた人から毒素の強い菌が発見された。
すでに何人か亡くなっている。
自然食をこよなく愛する人気カリスマブロガーも購入し息子が感染し生死をさまよう
生産者の環境は調査の結果問題ない。
いったいどこから菌が発生したのか。
昔の鶏を復活させた研究機関が発表...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年05月17日
食の安全はもちろんのこと、報道の公平性についても考えさせられる一作でした。私たちが普段目にしている情報や記事は、もしかしたら事実の一部分だけをピックアップして報じているだけに過ぎず、過信してはいけないのだと改めて痛感。
また、実際に自分が見てきたわけではないのに、過ちをおかしたとされる人を「悪」だ...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年03月11日
吉祥寺にある有名自然食品店で4個1000円で売られていた「極卵」から食中毒事件が発生した。元新聞記者のジャーナリスト瀬島桐子がその真相を探る。高いものは安心で安全であると信じ込む消費者に食品業界で今何が起こっているか、実態を突き詰めていくうちに大企業の思惑が見え隠れする。
実際遺伝子組み換えの技術は...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年02月13日
今や食の安全に関する国民の関心はかなりの物。
添加物や遺伝子組み換えに関して監視の目はとても重要なのだが、ではそのために私達が必要とする正しい情報はどのように得られるのか。
インターネット全盛の今、声高に危険をあおる情報はともすると広く影響されがちだがそれが信頼するに値する物かどうか判断するにはこち...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年04月07日
江戸時代に飼われていた地鶏「相州地鶏」を研究機関が復活させ、その卵が高値で販売を開始した。
ところが、「極卵」と名付けられたその卵を食べた人たちが次々と中毒症状を起こす。
死者の数も増えていき、メディアは面白おかしく騒ぎたてる。
厳正な検査の結果、飼育をしていた養鶏場には、環境・設備等の問題は何らな...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年08月07日
食に関わるものとして「食品の安全とは何かを鋭くえぐる社会派ミステリー」という惹句には惹かれるものがあって、手に取ってみた。
巷に蔓延っている「食べてはいけない」系のあまり科学的とは言えない、煽るだけ煽って逆に食の安全を脅かしている言説と、モンサントに代表される遺伝子組み換え産業の、生命や自然に対す...続きを読む
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