仙川環のレビュー一覧

  • 誤飲
    薬は使いようによっては毒にもなる。
    決められた用法や用量をしっかりと守らないと逆に健康を害することになったりする。
    物語は「薬」をめぐる連作短編集だ。
    それぞれの物語に登場する人物たちは微妙に他の物語とリンクしている。
    医療ミステリーシリーズとあったけれどミステリー感は少ない。
    隠された心の暗部が描...続きを読む
  • 疑医
    2015.6〜2016.8に雑誌連載されたものの文庫版です。早速、読んでみました。

    新聞社に勤める面々、医者、政治家少しが登場する物語でした。仙川環作品は22冊目になるので、少し飽きてきたのかな?迫力不足を感じました。
  • 隔離島―フェーズ0―
    伝統や風習を頑なに重んじ、よそ者を受け入れないなど、閉鎖的な島へ赴任した女医が、不可解な事件に巻き込まれる話。
    崖から落ちて運よく助けられる場面はそんな偶然あるのか?と思ってしまった。
  • 転生
    仙川環さんの作品を読むのは三作目!

    感染と繁殖には『盛り上げるだけ盛り上げといて最後のそれ何!?』と、オチに少しがっかりさせられました。

    しかし、本作『転生』は及第点!


    他の作品もですが、まず第一にスピード感が良く一気読みできます。


    フリーライターの独身女性がある日突然、『あなたの子供で...続きを読む
  • 疑医
    脳卒中を独自に開発したサプリで治療するカリスマ医師が湾岸国際医療都市構想の目玉になる事をスクープした主人公の女性記者が実はイカサマ医師だった事を知り空回り奮闘しながら挽回して行く。重いテーマの割には軽く医療ミステリーっていうより記者の奮闘記っぽいけど面白い。
  • 誤飲
    読みやすいよー、と勧められて読んだ本。確かに読みやすい。けどあんまり残らない。あっさりしすぎてるのと都合よくつながりすぎてるのと。人物像もみんな浅い。まあ、わけのわからない薬は飲んじゃだめだよね。
  • 感染
    医療ものではよくあるテーマだが、異種移植という技術もあるのかと勉強になった。
    しかし、ミステリとしては展開が飛びすぎでおいてけぼり状態。重いテーマなのにバタバタしすぎで軽くなっているような。
  • 極卵
    食に関わるものとして「食品の安全とは何かを鋭くえぐる社会派ミステリー」という惹句には惹かれるものがあって、手に取ってみた。
     巷に蔓延っている「食べてはいけない」系のあまり科学的とは言えない、煽るだけ煽って逆に食の安全を脅かしている言説と、モンサントに代表される遺伝子組み換え産業の、生命や自然に対す...続きを読む
  • 極卵
    近年、とみに注目度が高まっている"食の安全"をテーマとし、そこにジャーナリズムやいわゆるフード左翼の動きなどを絡めて仕上げられている。
    篠田節子氏の「ブラックボックス」や相場英雄氏の「震える牛」などを髣髴ともさせる。
    サスペンスタッチのエンターテインメントとして、充分に読み易い作品ではあるが、肝心の...続きを読む
  • 人体工場
    出処の怪しい治験で報酬を得た大学生が健康診断で尿からの異常な量のタンパク質が輩出されていることがわかる。その治験を行った医療機関は登記されておらず架空の存在だった。同じ治験を受けた女性と関係を探すうちに、次第に非合法なものに巻き込まれて行くのであった。

    テーマが重厚そうで期待しましたが、意外と規模...続きを読む
  • 聖母 ホスト・マザー
    代理出産。そこまでするのはエゴではないのか、と思いつつ、自分が当事者になったら同じことを望まないとは言い切れない。真面目に、予期せぬ妊娠などしないように…と結婚まで気をつけてきた女性は多いと思うが、いざ子供を望んで妊活を始めてみたらなかなか妊娠できなかったりする。子宮頸がんなどで子宮を全摘したり、卵...続きを読む
  • 感染
    テーマは臓器移植。
    誘拐事件、そして殺人。
    愛する夫を守るために真実を突き止めようとする、ウィルス学者の妻。
    その妻を始め、登場人物の誰にも魅力が無い。
  • 隔離島―フェーズ0―
    隔離された島では法治など通用しない、島の掟で成り立っている。そんな前提で読み進めると、どんな裏が隠されているのやら、と自分勝手に妄想を拡大させてしまう。現代医療の闇の一つの表現方法としては、有りだと思う。
  • 侵入 検疫官 西條亜矢の事件簿
    検疫官シリーズ第一弾。
    色々な病気を盛り込むよりもひとつの病気についてもっと深く踏み込んだストーリー作りをしてほしかった。
    こういう設定ならバンデミックを期待してしまう。
    感染症について警鐘を鳴らす作品だけに惜しい気がする。
  • 封鎖
    著者得意の医療ミステリー。
    鳥インフルエンザか?新型インフルエンザか?村人が次々に死亡し、恐怖におののく山村を襲う強圧的な封鎖、そして理不尽にも通信手段も。鳥インフルエンザでの、鳥の殺処分と同様に人間も殺処分?村人が生き残る道は?
    このような事態が日本で現実に起こるか。もちろん起こってほしくない、小...続きを読む
  • 感染
    『ヒューマンパラドックス』

    感染というタイトルは多分不適切。でもないか。期待していた話ではないが、まあ、読めた。
  • 再発
    間違って昔読んだ本をまた買ってしまった。

    医療系ミステリーでこの本は根絶したと思われる感染系が再発した。よく知っているが、致死率100%に近い感染症。
  • 潜伏
    2014.3.24ー17
    アルツハイマーと診断された叔母の死は、プラセンタを介して罹った狂牛病によるものではないかとの疑いをもち調べる姪と担当医。結末は今ひとつではあるが、テンポよく読める。
  • 感染源
    人体工場と同様に、リアリティは薄いが、読み物としては好き。
    しかし、謎解きの部分が弱い事は相変わらず。
  • 人体工場
    医療ものは、海堂尊の方が圧倒的なリアリティをもっている。
    医療に携わる仕事をしているだけに、余計にそう感じる。
    が、読み物としては好きな部類に入るので☆三つ。