仙川環のレビュー一覧

  • 幸福の劇薬 医者探偵・宇賀神晃
    大学病院を去った医師・宇賀神晃が、新薬の謎に迫る。

    病院の不正を告発したばかりに、職場を追われ、新宿の老舗診療所の雇われ院長になった宇賀神が、以前の職場、曙医科大学病院で脳神経外科の権威・脇本医師が開発した認知症治療薬・DB-1の謎に迫る。

    DB-1の不正が露見するも、被験者家族は効果を否定して...続きを読む
  • 隔離島―フェーズ0―
    隔離された島では、ぴんぴんころり運動により健康に成果を得ている。赴任した若い女医がふと疑問を呈したところから、話が展開していく。閉ざされた村の因習、医学者の狂った欲が錯綜するサスペンス。2019.7.27
  • 隔離島―フェーズ0―
    離島に赴任した女医が、島の悪しき風習に立ち向かう。

    1章 ぴんぴんころりの島
    2章 野木の御山
    3章 断崖の祠
    4章 逆転のオセロ盤
    5章 祭りの夜
    6章 神の御心
    7章 海難法師の海
    エピローグ

    伊豆諸島にある無医村の島・通島に、島出身者を母に持つ一之瀬希世が赴任する。

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  • 侵入 検疫官 西條亜矢の事件簿
    日本へ侵入しようとするあらゆる感染症の脅威を描いた物語。

    第一章 再来
    第二章 予告
    第三章 阻止
    第四章 襲来

    海外で感染症対策に携わってきた医師であり検疫官である西條亜矢は、日本が感染症の侵入の脅威にさらされ、個人の意識も低いことを危惧し、活動する。

    空港での検疫、知人からの情...続きを読む
  • 感染源
    新薬開発に秘められた企業陰謀を暴く医療ミステリー

    ・消えた村
    ・原因不明
    ・発症
    ・疑惑
    ・失踪
    ・捜索
    ・裏切り
    ・切れかけた糸
    ・新しいパートナー
    ・宣戦布告
    ・豹変
    ・闇の孤独
    ・諸刃の剣
    ・罠

    新薬開発の試料を求め、東南アジアの島のジャングルに分け入る直美。...続きを読む
  • 潜伏
    書き下ろしです。

    若年性アルツハイマーで叔母を亡くした35歳・独身、失業中のキャリアウーマンの長山歩美。

    世間では認知症患者をターゲットにした、毒入り飲料連続殺人事件が発生していた。

    叔母にも送り主に心当たりのない飲料が送られてきたことから、叔母の死に疑問を抱いた歩美は、叔母の主治医の佐...続きを読む
  • 再発
    ある田舎町の医院を継ぐために帰郷した真澄医師。

    近所で不可解な死に方をした男性から、真澄の従妹の明日香、その友達の若松みかまでも同じ症状で亡くなっていく。

    そしてそれが半世紀ぶりの狂犬病発症と確認される。

    感染ルートは近くの港に停泊するロシア船から不法入国した飼い犬が感染源と思われていた...続きを読む
  • 感染
    ウイルス研究医の葉月の夫と前妻の間の子供の誘拐、遺骨での帰還、他の幼児誘拐殺人との共通点と異種移植、そこからのウイルス。不意の意外な自殺にもあまり動揺は見られない。研究生の小さな怪我は伏線かと思ったらそのまま終わってしまって若干拍子抜け。誰も彼もが心臓や肝臓を灰にしてしまうという医師の嘆きが印象的。
  • 人体工場
    面白かった。けど、もうひと山欲しいかな-。
    主人公が平凡な(平凡以下かw)大学生ってのが親近感が湧く。…ただ、ストーリーは非現実だが。。。

    人体工場…never let me goみたいなことを想像してたけど違った。
    人体(臓器など)を生育させる工場ではなく、人体を工場としてある種の薬を製造。

    ...続きを読む
  • 時限発症 検疫官 西條亜矢の事件簿
    実写化するなら誰にしよう、なんて想像しながら読むのもおもしろい。検疫官シリーズ、続々とお願いします。
  • 潜伏
    叔母の死は本当に若年性アルツハイマー病によるものなのか…から始まる医療ミステリー。
    仙川さんの作品まだまだあるので、さっ、次は何にしようかな。
  • 疑医
    初仙川さん。
    医療ミステリーたくさんお書きになっているのですね。
    この医者は天才なのか、否か。
    真相を探る、タイプの違う女性記者がよかったかな。
  • 疑医
    最近、ガンやその他の病気に対するそれぞれ正反対ともいえる治療法を提唱する著作物の新聞広告への掲載が散見される。
    これも、高齢化の進展により、健康不安社会となった日本を象徴する出来事だろうか。
    そんな現代をリアルに描いた医療ミステリー。
    脳卒中は手術せず、自然療法で完治すると主張する脳外科医。
    彼は患...続きを読む
  • 細胞異植(新潮文庫)
    帚木蓬生の「エンブリオ」に題材が似ているが、おどろおどろしい内容ではなく、読者に考えさせてくれる。医療サスペンスというより、社会小説と言ってよいのではないか。2017.10.7
  • 再発
    犬を飼っている人は必読!

    狂犬病と言う病気がとても恐ろしいものである事が理解できる。

    日本では狂犬病に感染している犬がいないとされているが狂犬病が日本に進入してくるリスクを本書は解りやすく説明してくれている。

    改めて言いますが、狂犬病にかかるリスクを持つペットを飼っている人は読むべきです!!
    ...続きを読む
  • 細胞異植(新潮文庫)
     題名で引っかかり買いました。
    もっとグロイ話が出てくるかと思ったのですが、
     倫理やルールの話でした。とても難しい問題ですね、iPS細胞とかES細胞とかも出てきて 早く助けてあげられる人たちに届けばいいなと思いました。
     そして、母親って強いですね。
  • 隔離島―フェーズ0―
    他の地との交流もほとんどなく、孤立した地で暮らす通島の人々。
    閉鎖的な環境は人の心も閉ざしていく。
    よそ者を嫌い、あからさまに警戒心を露わにする島民たち。
    前任者の引退を受け、島へと医師として赴任した希世は何とか島にとけ込もうとするがなかなか上手くはいかない。
    島で推進されている「ピンピンコロリ運動...続きを読む
  • 繁殖
    幼稚園で起きた集団食中毒事件。
    だがそれは、単純な食中毒などではなかった。
    管理体制に問題があったわけでもなく、誰かの責任でもない。
    分析の結果特定された原因が何故混入してしまったのか。
    何者かによって意図的に混入されたものではないとしたら・・・。
    人は驚くほど強くもなれるし、脆く崩れ去ってしまうほ...続きを読む
  • 感染
    仙川さんのデビュー作でもある物語。
    そのせいなのか、展開も結末も、描写すらも浅い感じがしてしまった。
    子供は宝。
    そんなふうに無条件に子供を愛する親ばかりではないことはわかっているが、ほとんどの親にとっては自分の命に代えてもいいくらいに大切な存在なのではないだろうか。
    病気だとしても治せるものなら治...続きを読む
  • 極卵
    江戸時代に飼われていた地鶏「相州地鶏」を研究機関が復活させ、その卵が高値で販売を開始した。
    ところが、「極卵」と名付けられたその卵を食べた人たちが次々と中毒症状を起こす。
    死者の数も増えていき、メディアは面白おかしく騒ぎたてる。
    厳正な検査の結果、飼育をしていた養鶏場には、環境・設備等の問題は何らな...続きを読む