アーサー・C・クラークのレビュー一覧

  • 宇宙島へ行く少年
    良くも悪くも「宇宙」に夢のあった時代の
    ほのぼのSFジュブナイルの傑作
    ドキドキが苦手な人も安心して読めます。
  • 楽園の泉
    クラークの作品を、初めて読んだ。

    ハードSF って、ちょっと取っ付き難いのだけれど、
    これは面白く読めた。
    終盤は、少し緊張した。

    カーボンナノチューブ、いけるのか?

    1979 年ヒューゴー賞受賞作品。
    1979 年ネビュラ賞受賞作品。
  • 楽園の泉
    今まで宇宙エレベータはロケットよりもダサいと思っていた。
    その認識を心より恥じる。
    宇宙エレベータから外をのぞくのは、どんなにかすばらしい景色だろう。
    早くカーボンナノチューブが巨大化して実際に宇宙エレベータが出来ればいい。でも、解説にあったとおりどう考えてもNASAの従来型の宇宙戦略とは真っ向から...続きを読む
  • 海底牧場
    海を主体とする小説は少ないけど、そのすべてがいい。
    これは、22世紀の海を管理するようになった人間の話。
    思ったより話が面白かったので、そこもいい。
    こういう想像力はどこからでるんだろう。
  • 楽園の泉
    宇宙エレベータ協会から、宇宙エレベータに興味をもって楽園の泉を読みました。
    クラークさんの作品はかつて散々読みましたが、たぶんこの本は最初の部分にメゲテ読み終らなかったのだと
    思います。壮大な宇宙エレベータの構築はダムの建設や海底トンネルの建設と同じかそれ以上に事故と闘った
    勝利として誕生するんだと...続きを読む
  • 2061年宇宙の旅
    前半ではハレー彗星をテーマとした話が展開され、必然的に今までのオデッセイシリーズで何度も登場してきたガリレオ衛星からは離れることになる。これによって若干戸惑いは感じるものの、その描画の素晴らしさには変わりがない。
    後半ではエウロパに舞台が移り、その謎を少しずつ解明していくことになる。次作では全ての謎...続きを読む
  • 楽園の日々 アーサー・C・クラークの回想
    ■引用
    p328
    第一法則:著名だが年配の科学者が、なにごとかが可能だと言えば、それはまずまちがいなく正しい。しかし彼が不可能だと言えば、たいていの場合はまちがっている。
    第二法則:可能性の限界を知る唯一の方法は、それを越えて不可能の段階に入ることである。
    第三法則:充分に進歩した技術は、魔法と区別...続きを読む
  • 3001年終局への旅
    「2001年・・・」から読んでますが、個人的には「2001年」の方が好きです。だってモノリスがー・・・。
  • 3001年終局への旅
     オデッセイシリーズの最終章。基本的に2061年の続編ではありませんが、世界観は同じです。しかし、終わり方に夢がないのでこのシリーズの世界観が好きな人にはお勧めしません。
     でも、納得いかない終わりとはいえ、結末は結末です。
  • 神の鉄槌
    預言者クラークの書。隕石衝突モノでも、その時地球では…という地上での人々の話ではなく、宇宙から俯瞰で展開するストーリーが面白かった。
  • 3001年終局への旅
    モノリスの創造主との戦いが繰り広げられるシリーズ最終章。
    3001年の世界では恐竜の庭師が、宇宙空間で園芸をしているという想像もつかない世界を描けるのは…Dr.クラークだけ!
  • 3001年終局への旅
    最初に出てきた宇宙船の船長はチャンドラー。ハルを開発した博士もチャンドラーじゃなかったっけ?親戚かな?とハルの生みの親の方のチャンドラーをぐぐってみると、本名はシバサブラマニアン・チャンドラセガランピライだった。たぶん誰もインド系の人の本名をきちんと発音できなかったので、チャンドラー博士と呼ばれてい...続きを読む
  • 幼年期の終り
    いきなり地球外生命体と出会い、たちまち人類が精神的に支配されていく過程は、リアリティがありとても面白かった。

    自分は「成長」という概念に疑問があるので、オーバーマインドなる人類よりも遥かに優れた存在が、成長を望んでいるのが、どこか信じられなかった。

    個人の意識が溶け合って一つになるのは、どこか東...続きを読む
  • 2001年宇宙の旅〔決定版〕
    あの頃、未知なる未来は希望に輝いていた。

    映画「2001年宇宙の旅」が封切られた時、評判は真っ二つに分かれた。
    「意味がわからない、独りよがり」
    「なんだかわからないけど、なんか凄い」

    小説は映像とは違う。
    当然、感じ方も異なって当たり前とは思うけど、あまりに映画に感化された者にとっては、文章で...続きを読む
  • 幼年期の終り
    人類が娯楽にふけり、遊生夢死していたときが「黄金世代」と称されていたのを恐ろしく感じた。小人閑居して不善を為すとはまさにこのこと。

    人類そのものの存在理由や運命を問いかける作品。作品としては文句なしだが、私の性には合っていなかった。「すばらしき新世界」を読んだ時は著者の物事についての思想が語られて...続きを読む
  • 宇宙のランデヴー〔改訳決定版〕
    アーサー・C・クラークの想像力に圧倒される作品でした。
    2130年、太陽系に突然現れた未知の超巨大飛行物体、通称“ラーマ”に挑む宇宙飛行士たちと人類を描いた長編SF小説です。

    こう書いてしまうのもなんだけど、読んでいてけっこう序盤で情景が分からなくなってしまった。
    重力がこうなって、宇宙飛行士たち...続きを読む
  • 宇宙のランデヴー〔改訳決定版〕
    情景がわたしの拙い読解力では浮かばない。
    ネット検索でラーマの大きさは何となく想像できたが、内部構造は?の連続でした。
    さすが巨匠ですね。
  • 2001年宇宙の旅〔決定版〕
    ★だが、そのうち思いつくだろう。(p.321)

     読んでよかったようなよくなかったような。映画は十回くらいは観てるので読んだ気になっていたが未読だったことに気づいたので読んでみました。映画ほどではないがドライでクールな印象。旧きよきSFで尖ったところがなく読みやすいです。映画版の、混乱をもたらす終...続きを読む
  • 幼年期の終り
    フロム・ソフトウェアのゲーム『Bloodborne』を友人に勧められたところ、どハマりしてしまい、同じく友人の紹介で、当ゲームの元ネタとなった本作を知った。

    読み始めに想像していたよりも、ずっとファンタジックな展開となった。

    科学を一種の宗教であると認めながらも、進んだ科学が全ての宗教を淘汰した...続きを読む
  • 都市と星(新訳版)
    もう決して出会うことがない筈だったダイアスパーの人とリスの人という全く異なる成長を遂げた2種属の人たちが、異端である主人公の活躍によって手を取り合うようになるという話。「もしも自分たちの性格や人生が気づかない内に全て生まれたときから定められていたら」といったことを想像することができて面白かった