アーサー・C・クラークのレビュー一覧

  • 幼年期の終り
    ファーストコンタクトを描いたSF古典。圧倒的な技術的優位性を持った存在に人類は管理される。歴史から類似事例を出すならば日本の黒船来航になるだろう。
  • 幼年期の終り
    読み終わってポカーンとしてしまった。空虚、おいてけぼり、消化不良、うまく言えないがそんな感じ。
    圧倒的な科学力で人類を間接支配する「オーバーロード」は、人類にかつてない繁栄と平和をもたらしたが、あまりに圧倒的すぎる力の前に人類はハングリー精神を失う。オーバーロードの真の目的は後半まで明かされない。
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  • 2001年宇宙の旅〔決定版〕
    1968年の作。HALとか結末とか、こういう話だとは知らなかった。
    月面基地で、低重力だと子供の成長が早いというのは、そうなの?と思った。
  • 2061年宇宙の旅
    『2010年』に続き、クラーク作品四作目。〈宇宙の旅〉第三部。わたしの想像力の乏しさにより、うまく映像化出来ず…なにがどうなっているかイマイチわからない——でも、でも、凄い作品!?であることはよくわかるのだ!
    ちなみに【59】みたいなのが、わたしはいっちばん好きよ…笑
    とても気になる終わり方だったの...続きを読む
  • 2001年宇宙の旅〔決定版〕
    昔、映画をみた記憶はほとんどなかったけれど、読んでいくうちに思い出してきた。HALのところは結末を知っていても読むのが怖かった。絶対に味方と思っている存在が敵になったのに、冷静に対処して、最後には許せてしまうのが凄い。
  • 幼年期の終り
    宇宙人到来!「インディペンデンスデイ」ばりの衝撃!でも何もしない。宇宙船からじっっっ…と見てるだけ。という入りがまず不気味で一気に引き込まれる。「え…何しに来たん???」「どんな姿なん???」「つかどっから来たん???」という状態から何十年もかけて人類とコンタクトを取っていく。少しずつ少しずつオーバ...続きを読む
  • 2001年宇宙の旅〔決定版〕
    映画を見た後に読書。
    いちいち描写というか想像力が緻密で雄大でした。
    テンポも良くて、この訳した方の高い文章力も相まって非常に良かったです。
    ここまでのSFの展開は巨匠ならでは、と思います。
    AIの反乱
    地球外生命体
    生命の進化の極地
    どれか1つでも頭がパンクしそうなテーマを見事にまとめていたと思い...続きを読む
  • 宇宙のランデヴー〔改訳決定版〕
    科学的な設定の作り込みは少なめで、未知の世界への探検のワクワクとハラハラがメイン。地球人よりもずっと高度な知性を持つ異星人がいるとしたら、我々に対してきっとこんなふうに無関心なんだろう。
  • 2010年宇宙の旅〔新版〕
    2001年宇宙の旅の続編(ただし小説版ではなく映画版の設定を引き継いでいる。)

    ソ連国籍のレオーノフ号に、アメリカ組のフロイドら3人がソ連宇宙飛行士たちと同乗し、2001年に乗員を失ったアメリカ船ディスカバリー号を回収することを目的に木星へ向かう。
    フロイドらはディスカバリー号の回収を行いつつ、木...続きを読む
  • 幼年期の終り
    初読(創元推理文庫版だった)は小学生(中学に上がった頃?)だった筈なので、約50年ぶりの再読。
    当時は、作品中に提示されるビジュアル描写に圧倒されてばかりで、作中にちりばめられた諦念や悲哀までは理解できなかったように記憶する。 生物の進化とはすばらしいことだと今でも思ってはいるが、進化の過程から取り...続きを読む
  • 幼年期の終り
    カレルレンが主人公って書いてあるあらすじもあったけど、個人的にはいくつかの視点で見つつも人類全体が主人公なのかなと。 人類の進化?を題材にするという読んだことないタイプのSFで、なるほどこういうのもあるのかあと思った。 ビジュアルを表現する文が多いけど、古めの訳語調なのが少し引っかかるところ。
  • 幼年期の終り
    初読み英SF作家アーサー.C.クラーク1952年S27刊行。
    エイリアンの巨大船団が主要都市上空に現れて世界の支配を開始する。彼らの目的は?人類の未来は?
    難解映画「2001年宇宙の旅」原作者だけあって、本作も理解するのになかなか難しい哲学的な作品でしたが、神がテーマなのかも。
  • 幼年期の終り
    前半は伏線。後半一気に結末へ。現代の国家間の覇権争いが小事に感じます。SFらしいSFはほぼ初めてでしたが、世界が広がりました。
  • 楽園の泉
    大林組が宇宙エレベーター構想なんてものを掲示したりしているけど,実際に宇宙エレベーターが建設されるのはあとどのくらいかかるのだろうか。
  • 2010年宇宙の旅〔新版〕
    面白かったけど、謎が多いまま。

    2001年宇宙の旅は、原作と映画が後の方でずれたため、映画の内容に合わせて少し書き換えられている。
    土星だったのが木星に。などなど。

    9年前に土星(設定が今回木星へ変更)の調査に行った宇宙飛行士たちの中でボーマンだけが、星がいっぱいという言葉の後いなくなった。
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  • 都市と星(新訳版)
    遙か先の未来、人間から死が失われた何千年もの生を何回も享受することができるダイアスパーと、テレパシーを発達させ自然と共に生きるリス。アルヴィンがダイアスパーから出て、リスを訪れ、さらに宇宙にまで飛び出る物語で、後半に差し掛かったあたりからはぐんと面白くなった。アルヴィンは久しぶりに誕生した子供という...続きを読む
  • 都市と星(新訳版)
    文庫本で500ページ程度と、とても長い訳ではないが内容ら非常に濃い。主人公と小説の世界観を一緒に旅したような、感覚となった。

    生きる意味、理想の追求の果てに何があるか、という哲学的な問いも考えさせられる一冊。
  • 2001年宇宙の旅〔決定版〕
    HALの反乱みたいな話は知っていたのでそこが主眼かと思ったら全然違った。強いAIが完成したらこんな感じかな…というのも違和感なく楽しめた。
    生命の在り方、人智を超えた生命、みたいなテーマもとても面白い。安っぽくない答えが素敵。
    ただラストはなんか決めきれなくて難解になっちゃった感じ。読者に委ねたのか...続きを読む
  • 都市と星(新訳版)
    地球のはるかな未来の姿、人類の行く末を哲学的な啓示で見せてくれる。SF的手法で思いもつかない未来の都市や人類を垣間見るだいご味を味わえる。今の感覚からいえば自然的には荒廃の極みの地球と、停滞した人類の中から、アルヴィンという未知への探求心に満ちた少年を主人公に、やはり前向きに進もう、という方向でしめ...続きを読む
  • 楽園の日々 アーサー・C・クラークの回想
    『2001年宇宙の旅』の著者として有名なアーサー・C・クラークさんのエッセイ。少年時代からの愛読書『アスタウンディング』というSF雑誌との出会いと、如何にこの雑誌から影響を受けてきたのかを綴ったもの。所々に雑誌の表紙が掲載されており、この表紙を眺めているだけでも楽しい。この雑誌は、多くの著名なSF作...続きを読む