星新一のレビュー一覧

  • 夜のかくれんぼ
    初の星新一!何とも言えない後味の悪さにワクワクさせられてページをめくる手が止まらなかった。映像作品や演劇でも見てみたいなと思った。
  • ちぐはぐな部品
    昭和47年に初版されたものなんて信じられないです。まるで未来を予想しているかのようで曳引き込まれした。特に「凍った時間」「神」「鬼」「壁の穴」に引き込まれました。あと「シャーロック・ホームズの内幕」「恋がいっぱい」「最高の悪事」も面白かったです。10点をつけたいくらいでした。
  • 地球から来た男
    カドフェスの「かまわぬ」カバーが欲しくて購入(^^;)しかし星新一さんの作品はいつ読んでも違和感なく、色褪せないな~(*^▽^*)それとも自分が作品と共に古くなっているから、違和感ないのかな~(--;)
  • ご依頼の件
    【星新一という世界】

    私には好きな世界がある。その一つが星新一の世界だ。星新一の世界は、未来がモノクロで映し出される世界。全てはグレースケールをかけたように、粗い粒子を散りばめたような映像の繰り返しである。見たことがあるような、でもだれも見たことがない星新一の世界の中で、人は生まれ、育ち、社会に出...続きを読む
  • ようこそ地球さん
    私が星氏のショートショートと出会ったのは中学の教科書に収められていた「友好使節」だった。本書はそれを含んだ作品集で、実に切れ味鋭い作品が並ぶ。
    特に「友好使節」から入った私はいわゆるアイロニックな笑いを求めた軽みが星氏の持ち味と思っていたが、本書に収録された「処刑」のストイックさと荒寥感に驚いた。氏...続きを読む
  • 地球から来た男
    はじめての作家。カドフェス2016で、手にした。不思議の世界に連れて行かれ、最後は思いもよらない転回で終わる。短いストーリーの中で、内容はとても濃いもので、物語の中に引き込まれる!何なんだ?この作家は……。別の作品も読んでみたくなった。
  • 宇宙の声
    宇宙の声とまぼろしの星の二つの話。
    プーボはすごく愛らしい!!
    オロ星での拮抗はとてもおもしろかった。

    まぼろしの星はどこへたどり着くかわからない中でいろいろな出来事が起こる話。やはり犬のペロがかわいい。
  • 声の網
    廻る歳月、辿る階層。無から有へ、有から無へ。円環する世界。電脳と人間の甘やかな蜜月関係。
    完成度が高すぎる。電脳網とメロンの網目をかけてるなどネーミングの妙も心踊る。
  • 城のなかの人
    短編やSFで有名な著者の歴史小説。これがまた面白い。どうしてかというと、SF短編と同じく一本のテーマが軸として物語をしっかりと貫いているからだ。それゆえに横にそれず救われない物語もあるのにある意味爽快感を味わえるという一冊。また、時代の空気や人の繋げ方が見事で、こう来たのかと唸らされる。
  • つぎはぎプラネット
    民間のSF大会パンフへの寄稿などまで収録した「これでもか」の未収録作品集。
    「もう、新作は読めない。」と思っていたところに棚ぼたのように降ってわいた、初めてなのに懐かしい感じがするショートショート集です。初期作品が多く、真正面から意外性があるひねりの利いたショートショートに大満足です。
    星マリナとと...続きを読む
  • ひとにぎりの未来
    星先生の描く未来を書いたショートショート。
    「コビト」「古びた旅館で」「遠距離通勤時代」「番号をどうぞ」「犯罪の舞台」「くさび」「はい」「涙の雨」が
    印象的でした。
    特に…
    「はい」コンピューターに支配されると怖いという事を
    痛感します。
    「古びた旅館で」こんな旅館があってほしい。
    「コビト」コンピ...続きを読む
  • 悪魔のいる天国
    星先生初期のショートショート(なのかな?)。
    確かボッコちゃんのあとくらいに書かれたものだと
    あとがきで星先生がおっしゃっていましたので。

    星先生のショートショートははずれがほとんどなくてすごいの一言です。
    少ないページで人をぞくりとさせ、考えさせてくれる。
    不思議なものです。この作品で気に行った...続きを読む
  • だれかさんの悪夢
    中古で買いました。
    表題のショートショートはありませんが、誰かしら悪夢を
    抱えることがあるという内容でぞくっとしました。
    特に印象に残ったのは「レジャークラブ」「コレクター」「眠る前のひととき」「クーデター」「会員の特典」「一日の仕事」「だまされ保険」「飛躍への法則」ですかね。
    今回の本はロボットが...続きを読む
  • ようこそ地球さん
    今回は42編のショートショートが収録されています。
    ただ「ようこそ地球さん」という物語はありません。

    面白かったのは「桃源郷」「神々の作法」、個人的に好きなのは「蛍」「愛の鍵」「小さな十字架」「見失った表情」考えさせられるのは「テレビ・ショー」「処刑」「殉教」かな。
    特に「愛の鍵」「小さな十字架」...続きを読む
  • おかしな先祖
    1日で読み終えましたが、とてもワクワクしながら読めました。ショートショートではなく短編集ですが。
    「心残り」「オオカミそのほか」「四で割って」「ふーん現象」「所有者」そして表題「おかしな先祖」がお気に入り。
    特に「四で割って」「所有者」が印象に残りました。
    星先生のははずれがないですね。
  • ごたごた気流
    初めて星新一の短編を読みましたが、ぞくぞくしました。
    「なんでもない」「すなおな性格」「重なった情景」「門のある家」「ごたごた気流」が気に入りました。
    読めば読むほど面白いのが星ワールドなんでしょうね。
  • 宇宙の声
    SF/ジュブナイル/アドベンチャー
    絵が可愛すぎて和む。
    小学校の国語の教科書に載せるとか、アニメにして放送するとか、何とかしてできるだけ多くの人がふれあうべき物語だと思う。
  • つねならぬ話
    空間に<字>がバラバラと浮かんでいる。

    壷    緑   
      川  
          雪   鳥


        海 竹     鏡

    星さんは
    カメカメ波を打つように(イメージ)
    波動を集めて、<字>を狙う。

    哀れな字達は、
    たちまち粉々。
    細分化された粒子達は
    記憶のなかのテーマに沿って
    再び集...続きを読む
  • ごたごた気流
     そこいらにいる中年男性のもののかんじかたや感じたあとの反応について、こうもズバズバとアルアル~と感じながら読み進める自分自身に気付き、これは相当にやけてたんやろなぁと周りを見渡してしまいました。
     星新一さんには時間を忘れてしまうくらいの入り込みやすさがあります。パラレル感が大好きです。
  • 気まぐれ指数
    この本は1963年に書かれた。ショート・ショートの名手として知られた星新一であるが、私としては星新一のベストとしては、この「気まぐれ指数」か「声の網」を上げたい。どちらも長編だ。
    気まぐれ指数は、今で言うと三谷幸喜が書く戯作のようだ。非常に楽しい。登場人物が複雑に絡み合い、妙な出来事が妙な人物と繋が...続きを読む