星新一のレビュー一覧

  • 進化した猿たち―The Best―(新潮文庫)
    星新一さんの聡明さと少しの変態さ(もちろんいい意味です)を感じた一冊でした。1000本以上もショートショートは、星さんだからこそ書けたのだなと改めて思いました。
  • 未来いそっぷ
    星新一ワールドが広がっており、クスッと笑える話から、よく考えると重みのある話などバラエティに富んだ短編集。

    最後に収録された『たそがれ』。
    私たちは基本的に人の気持ちを持っているが、もの視点でこの世を考えると面白いなと思う。

    私は星新一の文章を読むと、子どもの頃の気持ちを思い出す。何に対しても新...続きを読む
  • ブランコのむこうで
    すごく良かった。星新一にこんな長編があったのかという嬉しい驚きがあった。子供向けのファンタジックなお話のようだけど、どこか達観した目線がある。主人公の優しい男の子の年相応の言動と不意に漏れる客観的な言葉がすごく良い。星新一だなぁといった感じ。

    社会に根ざした個人的な夢からだんだんと規模の大きな仏教...続きを読む
  • つぎはぎプラネット
    星新一のやわらかい文章が好き。

    クスッと笑える短編がたくさんあり、短いものだと1ページに満たず。

    私たちが生きている“今”はこの世界のたった一瞬なんだよなぁ。
    便利になっていく一方で、変わらない部分もあったりとなんだか人って愛くるしいよなって感じ。

    また星新一の本を読みたいと思う。
  • 声の網
    面白すぎる。やはりこれが1番お気に入りの本だ。何度でも読みたくなる。星新一さんの書く話はどれも現実味のあるファンタジーという感じで引き込まれる。何故コンピューターなんてさほど普及しておらず人工知能も無かった時代にここまで現実味を帯びた近未来的な話を書けるのか。星新一さん恐るべし。ページを進めていく途...続きを読む
  • ちぐはぐな部品
    最近流行の大規模言語モデルAIで思い出し、「神」という作品を読み返したくて再読。

    ある装置に古今東西のあらゆる〈神〉についての莫大なデータをインプットしていくと...

    オチを忘れていたのだけど、やっぱり面白い。ホームズの話や、最初の「いじわるな星」も好き。
  • 気まぐれ指数
    大好きな作家の長編!短編が多い作者なので新鮮な気持ちで読んだ。


     一つの話にいくつもの見事な伏線と構成を仕掛ける作者が長編でもその見事な手腕を発揮しているが、これだけ長いと読んでいるだけでも大変だ。あっ!これはこのことか!これはこれとの対比か!と発見の連続で脳が疲れる。しかし本当に楽しい読書だ。...続きを読む
  • ようこそ地球さん
    SFチックなショートショートでとても読みやすい
    星新一特有の世界観とその中にあるブラックな要素がクセになる
    昔の作品なのに今読んでも色褪せない
  • 白い服の男
    Instagramでフォローしている方の紹介。星新一が読まず嫌いにならなくなりました!シュール(恐)
  • 声の網
    解説に1970年に書かれた本だと記されている。驚くほどの正確さで背筋が寒くなる。おそらく人の営みとその要望に対する深い洞察が為せる技(欲しい物は可能である限り、そのうちにつくられるから)。最近流行りのchatGPTと音声認識を使えば、ほとんどそっくりなことができる。
    ただ一つないのは秘密を保持する情...続きを読む
  • マイ国家
    友情の盃
    雪の女
    服を着たゾウ

    再読を重ねれば 展開の驚きよりも 馴染みの設定からの展開や叙述の品格を味わっているような感覚
    作品数の多さもあって 星新一シリーズは飽きずに読みたいと思える
  • 妄想銀行
    「信念」が一番面白かった。人はどうしてもわがままな生き物で、すごい人物になるには、何かを成し遂げるには、世の中のために立つためとかではなく自分の利益のために、という目的でなければやっていけないのかもしれない
  • おせっかいな神々
     星新一さん三ヶ条。
     なるほどそれで、エロ系の作品が皆無だったのだ。それにしても相変わらず面白い作品たちでした。でもさすがにこれだけ続けて読むとちょっと食傷気味だけど。
  • マイ国家
    裏切らない星新一さん。ただ面白いだけでなく、この世界、社会、生活への皮肉が入っていたり、嘆きが入っていたり、ん?あれ?と思うスパイスが効いている。ショートショートがこんなに多く書かれているのに、どれも視点が違うので飽きずに読めた。
  • 竹取物語
    面白い!「ひと息」と、コラムが入るのも面白い。物語の書き手として客観的な感想があるのも面白い。授業で使いたいなぁ。
  • ようこそ地球さん
    星新一さん、科学者のような視点から作り出すショートショート。吹き出してしまいそうなオチがあったり、心あたたまるエンディングであったり、とにかく楽しく読める。
    特に気に入ったのは『処刑』。いつ死ぬかわからないのは玉が爆発する時をハラハラ待つのと同じ。いや、元気に生きていても手元にいつ爆発するか分からな...続きを読む
  • きまぐれロボット
    昭和の読書好きは必ず学生時代読んだでしょう星新一さん
    奇妙なロボットとこれまた風変わりな博士の面白い事。
    タイムスリップした感覚で楽しみました
  • ようこそ地球さん
    NHKで星新一さん原作のドラマをやってたこともあり、影響を受けて『きまぐれロボット』以来読んでみた。
    私事だけど、通勤がバスに変わってバスの中読むには短編集が時間的にちょうど良くて気持ちの切り替えに向いている。
    星新一さんの本を読むたびに勤務地が変わったばかりのこの時を思い出すことになるだろう。

    ...続きを読む
  • 妄想銀行
    某大手動画サイトを想起させる「住宅問題」、不気味な余韻「陰謀団ミダス」、星新一には珍しく悲しい情感に満ちた「古風な愛」などを経て、表題作「妄想銀行」のどえらいオチで締める。
  • ようこそ地球さん
    始めてから最初に登録した本です。
    星新一は私の好きな作家ですが、この本は中でも好きな1冊です。
    スラスラと話が進んでいくので読みやすいし、独特な世界観も親しみやすいです。