筒井康隆のレビュー一覧

  • 虚航船団(新潮文庫)
    WEB本の雑誌「作家の読書道」で貴志祐介さんが紹介されていたのを見て興味を持ち読んでみました。いや、もうすごいとしかいいようがない。「読む人をかなり選ぶ」という書評を大分見かけましたが、『今読んでる本、文房具とイタチの戦争の話なんだ!』と言われてあっけに取られない人はそういないと思います。しかも『文...続きを読む
  • 時をかける少女 TOKIKAKE
    映画も見たんですけど、
    個人的には映画のほうがすきですねー。

    映画の方は150倍ときめいたッ!
  • 48億の妄想
    現実はどんどんこの小説の方向に向かっている。TVを見ていてたまに寒気がするのはこの小説を読んだ副作用。俺は片目の王様でいたい。
  • 愛のひだりがわ(新潮文庫)
    左腕が不自由な女の子、月岡愛が、父を探して冒険していくファンタジー。暴力が、銃や殺し合いが、はびこる世界で、いつも愛の左側には愛を守る世界が繰り広げられる。愛犬デンがご隠居さんがサトルがその他いろいろな人が或いは犬が。みんなそれぞれの特徴があって読み手をあきさせない。少女から女性への導入は、失恋が表...続きを読む
  • 佇むひと リリカル短篇集
    97年までの作品はそれこそ全部読み尽くした筒井好きだったが、その後はぷっつりだった(満足してしまったのだ)。最近、筒井の名前を(時評含め、パプリカ、時かけetc)聞く事が多く、また読みたくなって、買った。
    それぞれ何時ごろの作品か明示していないが、ほとんどは読んだ記憶があった。そういうものは冒頭の3...続きを読む
  • 脱走と追跡のサンバ
    筒井さん本人もエッセイでドグラ・マグラから文体など影響を受けたことを語っているが、俺の中でドグラ・マグラと並ぶ小説の最高峰。読み終えて気がつけば自分の中のいくつもの人格がサンバを踊っているのです。
  • 虚航船団(新潮文庫)
    天才って言う言葉は筒井康隆のためにあるんではないだろうかと思う今日この頃です。
    まず第一文目からノックアウトです。
    すごく笑えて、すごく背筋が寒くなって、また見事に世界観を壊してくれる毒に満ちた作品です。
    文房具編が一番好きv
  • 愛のひだりがわ(新潮文庫)
    『旅のラゴス』の少女版といった趣。優しい気持ちになれる。中学生くらいに読んで欲しい。日本、ちょっとは良くなるんじゃないかな。
  • 時をかける少女 TOKIKAKE
    映画を見た人は絶対に気に入ると思います。駆け足な感じが勿体無いですけどね・・。絵がかなり好みです。(そこか)青春真っ只中ですね〜。夏!夏って切ないー。漫画しか読んでない方は是非DVDを買いましょう!
  • 佇むひと リリカル短篇集
    カバーに惹かれて買ったけど、当たりだった。想像力のたまもののような物語設定と、収録されている話の幅広さが文句なく楽しい。特に、「底流」はすばらしい。
  • 愛のひだりがわ(新潮文庫)
    表紙とタイトルから、少女と犬の交流をメインにしたよくある「泣かせてやろうか」という意図がプンプン匂う話かな?と思ったんですが、あらすじを見るとどうもちょっと変わった雰囲気だったので読んでみました。

    幼い時犬に噛まれたことから左手が不自由な小学生の「愛」が主人公なんですが、犬に噛まれたことによって後...続きを読む
  • 如菩薩団 ピカレスク短篇集
    …衝撃的な話の連続。
    思わず顔を顰めてしまうようなあまりにもエログロな描写の数々。
    なのになんでこんなに笑えるの!?
    あー面白いっ。
  • 時をかける少女 TOKIKAKE
    青春は甘酸っぱいッスねぇ。映画も見たかったけど結局観れずじまいになってしまいました。DVD化早くしてくれ!!
  • 愛のひだりがわ(新潮文庫)
    「時をかける少女」を超えたジュブナイルというと似たような惹句だった「わたしのグランパ」はあまり印象に残る小説ではなかったんですが、これは傑作の言葉に偽りなしです。主人公の愛は12歳で母を失う。行方不明になった父を探す愛の旅が始まる。舞台は近未来と思われる日本。社会は治安が悪く、強盗・殺人が跋扈し、少...続きを読む
  • 虚航船団(新潮文庫)
    筒井康隆2冊目。もはや空前絶後筒井康隆としか言いようがない、とことんオリジナルな天才的世界に感動、陥落。宇宙船団の一員である文具船の文房具たち、彼らにイタチ族24億が住む惑星クォールの殲滅指令が下されて…。言葉にするとシュールだが、読んでいると妙にリアル。
  • 夢の木坂分岐点(新潮文庫)
    筒井康隆初体験。独特の文体、独特の世界。一人の主人公がいつの間にか違う名前・違う環境の人物へと「変容」していく、重層的なような単一的なような摩訶不思議な世界に、あっという間に引き込まれた。筒井康隆、強烈なオンリー・ワン。
  • 48億の妄想
    マスコミが支配している近未来、
    全ては監視カメラによって見張られ放送されている。
    そんな世界に疑問を感じている、青年。

    今よりずっと前にかかれた本ですよ!衝撃受けました。
  • 俗物図鑑(新潮文庫)
    あることをきっかけにヘンな評論家だけのプロダクション「梁山泊」を設立する男。それを取り巻く評論家たち。最初から壮絶な結末まで、男の生き様と強烈なマスコミ社会風刺の長編。

    昭和51年発行
  • 旅のラゴス(新潮文庫)
    短編連作 リアル寄りな旅話かと思ったら転移とか顔変化、壁抜けとか不思議な能力話?

    いまの感覚で読むと ファンタジー世界で主人公が旅をして いろいろな出会い 不思議な街 女性にはモテる 鉱山で働かされたり 奴隷になったり
    旅の目的地で異世界(2000年以上前の先祖)の知識を手に入れて、、、 王様にな...続きを読む
  • ロートレック荘事件(新潮文庫)

    最初はなんだか読みづらいなと思っていたけど
    後半の怒涛の伏線回収からの前半の読みづらさが納得。

    200ページちょっとでのこの展開
    初めて筒井康隆ワールドに触れた。

    面白い。