筒井康隆のレビュー一覧
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家族ってなんだろう。主人公が心の内を読めるという能力故、人の狂気的な面が強烈に描かれていて胸焼けがしそうなくらい。
意外と家族ってこんなもんなんかなって感じ。Posted by ブクログ -
fall outが流行っているが、それと同様に文明が発達しきった後の世界を緻密に描くSF作品は内省させられて面白い。
序盤、壁抜けなどの短編が奇妙でファニーで示唆的で好きだったし、中盤のヘビーな内容になってからのコントラストもワクワクした。筒井康隆さんの端的な小説の書き方は読みやすいな。Posted by ブクログ -
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特殊な能力を持った者が普通の人達と相容れなく駆逐されていくという、ある意味ステレオタイプなファンタジーなのだけど、筒井康隆の世界線は整ってる。
筒井康隆を読んでいると、この作家の脳みそはデジタルなんだなと感じる事がよくある。知識がとても綺麗に整理されてる。
ひょっとしたら...続きを読むPosted by ブクログ -
傑作としか言いようがない。
あるときは奴隷に、あるときは王に、あるときは教授として、男は旅をする。魅力的な人間と、出会い、別れ、旅は続く。
主人公ラゴスの完璧とも言える人間性、奇妙で、しかしどこか懐かしい世界と人々。それらが筒井康隆の美しくもポップな文体で綴られる。
初めは独特なリズムの戸惑うか...続きを読むPosted by ブクログ -
見事に騙されました。
最近はミステリをよく読むので、注意深く読んでいましたが、ある一行に衝撃を受けました。
最後に、犯人からとても丁寧な解説があるので安心して読んでください(笑)
きっと騙されます!Posted by ブクログ -
創造主が人間に憑依して出現し混乱する社会をドタバタ喜劇として描いた哲学的なSF。モナドをはじめ、理解できない概念も多々あったが面白かったし、為になった。
本当に久しぶりの筒井作品。初期の作品はかなり読みましたが、この時期の作品は敬遠していました。Posted by ブクログ -
人の心理状態を細部まで描写していて面白かった。芝生は緑が一番好き。滑稽だけど、なんだかんだ愛がある感じが◎。無風地帯のオチも好き。人の行動原理や精神分析について興味があったけど、知りすぎた結果あれこれ当てはめて考えるのってしんどそうと七瀬を見ていて感じた。頭の片隅に知識として置いといて、あくまで自分...続きを読むPosted by ブクログ
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タイトルそのままラゴスの旅のSF小説。
世界は文明が衰退しているが、
人や動物の心を見、それと同調できる能力や空間転移なる瞬間移動など超能力が一般的な世界。
前半はいい感じに不便な超能力が生活を左右していてバランスがよく面白かった。
後半にゆくにつれラゴスの目的が明らかになりつつ、科学技術
や...続きを読むPosted by ブクログ