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幸か不幸か生まれながらのテレパシーをもって、目の前の人の心をすべて読みとってしまう可愛いお手伝いさんの七瀬――彼女は転々として移り住む八軒の住人の心にふと忍び寄ってマイホームの虚偽を抉り出す。人間心理の深層に容赦なく光を当て、平凡な日常生活を営む小市民の猥雑な心の裏面を、コミカルな筆致で、ペーソスにまで昇華させた、恐ろしくも哀しい短編集。
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Posted by ブクログ
テレパスの七瀬がお手伝いさんとして家庭を転々と渡り歩く物語。 手塚治虫の漫画を読んでるような、ミステリーと人間の黒さが面白かった。
知り合いに薦められて筒井康隆さん初読。 全然関係ないのに、なぜか俳優の筒井道隆さんが浮かんでしまい今まで未読だったけど、かなり毒が効いていて面白かった。 個人的には初期の乙一さんを思い出したけど、全然違うかも。 ちなみに筒井道隆さんも好き。あすなろ。
著者の卓越したというか達観したというか、その人間観が現れた描写に舌を巻いた。テレパスによっていかにまありそうな家族模様が如実に表現されていて、とても面白かった。
ほぼ10年ぶり三読目。気づけば10年に1回読んでいる。今さら言うまでもないことだけど、文章がうますぎる。変化をもたせた最小限の文の連なりで、正確に内容が伝わるように書かれている。{}を使った、同時複数の感情表現方法は、50年後の現在も見かけないような斬新な表現。内容的には、ヒヤヒヤはするものの、いず...続きを読むれの家庭も七瀬の力の範囲に収まっているので、一安心。
筒井康隆の作品はナンセンス加減で割と個人的な評価が分かれてしまう。 本作はとても面白い。 今でこそテレパシーモノに新鮮みはないが、作者のブラックなアイデアと表題通りの面白い構造でページが進んだ。 テレパシーを持つ人間から浮き彫りにされる人間の汚さ、誇張こそあれ真実味のある内容だった。
テレパスを持つ少女がお手伝いとして、8つの家族を渡り歩く話。 人間の生々しい感情、肉欲、恨み、嫉妬を主人公を通してべったりと張り付くような感情を体験できる良本。 主人公も決して善人ではなく、主人公の行動によって次々と家族は崩壊していくが、悪人にも見えない不思議。
表と裏の顔を他人に見透かされてたとしたら。 ぞっとするシチュレーションである。 登場する家族はそれぞれ問題を抱えているが、倫理に反すると建前では言ってしまえるが、ある程度想像に難くない範囲にあるとも言える。 それぞれ個人的な秘密をして抱えるべきものが七瀬の視点によって白日のもとに晒されているだけで...続きを読む、また七瀬の介入によって紛糾に陥るだけでこんな家族は身近な存在ではないだろうか。 テーマは現代に通ずるところが多分にある。仕事人間の定年、妄想嫉妬狂いの妻、完全を装う家族等々。人間の業がつぶさに描かれていて、著者の力量と他作品との振り幅に脱帽。
読心術、という本当にあるかどうかわからないものが世の中には存在しているが、それが本当にできるのが、この物語の主人公である、七瀬である。 「掛け金」という彼女独特の捉え方で、自分に流れてくる相手の感情をコントロールして、なるべく影響されないようにしながら生きてはいるが、そうはいってもどうしても影響さ...続きを読むれてしまう。人の心が読める、とは外から見たら羨むほどの能力だが、当の本人からしたら、迷惑な部分もあるらしい。 自分の能力が他人に知られないようにするため、ひっそりと暮らし、仕事も、住み込み家政婦として過ごす日々。 まるで本当に七瀬がいるように、細やかに設定が散りばめられていて、読んでいて非常に楽しい。 タイムトラベル、だとかAIだとか、そういったものに関する想像は人それぞれ異なっているが、存在するかのように書いてある作品は、思わずうっとりとしてしまう。 読書というものは、文字の情報から可能な限り想像力を膨らませることができるので、映画のように、イメージが固定されにくい(それはそれで楽しいのだけれども)。だから、特にSFだとかは、没入感が、作品によっては映画より勝ることも。 先日の「パプリカ」以降、すっかり筒井(さん)ワールドに迷い込んだ私は、迷わず七瀬三部作の予約をしました笑
生まれながら、人の心を読むことができてしまう七瀬さん、その能力をひた隠しながら、家政婦として働いている。雇われた家庭の悲喜交々を受け取ることになる。心が健全な家庭には雇われることはあまりない。人間の、できれば人に知られたくない心の動きが七瀬を通して詳らかになる。 続編もあるようだ。是非読んでみたい。
読了
始めて筒井康孝を読んでみました。 こういう人の心理や感情を描いた小説は面白いですね。 読んでて辛くなりますけど...。
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